WNKキナーゼ(with no lysine kinase) †
リン酸化を触媒する酵素のひとつ。様々な多細胞生物が持つセリン・スレオニンキナーゼ。*1
WNK は OSR1? と SPAK? という 2 つの分子をリン酸化することによって活性化させ、活性化した OSR1? と SPAK? はさらにNaCl共輸送体(NCC?)をリン酸化して活性化させるというWNKシグナルを形成しています。*2
WNK1?及びWNK4は腎臓の遠位尿細管における塩分の取り込みを調節する主要な因子であり、CUL3?とKLHL3?の複合体によって制御される。KLHL3?がその変異すると、WNK1?とWNK4に結合できなくなり、これらが蓄積して偽性低アルドステロン症Ⅱ型(PHAⅡ)の原因となる。
WNKキナーゼは塩分だけでなく、脂肪も蓄積させる方向に働いていることが示され、以下で述べるこのシグナル系の阻害薬が、生活習慣病治療に有効であることを示すエビデンスが得られた。*3
*1論文紹介|名古屋大学院理学研究科 生命理学専攻・理学部 生命理学科: http://www.bio.nagoya-u.ac.jp/paper/2008-11/06.html
*2塩分摂取が高血圧に結びつくメカニズムを新たに解明 塩分感受性調節に関わる蛋白質の分解機構を発見: http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20140827.pdf
*3WNKシグナルによる塩分ストレス応答の分子病態解明と治療法の開発: https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/12_kiban/ichiran_25/abstract/h28gaiyou_25221306.pdf
*2塩分摂取が高血圧に結びつくメカニズムを新たに解明 塩分感受性調節に関わる蛋白質の分解機構を発見: http://www.tmd.ac.jp/archive-tmdu/kouhou/20140827.pdf
*3WNKシグナルによる塩分ストレス応答の分子病態解明と治療法の開発: https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/12_kiban/ichiran_25/abstract/h28gaiyou_25221306.pdf
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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:04:51