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*ウイルス(virus) [#za75bd1f] [[核酸]]([[DNA]]または[[RNA]])を[[タンパク質]]の殻で囲んだ物体。[[ウィルス]]とも表記される。 [[細胞]]を持たず、自らは[[代謝]]や繁殖も行わない。また[[無機化合物]]のように結晶を作るため、''[[生物]]と無[[生物]]の間の存在''と言われる。[[ゲノム]]とする[[核酸]](コア)の種類によって[[DNAウイルス]]と[[RNAウイルス]]に大別される。((大阪大学 伊川正人 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-: http://www.biken.osaka-u.ac.jp/biken/BioScience/page23/index_23.html)) [[ウイルス]]の大きさは、ほとんどのものが20~30[[nm]]で、大きいものでも数百[[nm]]であり、[[細胞]]に比べてはるかに小さい。 他の[[生物]]の[[細胞]]に自分の[[核酸]]を送り込んで増殖する。[[ウイルス]]の[[感染]]を受けた[[細胞]]は死滅するが、[[ウイルス]]は生きた[[細胞]]中でしか生きられないため、他の[[細胞]]に移動して[[感染]]を拡大させる。((NHK高校講座 | ライブラリー | 生物基礎 細胞に見られる共通点と多様性: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/seibutsukiso/index.html))((近畿大学医学部免疫学教室 免疫学実習 酵素抗体法によるウイルス感染細胞の検出と感染性ウイルス粒子の定量: https://joyplot-com.ssl-netowl.jp/health.joyplot.com/HealthWordsWiki/?cmd=edit&page=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9)) >条件さえ整えば1つの[[細胞]]内で数十から数百の[[ウイルス]]を複製することができる。[[基]]本的には[[感染]][[細胞]]は[[生理]]的・形態的変化([[CPE]]: cytopathic effect)を起こして死滅することが多いので、[[ウイルス]]は[[細胞]]が死ぬ前に他の[[細胞]]に[[感染]]することを繰り返して増殖する。((大阪大学 伊川正人 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-)) [[ウイルス]]の[[感染]]成立には、侵入した[[細胞]]内で[[核酸]]を放出する必要がある。[[ウイルス]]が[[細胞]]に侵入するためには、その[[細胞]]に[[ウイルス]]が結合できる[[受容体]]が必要になる。 >[[ウイルス]]は[[感染]][[受容体]]が存在しない[[細胞]]には[[感染]]することが出来ないため、どのような[[細胞]]に[[ウイルス]]の[[感染]][[受容体]]が[[発現]]しているかが、[[ウイルス]]によって引き起こされる病気(病変)の第一の決定因子となる。((トピックス | ウイルス感染プロジェクト: http://www.igakuken.or.jp/neurovirology/topics/topics4.html)) **ウイルスの構造((感染症学第1回 プリオン: http://www.setsunan.ac.jp/~p-bisei/Lecture_files/NID13-08.pdf)) [#r2b1e597] |~部位の名称|~詳細| |コア|[[核酸]]([[DNA]] または [[RNA]])| |[[カプシド]]|[[タンパク質]]の殻| |[[エンベロープ]]|[[脂質]]や[[タンパク質]]などを含む膜| [[ウイルス]]を包む膜である[[エンベロープ]]を持つものと持たないものが存在する。[[感染]]する能力を持つ完成した[[ウイルス]]を[[ビリオン]]と呼ぶ。((ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性について: http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q65.pdf)) **疾患を引き起こすウイルス [#f83b3bda] [[ウイルス]]は様々な[[感染症]]を引き起こす原因となる。[[ウイルス]]の[[感染]]する部位は、[[呼吸器]]または[[消化管]]。[[ウイルス]]の種類によって[[感染]]対象の[[細胞]]が異なる。 体内には[[DNAウイルス]]と[[RNAウイルス]]のそれぞれを検知する[[DNA]]センサーと[[RNA]]センサーがあり、厳密に役割が分けられているが、マイ[[ナス]][[一本鎖RNAウイルス]]である[[麻疹ウイルス]]が[[感染]]した[[細胞]]内では、[[RNAウイルス]]に対するセンサーに加えて[[DNAウイルス]]に対するセンサーも活性化し、重層的に[[自然免疫]]が誘導されることが報告されている。((【記者発表】RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~ - 東京大学生産技術研究所: https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3637/)) ***[[神経細胞]] [#jb4e3aa5] -[[ポリオウイルス]] -[[日本脳炎ウイルス]] ***[[呼吸器]]系 [#w0b27902] -[[インフルエンザウイルス]] -[[アデノウイルス]] -[[SARS]] ***[[皮膚]]・[[粘膜]] [#e87c87a1] -[[単純ヘルペスウイルス]] ***[[肝臓]] [#y3428c92] -[[肝炎ウイルス]] ***[[リンパ球]] [#f15f9fb7] -[[AIDS]] ***複数の[[細胞]]を対象 [#z954d4c2] -[[麻疹ウイルス]] -[[風疹ウイルス]] [[インフルエンザウイルス]]、[[C型肝炎ウイルス]]、[[AIDS]][[ウイルス]]などは頻繁に[[変異]]種が発生するため、予防や治療が難しい。((熊本保健科学大学保健科学部 野崎周英 ワクチンの現状と課題: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpstj/76/1/76_4/_pdf)) また、[[がん]]の15%程度は[[ウイルス]]が原因とされる。[[ウイルス]]由来の[[タンパク質]]が、[[細胞]]の増殖や[[アポトーシス]]に関わる[[タンパク質]]を[[変異]]させることが原因となる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) 実際に、[[子宮頚がん]]は[[ヒトパピローマウイルス]]([[HPV]])の[[感染]]がなければ発生しない。 &tag(ウイルス,病原体,感染症);
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*ウイルス(virus) [#za75bd1f] [[核酸]]([[DNA]]または[[RNA]])を[[タンパク質]]の殻で囲んだ物体。[[ウィルス]]とも表記される。 [[細胞]]を持たず、自らは[[代謝]]や繁殖も行わない。また[[無機化合物]]のように結晶を作るため、''[[生物]]と無[[生物]]の間の存在''と言われる。[[ゲノム]]とする[[核酸]](コア)の種類によって[[DNAウイルス]]と[[RNAウイルス]]に大別される。((大阪大学 伊川正人 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-: http://www.biken.osaka-u.ac.jp/biken/BioScience/page23/index_23.html)) [[ウイルス]]の大きさは、ほとんどのものが20~30[[nm]]で、大きいものでも数百[[nm]]であり、[[細胞]]に比べてはるかに小さい。 他の[[生物]]の[[細胞]]に自分の[[核酸]]を送り込んで増殖する。[[ウイルス]]の[[感染]]を受けた[[細胞]]は死滅するが、[[ウイルス]]は生きた[[細胞]]中でしか生きられないため、他の[[細胞]]に移動して[[感染]]を拡大させる。((NHK高校講座 | ライブラリー | 生物基礎 細胞に見られる共通点と多様性: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/library/tv/seibutsukiso/index.html))((近畿大学医学部免疫学教室 免疫学実習 酵素抗体法によるウイルス感染細胞の検出と感染性ウイルス粒子の定量: https://joyplot-com.ssl-netowl.jp/health.joyplot.com/HealthWordsWiki/?cmd=edit&page=%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9)) >条件さえ整えば1つの[[細胞]]内で数十から数百の[[ウイルス]]を複製することができる。[[基]]本的には[[感染]][[細胞]]は[[生理]]的・形態的変化([[CPE]]: cytopathic effect)を起こして死滅することが多いので、[[ウイルス]]は[[細胞]]が死ぬ前に他の[[細胞]]に[[感染]]することを繰り返して増殖する。((大阪大学 伊川正人 微生物病研究所 -病気のバイオサイエンス-)) [[ウイルス]]の[[感染]]成立には、侵入した[[細胞]]内で[[核酸]]を放出する必要がある。[[ウイルス]]が[[細胞]]に侵入するためには、その[[細胞]]に[[ウイルス]]が結合できる[[受容体]]が必要になる。 >[[ウイルス]]は[[感染]][[受容体]]が存在しない[[細胞]]には[[感染]]することが出来ないため、どのような[[細胞]]に[[ウイルス]]の[[感染]][[受容体]]が[[発現]]しているかが、[[ウイルス]]によって引き起こされる病気(病変)の第一の決定因子となる。((トピックス | ウイルス感染プロジェクト: http://www.igakuken.or.jp/neurovirology/topics/topics4.html)) **ウイルスの構造((感染症学第1回 プリオン: http://www.setsunan.ac.jp/~p-bisei/Lecture_files/NID13-08.pdf)) [#r2b1e597] |~部位の名称|~詳細| |コア|[[核酸]]([[DNA]] または [[RNA]])| |[[カプシド]]|[[タンパク質]]の殻| |[[エンベロープ]]|[[脂質]]や[[タンパク質]]などを含む膜| [[ウイルス]]を包む膜である[[エンベロープ]]を持つものと持たないものが存在する。[[感染]]する能力を持つ完成した[[ウイルス]]を[[ビリオン]]と呼ぶ。((ウイルスの構造上の特徴と消毒剤感受性について: http://www.yakuhan.co.jp/di/qa/pdf/Q65.pdf)) **疾患を引き起こすウイルス [#f83b3bda] [[ウイルス]]は様々な[[感染症]]を引き起こす原因となる。[[ウイルス]]の[[感染]]する部位は、[[呼吸器]]または[[消化管]]。[[ウイルス]]の種類によって[[感染]]対象の[[細胞]]が異なる。 体内には[[DNAウイルス]]と[[RNAウイルス]]のそれぞれを検知する[[DNA]]センサーと[[RNA]]センサーがあり、厳密に役割が分けられているが、マイ[[ナス]][[一本鎖RNAウイルス]]である[[麻疹ウイルス]]が[[感染]]した[[細胞]]内では、[[RNAウイルス]]に対するセンサーに加えて[[DNAウイルス]]に対するセンサーも活性化し、重層的に[[自然免疫]]が誘導されることが報告されている。((【記者発表】RNAウイルスの増殖を抑え込む、2段階目の防御戦略を発見~DNAウイルスへの反応経路を利用~ - 東京大学生産技術研究所: https://www.iis.u-tokyo.ac.jp/ja/news/3637/)) ***[[神経細胞]] [#jb4e3aa5] -[[ポリオウイルス]] -[[日本脳炎ウイルス]] ***[[呼吸器]]系 [#w0b27902] -[[インフルエンザウイルス]] -[[アデノウイルス]] -[[SARS]] ***[[皮膚]]・[[粘膜]] [#e87c87a1] -[[単純ヘルペスウイルス]] ***[[肝臓]] [#y3428c92] -[[肝炎ウイルス]] ***[[リンパ球]] [#f15f9fb7] -[[AIDS]] ***複数の[[細胞]]を対象 [#z954d4c2] -[[麻疹ウイルス]] -[[風疹ウイルス]] [[インフルエンザウイルス]]、[[C型肝炎ウイルス]]、[[AIDS]][[ウイルス]]などは頻繁に[[変異]]種が発生するため、予防や治療が難しい。((熊本保健科学大学保健科学部 野崎周英 ワクチンの現状と課題: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpstj/76/1/76_4/_pdf)) また、[[がん]]の15%程度は[[ウイルス]]が原因とされる。[[ウイルス]]由来の[[タンパク質]]が、[[細胞]]の増殖や[[アポトーシス]]に関わる[[タンパク質]]を[[変異]]させることが原因となる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) 実際に、[[子宮頚がん]]は[[ヒトパピローマウイルス]]([[HPV]])の[[感染]]がなければ発生しない。 &tag(ウイルス,病原体,感染症);
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