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*アデノシン三リン酸&size(16){(adpnosine triphosphate : ATP)}; [#p1c96db3] [[アデノシン]]に3つの[[リン酸]]が結合した[[有機化合物]]。[[塩基]]として[[アデニン]]を持つ[[ヌクレオシド三リン酸]]。[[ATP]]とも。 #ref(adpnosine_triphosphate.png,アデノシン三リン酸(ATP)の化学構造); **エネルギー源としてのATP [#ec2e4be0] [[アデノシン三リン酸]]は全ての[[生物]]にエネルギー源として利用される[[高エネルギーリン酸化合物]]。人間では1日30kgほど[[ATP]]が合成される。主に[[ミトコンドリア]]の[[解糖系]]や[[クエン酸回路]]によって合成される。[[筋肉]]においては[[クレアチンリン酸]]の分解によって生成される。((ATP合成酵素を形成するF1モーターの新たな回転のメカニズムを発見 2011年9月22日 東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻 飯野亮太 講師: http://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/240))((クレアチンリン酸によるATPの再合成 - 川崎市立看護短期大学: http://www.kawasaki-nursing-c.ac.jp/home/hp/teacher/Izumi%20Nishibata/FitnessBiophysiology/vol083FitnessBiophysiology02.pdf)) [[光合成]]をしない[[細胞]]では、[[アデノシン三リン酸]]の主な原料は[[脂肪酸]]と[[グルコース]]。ヒトでは、[[グルコース]]1[[分子]]から[[クエン酸回路]]と[[解糖系]]によって38[[分子]]の[[アデノシン三リン酸]]が生成される。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 動物では[[ATP]]に蓄えられたエネルギー([[化学]]エネルギー)が、[[筋肉]]の収縮エネルギーに変換されて[[筋肉]]を動かす。[[生体]]発光も[[ATP]]に蓄えられたエネルギーを利用した現象である。 [[ATP]]に含まれる[[リン酸基]]同士の結合を[[高エネルギーリン酸結合]]と呼び、この結合が切れる時に大きなエネルギーが放出される。以下のように[[ATP]]が[[加水分解]]されて[[ADP]]と[[無機リン酸]]([[Pi]])に変わる時に大きなエネルギーが生み出される。((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((栄養生理学 細胞の生理とエネルギー代謝: http://ocw.eiyo.ac.jp/shokubunka/eiyo_seiri/pdf/lecture2.pdf)) $$[[ATP]] + H_{2}O → [[ADP]] + [[Pi]] + 放出エネルギー ((http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~hirofun/2010cb02.pdf))$$ この分解によって放出されるエネルギーは30.5kJ/[[mol]](7.3[[kcal]]/[[mol]])((NHK高校講座 | 生物基礎 生命活動を支える物質とエネルギー: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/index.html))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) **その他のATPの役割 [#gf26f012] [[ATP]]はまた、[[ATP受容体]]を介した[[細胞]]間の情報伝達物質としても働く。((ATP受容体と痛み: http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/seikai/naka/publicnaka4.html)) [[細胞]]内[[タンパク質]]が[[毒性]]のある異常な[[凝集]]体へと変化するのを[[ATP]]が抑制していることが報告されている。((高濃度のATPがタンパク質の異常な凝集を防ぐ―細胞内ATPの新たな役割を発見、神経変性疾患の発症に関与する可能性― | 京都大学: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-04-25)) &tag(有機化合物,エネルギー,ヌクレオシド);
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*アデノシン三リン酸&size(16){(adpnosine triphosphate : ATP)}; [#p1c96db3] [[アデノシン]]に3つの[[リン酸]]が結合した[[有機化合物]]。[[塩基]]として[[アデニン]]を持つ[[ヌクレオシド三リン酸]]。[[ATP]]とも。 #ref(adpnosine_triphosphate.png,アデノシン三リン酸(ATP)の化学構造); **エネルギー源としてのATP [#ec2e4be0] [[アデノシン三リン酸]]は全ての[[生物]]にエネルギー源として利用される[[高エネルギーリン酸化合物]]。人間では1日30kgほど[[ATP]]が合成される。主に[[ミトコンドリア]]の[[解糖系]]や[[クエン酸回路]]によって合成される。[[筋肉]]においては[[クレアチンリン酸]]の分解によって生成される。((ATP合成酵素を形成するF1モーターの新たな回転のメカニズムを発見 2011年9月22日 東京大学大学院工学系研究科 応用化学専攻 飯野亮太 講師: http://www.natureasia.com/ja-jp/jobs/tokushu/detail/240))((クレアチンリン酸によるATPの再合成 - 川崎市立看護短期大学: http://www.kawasaki-nursing-c.ac.jp/home/hp/teacher/Izumi%20Nishibata/FitnessBiophysiology/vol083FitnessBiophysiology02.pdf)) [[光合成]]をしない[[細胞]]では、[[アデノシン三リン酸]]の主な原料は[[脂肪酸]]と[[グルコース]]。ヒトでは、[[グルコース]]1[[分子]]から[[クエン酸回路]]と[[解糖系]]によって38[[分子]]の[[アデノシン三リン酸]]が生成される。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 動物では[[ATP]]に蓄えられたエネルギー([[化学]]エネルギー)が、[[筋肉]]の収縮エネルギーに変換されて[[筋肉]]を動かす。[[生体]]発光も[[ATP]]に蓄えられたエネルギーを利用した現象である。 [[ATP]]に含まれる[[リン酸基]]同士の結合を[[高エネルギーリン酸結合]]と呼び、この結合が切れる時に大きなエネルギーが放出される。以下のように[[ATP]]が[[加水分解]]されて[[ADP]]と[[無機リン酸]]([[Pi]])に変わる時に大きなエネルギーが生み出される。((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((栄養生理学 細胞の生理とエネルギー代謝: http://ocw.eiyo.ac.jp/shokubunka/eiyo_seiri/pdf/lecture2.pdf)) $$[[ATP]] + H_{2}O → [[ADP]] + [[Pi]] + 放出エネルギー ((http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~hirofun/2010cb02.pdf))$$ この分解によって放出されるエネルギーは30.5kJ/[[mol]](7.3[[kcal]]/[[mol]])((NHK高校講座 | 生物基礎 生命活動を支える物質とエネルギー: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/index.html))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) **その他のATPの役割 [#gf26f012] [[ATP]]はまた、[[ATP受容体]]を介した[[細胞]]間の情報伝達物質としても働く。((ATP受容体と痛み: http://www.pharm.kyoto-u.ac.jp/seikai/naka/publicnaka4.html)) [[細胞]]内[[タンパク質]]が[[毒性]]のある異常な[[凝集]]体へと変化するのを[[ATP]]が抑制していることが報告されている。((高濃度のATPがタンパク質の異常な凝集を防ぐ―細胞内ATPの新たな役割を発見、神経変性疾患の発症に関与する可能性― | 京都大学: https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2022-04-25)) &tag(有機化合物,エネルギー,ヌクレオシド);
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