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T細胞抗原受容体を参照。
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NK細胞が持つ受容体を持ちながら、T細胞のT細胞抗原受容体(TCR)を発現している免疫細胞。形態学的にはNK細胞に似た顆粒リンパ球。NK細胞同様、自己MHCクラスⅠ分子を失った細胞のみを攻撃する。ナチュラルキラーT細胞とも。NKT細胞は一種類のT細胞抗原受容体しか発現せず、認識できる抗原が少ない。樹状細胞が提示するスフィンゴ糖脂質を認識して活性化する。NKT細胞はCD1dに結合した糖脂質抗原を認識し活性化され、短時間に大量のTh1サイトカイン(IFN-γ、TNF-α)、Th2…
加齢に伴って増加する特異なT細胞。老化関連T細胞とも。通常のT細胞のようにT細胞抗原受容体(TCR)を介する増殖・活性化反応を示さない一方、大量の炎症性因子を分泌しうるという老化細胞の特徴を持つ。CD153分子を発現しており、それと少数の自己反応性B細胞に発現するCD30分子が相互作用することで、SA-T細胞がTCRを介する増殖・活性化反応を回復することが知られている。マウスにおいては、この相互作用を抑制することで老化関連疾患の発症を抑えられることが確認されている。タグ:
獲得免疫の中心的な働きをするT細胞。胸腺で作られ全身を循環する。ヘルパーT細胞は、CD4だけを細胞表面マーカーとして持つため、CD4+T細胞やCD4陽性T細胞とも呼ばれる。Th細胞とも表記される。ヘルパーT細胞は、末梢組織に出てきた段階では機能が未確定(ナイーブヘルパーT細胞)で、リンパ節で樹状細胞からの抗原提示を受けて初めて応答性が決定する。細胞表面のTCRによって抗原提示細胞が持つMHCクラスⅡ分子に挟み込まれたペプチドを認識して結合する。抗原提示細胞から抗原の情報を受け…
MHCクラスⅠ分子の一種。クラスIa分子とも。プロテアソームによって産生されたペプチド断片はTAPを介して小胞体内に入り古典的クラスⅠ分子に結合する。その後、古典的クラスⅠ分子は細胞表面へ移送され、キラーT細胞のTCRにこのペプチド断片を提示する。正常な細胞ではペプチド断片はすべて自己タンパク質由来であるが、ウイルス感染細胞やがん細胞ではウイルスのタンパク質やがん遺伝子産物に由来する非自己ペプチド断片が結合し、これはキラーT細胞を活性化する。NK細胞の受容体(KIR)とも相互…
T細胞が持つ、抗原を認識するための受容体。T細胞受容体やTCRとも。ひとつのT細胞に発現するT細胞抗原受容体は、一種類の抗原にしか反応できない。したがって、B細胞の抗体と同じように遺伝子再構成が行われる。成熟したT細胞となる前のDP胸腺細胞の段階で発現するが、中には全く機能しないT細胞抗原受容体や自己の成分を攻撃の対象とする危険なT細胞抗原受容体を持つものが現れる場合があり、これらは成熟できずに排除される。前者の機能しないT細胞を排除する仕組みを正の選択と呼び、後者の自己免疫…
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