健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
ガストリン放出ペプチド
削除されたページ
ケタミン
コメント/桿状核球
7-デヒドロコレステロールレダクターゼ
ミッドカイン
TSP-1
アクチノマイセス・オドントリティカス
加齢関連ヘルパーT細胞
T2R
MUC6
RAD51
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*オートファジー(autophagy) [#ac1d2aef] [[細胞]]が自己の成分を分解する機能。[[細胞]]の一部を[[小胞]]で隔離し、その内容物を[[細胞]]内の[[リソソーム]]に運んで分解する機構。全ての[[真核生物]]が保有しているとされる。((植物の新たなオートファジー経路 -壊れた葉緑体を取り除くオートファジー経路「クロロファジー」の発見- | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170130_02web.pdf))((東京医科歯科大学 難治疾患研究所 病態細胞生物学: http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/research-content.html)) [[オートファジー]]のオート(auto)はギリシャ語で「自己」、ファジー(phagy)は「食べる」の意であるため、[[自食作用]]とも呼ばれる。((吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/)) 厳密には、[[細胞質]]における[[タンパク質]]や[[細胞小器官]]の非選択的な分解機構。選択的な[[オートファジー]]も存在する。((九州大学大学院医学研究院臨床検査医学分野 九州大学病院検査部 オートファジーによるミトコンドリア分解機構: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/83-02-09.pdf)) [[細胞]]が飢餓などの[[ストレス]]への対応のため、自身が持つ[[細胞小器官]]などを分解して得た[[アミノ酸]]を利用して必要な[[タンパク質]]の合成を行う。[[オートファジー]]は[[ストレス]]の対応以外にも、[[細胞]]内の異常な[[タンパク質]]や発[[がん]]などの除去を行うなど、疾患予防にも関係しているとされる。 >飢餓時には、[[オートファジー]]による[[タンパク質]]の分解で生じる[[アミノ酸]]が、新たな[[タンパク質]]の合成やエネルギーの生産などに再利用され、[[細胞]]は飢えを凌ぐことができます。また、[[オートファジー]]は栄養が十分に供給されている場合にも低いレベルで起きており、[[細胞]]内の[[新陳代謝]]を高めることで様々な[[変性]]疾患の原因となる異常[[タンパク質]]の蓄積を防ぐ役割も果たしています。((基礎生物学研究所プレスリリース 細胞内の分解/リサイクルのシステムを支える膜形成の仕組みを解明: http://www.nibb.ac.jp/press/070710/070710_open.html)) [[哺乳類]]の[[肺胞]]の[[肺サーファクタント]]([[肺表面活性物質]])を生成・貯蓄するラメラ体の成熟に[[オートファジー]]が必要であることが報告されている。((共同発表:肺や浮袋が膨らむ仕組みの解明~オートファジーの新たな役割を発見~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20201209/index.html)) [[オートファジー]]は[[リボソーム]]と結合した[[mRNA]]を選択的に分解することで[[遺伝子発現]]を制御することが確認されている。((共同発表:オートファジーによるmRNA分解の選択性を発見~遺伝子発現におけるオートファジーの新たな働き~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210419/index.html)) **オートファジーの流れ [#j2c89175] [[細胞質]]に[[隔離膜]]と呼ばれる膜が発生し、それが[[細胞質]]や[[細胞小器官]]の一部を取り囲み[[オートファゴソーム]]となる。そこに[[リソソーム]]が融合し、[[オートリソソーム]]となり、内容物が[[リソソーム]]から流入する[[酵素]]によって[[加水分解]]される。 これらの過程の所要時間は数十分。 **オートファジーの種類((吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/)) [#jdf7615b] -[[マクロオートファジー]] -[[ミクロオートファジー]] -[[シャペロン]]介在性[[オートファジー]] [[オートファジー]]といえば、通常[[マクロオートファジー]]を[[指]]す。 [[オートファジー]]による[[ミトコンドリア]]の分解を[[マイトファジー]]と呼んで区別する。 &tag(細胞,小胞,リソソーム);
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*オートファジー(autophagy) [#ac1d2aef] [[細胞]]が自己の成分を分解する機能。[[細胞]]の一部を[[小胞]]で隔離し、その内容物を[[細胞]]内の[[リソソーム]]に運んで分解する機構。全ての[[真核生物]]が保有しているとされる。((植物の新たなオートファジー経路 -壊れた葉緑体を取り除くオートファジー経路「クロロファジー」の発見- | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20170130_02web.pdf))((東京医科歯科大学 難治疾患研究所 病態細胞生物学: http://www.tmd.ac.jp/mri/pcb/research-content.html)) [[オートファジー]]のオート(auto)はギリシャ語で「自己」、ファジー(phagy)は「食べる」の意であるため、[[自食作用]]とも呼ばれる。((吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/)) 厳密には、[[細胞質]]における[[タンパク質]]や[[細胞小器官]]の非選択的な分解機構。選択的な[[オートファジー]]も存在する。((九州大学大学院医学研究院臨床検査医学分野 九州大学病院検査部 オートファジーによるミトコンドリア分解機構: http://www.jbsoc.or.jp/seika/wp-content/uploads/2013/05/83-02-09.pdf)) [[細胞]]が飢餓などの[[ストレス]]への対応のため、自身が持つ[[細胞小器官]]などを分解して得た[[アミノ酸]]を利用して必要な[[タンパク質]]の合成を行う。[[オートファジー]]は[[ストレス]]の対応以外にも、[[細胞]]内の異常な[[タンパク質]]や発[[がん]]などの除去を行うなど、疾患予防にも関係しているとされる。 >飢餓時には、[[オートファジー]]による[[タンパク質]]の分解で生じる[[アミノ酸]]が、新たな[[タンパク質]]の合成やエネルギーの生産などに再利用され、[[細胞]]は飢えを凌ぐことができます。また、[[オートファジー]]は栄養が十分に供給されている場合にも低いレベルで起きており、[[細胞]]内の[[新陳代謝]]を高めることで様々な[[変性]]疾患の原因となる異常[[タンパク質]]の蓄積を防ぐ役割も果たしています。((基礎生物学研究所プレスリリース 細胞内の分解/リサイクルのシステムを支える膜形成の仕組みを解明: http://www.nibb.ac.jp/press/070710/070710_open.html)) [[哺乳類]]の[[肺胞]]の[[肺サーファクタント]]([[肺表面活性物質]])を生成・貯蓄するラメラ体の成熟に[[オートファジー]]が必要であることが報告されている。((共同発表:肺や浮袋が膨らむ仕組みの解明~オートファジーの新たな役割を発見~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20201209/index.html)) [[オートファジー]]は[[リボソーム]]と結合した[[mRNA]]を選択的に分解することで[[遺伝子発現]]を制御することが確認されている。((共同発表:オートファジーによるmRNA分解の選択性を発見~遺伝子発現におけるオートファジーの新たな働き~: https://www.jst.go.jp/pr/announce/20210419/index.html)) **オートファジーの流れ [#j2c89175] [[細胞質]]に[[隔離膜]]と呼ばれる膜が発生し、それが[[細胞質]]や[[細胞小器官]]の一部を取り囲み[[オートファゴソーム]]となる。そこに[[リソソーム]]が融合し、[[オートリソソーム]]となり、内容物が[[リソソーム]]から流入する[[酵素]]によって[[加水分解]]される。 これらの過程の所要時間は数十分。 **オートファジーの種類((吉森研究室 | 大阪大学大学院 生命機能研究科 細胞内膜動態研究室/医学系研究科 遺伝学教室: http://www.fbs.osaka-u.ac.jp/labs/yoshimori/jp/research/030/)) [#jdf7615b] -[[マクロオートファジー]] -[[ミクロオートファジー]] -[[シャペロン]]介在性[[オートファジー]] [[オートファジー]]といえば、通常[[マクロオートファジー]]を[[指]]す。 [[オートファジー]]による[[ミトコンドリア]]の分解を[[マイトファジー]]と呼んで区別する。 &tag(細胞,小胞,リソソーム);
この用語を編集
/
画像添付