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*アミラーゼ(amylase, AMY) [#lf646c1b] [[デンプン]]が持つ[[グリコシド結合]]を[[加水分解]]する反応を[[触媒]]する[[酵素]]の総称。[[AMY]]や[[ジアスターゼ]]とも呼ばれる。((国立大学法人 大阪教育大学 アミラーゼを題材とした酵素反応の実際 理科教育講座 川村三志夫: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~cse/2010chukourikakawamura.pdf)) [[消化液]]中には[[唾液]]や[[膵液]]に多く含まれる。[[唾液]]に含まれるアミラーゼを[[唾液アミラーゼ]]([[S型アミラーゼ]])、[[膵液]]に含まれるアミラーゼを[[膵アミラーゼ]]([[P型アミラーゼ]])と呼んで区別する場合がある。[[S型アミラーゼ]]は[[腸管]]や[[肺]]、[[卵巣]]などにもわずかに存在する。食品にもアミラーゼを含むものがある。((THE SERIAL CHANGE OF AMYLASE AND AMYLASE ISOZYME IN THE BODY FLUID ON LAPAROTOMY: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/48/2/48_2_233/_article)) [[唾液]]に含まれる[[アミラーゼ]]の活性を調べることで、[[副交感神経]]の[[ストレス]]を調べることができる。((岩手大学 唾液アミラーゼによるストレス評価: http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/4743/1/jjbr-v38n1p3-9.pdf)) >[[ストレス]]により[[唾液]]アミラーゼ活性が上昇する機序は、[[交感神経]]の興奮が[[副腎髄質]]を刺激し、 血中[[ノルアドレナリン]]を増加させ、 [[唾液]]アミラーゼ活性を上昇させること ([[交感神経]]-[[副腎髄質]]系;Sympathetic nervous-adrenal medullary system, SAM system) と、[[視床下部]]から[[交感神経]]系の直接刺激作用による[[唾液]]アミラーゼ活性の上昇が起こる2つの経路が知られている。 この直接的な[[神経]]作用により[[唾液]]アミラーゼが[[分泌]]される場合の反応時間は1~数分ときわめて短い。 [[血液検査]]などの項目のひとつであり、[[膵臓]]や[[唾液腺]]の疾患、[[マクロアミラーゼ血症]]などの診断基準となる。 >血中および[[尿]]中アミラーゼの測定は、[[膵]][[酵素逸脱]]現象の増減から各種の[[膵]]疾患、[[唾液腺]]疾患のみならず腹部疾患、[[マクロアミラーゼ血症]]などの診断上重要な指標となる。((アミラーゼアイソザイム, amylase isoenzymes 尿中P-AMY(平成20年11月27日より外注MCM): https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/kouso/amyiso.htm)) **アミラーゼの種類 [#z2648d01] -[[α-アミラーゼ]] -[[β-アミラーゼ]] -[[グルコアミラーゼ]] -[[α-グルコシダーゼ]] [[酵素]]の[[基質特異性]]の面から、異なる複数のアミラーゼが共同で働くことで巨大な[[分子]]の分解効率が高まる。 アミラーゼを[[発現]]する[[遺伝子]]は米を主食としてきたアジア人に多い。これは[[遺伝子重複]]によるアミラーゼの[[遺伝子]]の増加による。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) **アミラーゼを多く含む食品 [#v5c5cf38] -[[キャベツ]] -[[ジャガイモ]] -[[バナナ]] -[[パイナップル]] -[[キウイ]]
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*アミラーゼ(amylase, AMY) [#lf646c1b] [[デンプン]]が持つ[[グリコシド結合]]を[[加水分解]]する反応を[[触媒]]する[[酵素]]の総称。[[AMY]]や[[ジアスターゼ]]とも呼ばれる。((国立大学法人 大阪教育大学 アミラーゼを題材とした酵素反応の実際 理科教育講座 川村三志夫: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~cse/2010chukourikakawamura.pdf)) [[消化液]]中には[[唾液]]や[[膵液]]に多く含まれる。[[唾液]]に含まれるアミラーゼを[[唾液アミラーゼ]]([[S型アミラーゼ]])、[[膵液]]に含まれるアミラーゼを[[膵アミラーゼ]]([[P型アミラーゼ]])と呼んで区別する場合がある。[[S型アミラーゼ]]は[[腸管]]や[[肺]]、[[卵巣]]などにもわずかに存在する。食品にもアミラーゼを含むものがある。((THE SERIAL CHANGE OF AMYLASE AND AMYLASE ISOZYME IN THE BODY FLUID ON LAPAROTOMY: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsma1939/48/2/48_2_233/_article)) [[唾液]]に含まれる[[アミラーゼ]]の活性を調べることで、[[副交感神経]]の[[ストレス]]を調べることができる。((岩手大学 唾液アミラーゼによるストレス評価: http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/4743/1/jjbr-v38n1p3-9.pdf)) >[[ストレス]]により[[唾液]]アミラーゼ活性が上昇する機序は、[[交感神経]]の興奮が[[副腎髄質]]を刺激し、 血中[[ノルアドレナリン]]を増加させ、 [[唾液]]アミラーゼ活性を上昇させること ([[交感神経]]-[[副腎髄質]]系;Sympathetic nervous-adrenal medullary system, SAM system) と、[[視床下部]]から[[交感神経]]系の直接刺激作用による[[唾液]]アミラーゼ活性の上昇が起こる2つの経路が知られている。 この直接的な[[神経]]作用により[[唾液]]アミラーゼが[[分泌]]される場合の反応時間は1~数分ときわめて短い。 [[血液検査]]などの項目のひとつであり、[[膵臓]]や[[唾液腺]]の疾患、[[マクロアミラーゼ血症]]などの診断基準となる。 >血中および[[尿]]中アミラーゼの測定は、[[膵]][[酵素逸脱]]現象の増減から各種の[[膵]]疾患、[[唾液腺]]疾患のみならず腹部疾患、[[マクロアミラーゼ血症]]などの診断上重要な指標となる。((アミラーゼアイソザイム, amylase isoenzymes 尿中P-AMY(平成20年11月27日より外注MCM): https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/kouso/amyiso.htm)) **アミラーゼの種類 [#z2648d01] -[[α-アミラーゼ]] -[[β-アミラーゼ]] -[[グルコアミラーゼ]] -[[α-グルコシダーゼ]] [[酵素]]の[[基質特異性]]の面から、異なる複数のアミラーゼが共同で働くことで巨大な[[分子]]の分解効率が高まる。 アミラーゼを[[発現]]する[[遺伝子]]は米を主食としてきたアジア人に多い。これは[[遺伝子重複]]によるアミラーゼの[[遺伝子]]の増加による。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) **アミラーゼを多く含む食品 [#v5c5cf38] -[[キャベツ]] -[[ジャガイモ]] -[[バナナ]] -[[パイナップル]] -[[キウイ]]
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