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*がん抗原(tumor antigen) [#ld5c1530] [[がん細胞]]が[[発現]]する[[タンパク質]]で、[[免疫細胞]]などに[[抗原]]として認識される可能性のあるもの。 [[がん細胞]]のがん抗原は、元々は自己の正常な[[細胞]]であるため[[抗原]]性が低く、[[抗体]]や[[免疫細胞]]の攻撃対象になりにくい。しかし、一部は[[遺伝子]]の変異によって新しく[[抗原]]性を得ているものもあり、それを利用することで[[免疫]]によって[[がん細胞]]を攻撃できる。 がん抗原は、[[がん細胞]]だけに発現するものに限らない。[[bcr-abl]][[タンパク質]]などは広い意味でがん抗原とされる。 >これまでに同定された「がん抗原」は必ずしも純粋に[[がん細胞]]だけに発現し正常[[細胞]]には全く発現しないものに限られない.[[がん]]と限られた正常[[細胞]]に発現する[[抗原]],[[がん]]に過剰発現する[[抗原]]なども含まれる.一方,変異[[遺伝子]]産物(neo-antigen)などの正常[[細胞]]には発現しないと考えられる[[抗原]]もある.((がん治療ワクチンの可能性 三重大学 大学院医学系研究科 遺伝子免疫細胞治療学 池田裕明 原田直純: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpstj/76/1/76_32/_pdf)) **がん抗原の種類((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [#j04f070e] がん抗原の種類は100程度。[[免疫]]による治療で利用できそうなものは20種類程度であり、以下のようなものがある。 |~名称|~[[発現]]する[[がん]]|~[[発現]]位置|~対象となる[[免疫細胞]]など| |[[EGFRvⅢ]]|[[乳がん]]、[[卵巣がん]]、[[大腸がん]]、[[胃がん]]|[[細胞]]表面|[[モノクローナル抗体]]| |[[HER2]]|[[乳がん]]、[[胃がん]]など|~|~| |[[WT1]]|複数の[[がん]]|[[細胞]]内|[[T細胞]]| |[[p53]]|複数の[[がん]]|~|~| |[[サバイビン]]|複数の[[がん]]|~|~| |[[MAGE]]([[CT抗原]])|[[非小細胞肺がん]]、[[メラノーマ]]など|~|~| |[[NY-ESO-1]]([[CT抗原]])|[[膀胱がん]]、[[前立腺がん]]、[[メラノーマ]]など|~|~| |[[Melan-A/MART-1]]|[[メラノーマ]]|~|~| |[[gp100]]|[[メラノーマ]]|~|~| |[[突然変異]][[エピトープ]]|複数の[[固形がん]]|主に[[細胞]]内|-| [[CD19]]や[[CD20]]は、厳密にはがん抗原ではないが、それに近いものとして扱われる場合がある。 >[[B細胞]]由来の[[がん]]([[白血病]]、[[リンパ腫]])の治療で標的とされる[[CD19]]や[[CD20]]は、[[B細胞]]の正常な[[分化抗原]]であり、本来はがん抗原というべきものではない。しかし、これを標的とする[[モノクローナル抗体]]が治療に利用されている。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [[突然変異]]は患者ごとに異なるため、常に全てががん抗原となるわけではない。
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*がん抗原(tumor antigen) [#ld5c1530] [[がん細胞]]が[[発現]]する[[タンパク質]]で、[[免疫細胞]]などに[[抗原]]として認識される可能性のあるもの。 [[がん細胞]]のがん抗原は、元々は自己の正常な[[細胞]]であるため[[抗原]]性が低く、[[抗体]]や[[免疫細胞]]の攻撃対象になりにくい。しかし、一部は[[遺伝子]]の変異によって新しく[[抗原]]性を得ているものもあり、それを利用することで[[免疫]]によって[[がん細胞]]を攻撃できる。 がん抗原は、[[がん細胞]]だけに発現するものに限らない。[[bcr-abl]][[タンパク質]]などは広い意味でがん抗原とされる。 >これまでに同定された「がん抗原」は必ずしも純粋に[[がん細胞]]だけに発現し正常[[細胞]]には全く発現しないものに限られない.[[がん]]と限られた正常[[細胞]]に発現する[[抗原]],[[がん]]に過剰発現する[[抗原]]なども含まれる.一方,変異[[遺伝子]]産物(neo-antigen)などの正常[[細胞]]には発現しないと考えられる[[抗原]]もある.((がん治療ワクチンの可能性 三重大学 大学院医学系研究科 遺伝子免疫細胞治療学 池田裕明 原田直純: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpstj/76/1/76_32/_pdf)) **がん抗原の種類((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [#j04f070e] がん抗原の種類は100程度。[[免疫]]による治療で利用できそうなものは20種類程度であり、以下のようなものがある。 |~名称|~[[発現]]する[[がん]]|~[[発現]]位置|~対象となる[[免疫細胞]]など| |[[EGFRvⅢ]]|[[乳がん]]、[[卵巣がん]]、[[大腸がん]]、[[胃がん]]|[[細胞]]表面|[[モノクローナル抗体]]| |[[HER2]]|[[乳がん]]、[[胃がん]]など|~|~| |[[WT1]]|複数の[[がん]]|[[細胞]]内|[[T細胞]]| |[[p53]]|複数の[[がん]]|~|~| |[[サバイビン]]|複数の[[がん]]|~|~| |[[MAGE]]([[CT抗原]])|[[非小細胞肺がん]]、[[メラノーマ]]など|~|~| |[[NY-ESO-1]]([[CT抗原]])|[[膀胱がん]]、[[前立腺がん]]、[[メラノーマ]]など|~|~| |[[Melan-A/MART-1]]|[[メラノーマ]]|~|~| |[[gp100]]|[[メラノーマ]]|~|~| |[[突然変異]][[エピトープ]]|複数の[[固形がん]]|主に[[細胞]]内|-| [[CD19]]や[[CD20]]は、厳密にはがん抗原ではないが、それに近いものとして扱われる場合がある。 >[[B細胞]]由来の[[がん]]([[白血病]]、[[リンパ腫]])の治療で標的とされる[[CD19]]や[[CD20]]は、[[B細胞]]の正常な[[分化抗原]]であり、本来はがん抗原というべきものではない。しかし、これを標的とする[[モノクローナル抗体]]が治療に利用されている。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [[突然変異]]は患者ごとに異なるため、常に全てががん抗原となるわけではない。
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