健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
腹式呼吸
ガストリン放出ペプチド
削除されたページ
ケタミン
コメント/桿状核球
7-デヒドロコレステロールレダクターゼ
ミッドカイン
TSP-1
アクチノマイセス・オドントリティカス
加齢関連ヘルパーT細胞
T2R
MUC6
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*カテキン(catechin) [#v0b503ac] カテキン類は、主に茶類に含まれる[[ポリフェノール]]。渋味がある成分。[[茶ポリフェノール]]とも呼ばれる。 化学的には[[フラバノール]]で、広義の[[タンニン]]の一種。((岐阜市立女子短期大学研究紀要 アポトーシスに関する研究(7)栄養状態とアポト-シス応答は関係がある: http://www.gifu-cwc.ac.jp/tosyo/kiyo/56/zenbun56/apoptosis_doke.pdf)) [[緑茶]]にはカテキン類の中でも作用が強い[[エピガロカテキンガレート]]が、紅茶には[[テアフラビンジガレート]]が含まれている。 カテキン類の[[ガレート基]]の一部が[[メチルエーテル化]]されたカテキンを[[メチル化カテキン]]と呼ぶ。 ***カテキンの種類((Epigallocatechin-3-gallate (EGCG): Chemical and biomedical perspectives: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2903211/))((緑茶カテキンの細胞増殖抑制効果: http://repository.tokaigakuen-u.ac.jp/dspace/bitstream/11334/473/1/kiyo_n020_02.pdf)) [#z1d345d2] -[[エピガロカテキンガレート]](EGCG) -[[エピカテキンガレート]](ECG) -[[エピガロカテキン]](EGC) -[[エピカテキン]](EC) 一般的な緑茶の葉に含まれる量はEGCG、EGC、ECG、ECの順。 **カテキンの効果((昭和大学薬学部社会健康薬学講座医薬品評価薬学部門 茶ポリフェノールの多機能生理作用 岩井信市: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000ilk2-att/iwai.pdf))((岐阜市立女子短期大学研究紀要 アポトーシスに関する研究(7)栄養状態とアポト-シス応答は関係がある)) [#j5cfe65f] [[がん]]抑制や[[アレルギー]]緩和,[[生活習慣病]]予防、抗[[菌]]、抗[[ウイルス]]効果などが確認されている。 ***抗酸化作用 [#r9ada78a] マウス[[脾臓]][[リンパ球]]に[[紫外線]]照射後の[[細胞]]への[[アポトーシス]]誘導を食品中の抗酸化成分による抑制が可能であるかを調べた実験より、カテキンには強い[[抗酸化作用]]と[[アポトーシス]]抑制効果があることが確認されている。 ***発がん防止 [#m19eff4c] カテキン類は[[マトリックスメタロプロテアーゼ]]と呼ばれる[[細胞外基質]]を分解する[[酵素]]の働きを阻害するため、発[[がん]]防止効果がある。 ***骨粗鬆症予防 [#t822b49d] [[エピガロカテキンガレート]]は、[[骨髄]]の[[造血幹細胞]]から[[破骨細胞]]への分化・成熟を抑制するため[[骨粗鬆症]]を予防する。 ***認知症予防 [#tbc9bbd2] [[エピガロカテキンガレート]]には[[神経細胞]]の修復による[[アルツハイマー病]]や[[パーキンソン病]]の予防効果がある。 >動物や培養[[細胞]]を使った実験から、お茶類そのものや、お茶類の成分であるカテキンなどの[[ポリフェノール]]には、[[神経]]保護作用があることが示され、[[アルツハイマー病]]や[[パーキンソン病]]などにともなう[[脳]][[神経]]の変性を予防する可能性が示されています。 >特に、緑茶に含まれる[[エピガロカテキン-3-ガレート]](Epigallocatechin-3-gallate(EGCG))には、単に体内の有害物質を取り除くばかりでなく、[[神経細胞]]を保護・修復する高度な働きがあるとみなされています。実際に、ヒトを対象にした疫学研究で、1日2杯以上のお茶類を飲むグループで[[パーキンソン病]]リスクが下がることなどが示されています。((高齢者における緑茶と認知機能との関連について | 社会医学講座公衆衛生学分野: http://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/346)) ***[[虫歯菌]]の増加防止 [#u300064e] [[虫歯]]の主な原因となる[[ミュータンス菌]]の増加を抑制する効果がある。((国立大学法人 浜松医科大学 緑茶ポリフェノールについて: http://www2.hama-med.ac.jp/w1a/health/kyouiku/kisohai/2001_1/2001_1_ryokutya.html)) ***[[インフルエンザ]]の予防効果 [#zea98ebf] >緑茶の[[ポリフェノール]]には,[[エピカテキン]](EC)とそのヒドロキシ体の[[エピガロカテキン]](EGC),それらの没食子酸エステルである[[エピカテキンガレート]](ECG)と[[エピガロカテキンガレート]]([[EGCG]]),[[エラジタンニン]]の一種である[[ストリクチニン]]などがある(図3).これらの[[ポリフェノール]]の多くが,[[インフルエンザ]][[ウイルス]]の[[感染]]を抑制する作用を示すことが知られている.特に培養[[細胞]]を用いた研究から,[[EGCG]]は1〜10μMの濃度でA型とB型[[インフルエンザ]][[ウイルス]]の[[感染]]を阻害することが判明している.また,[[EGCG]]は[[ウイルス]]の[[細胞]]表面への吸着を阻害し,[[ウイルス]]による[[赤血球]]凝集を抑制する.((緑茶によるインフルエンザの予防効果: http://ci.nii.ac.jp/els/110009995627.pdf?id=ART0010553526&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1483875355&cp=))
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*カテキン(catechin) [#v0b503ac] カテキン類は、主に茶類に含まれる[[ポリフェノール]]。渋味がある成分。[[茶ポリフェノール]]とも呼ばれる。 化学的には[[フラバノール]]で、広義の[[タンニン]]の一種。((岐阜市立女子短期大学研究紀要 アポトーシスに関する研究(7)栄養状態とアポト-シス応答は関係がある: http://www.gifu-cwc.ac.jp/tosyo/kiyo/56/zenbun56/apoptosis_doke.pdf)) [[緑茶]]にはカテキン類の中でも作用が強い[[エピガロカテキンガレート]]が、紅茶には[[テアフラビンジガレート]]が含まれている。 カテキン類の[[ガレート基]]の一部が[[メチルエーテル化]]されたカテキンを[[メチル化カテキン]]と呼ぶ。 ***カテキンの種類((Epigallocatechin-3-gallate (EGCG): Chemical and biomedical perspectives: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2903211/))((緑茶カテキンの細胞増殖抑制効果: http://repository.tokaigakuen-u.ac.jp/dspace/bitstream/11334/473/1/kiyo_n020_02.pdf)) [#z1d345d2] -[[エピガロカテキンガレート]](EGCG) -[[エピカテキンガレート]](ECG) -[[エピガロカテキン]](EGC) -[[エピカテキン]](EC) 一般的な緑茶の葉に含まれる量はEGCG、EGC、ECG、ECの順。 **カテキンの効果((昭和大学薬学部社会健康薬学講座医薬品評価薬学部門 茶ポリフェノールの多機能生理作用 岩井信市: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000ilk2-att/iwai.pdf))((岐阜市立女子短期大学研究紀要 アポトーシスに関する研究(7)栄養状態とアポト-シス応答は関係がある)) [#j5cfe65f] [[がん]]抑制や[[アレルギー]]緩和,[[生活習慣病]]予防、抗[[菌]]、抗[[ウイルス]]効果などが確認されている。 ***抗酸化作用 [#r9ada78a] マウス[[脾臓]][[リンパ球]]に[[紫外線]]照射後の[[細胞]]への[[アポトーシス]]誘導を食品中の抗酸化成分による抑制が可能であるかを調べた実験より、カテキンには強い[[抗酸化作用]]と[[アポトーシス]]抑制効果があることが確認されている。 ***発がん防止 [#m19eff4c] カテキン類は[[マトリックスメタロプロテアーゼ]]と呼ばれる[[細胞外基質]]を分解する[[酵素]]の働きを阻害するため、発[[がん]]防止効果がある。 ***骨粗鬆症予防 [#t822b49d] [[エピガロカテキンガレート]]は、[[骨髄]]の[[造血幹細胞]]から[[破骨細胞]]への分化・成熟を抑制するため[[骨粗鬆症]]を予防する。 ***認知症予防 [#tbc9bbd2] [[エピガロカテキンガレート]]には[[神経細胞]]の修復による[[アルツハイマー病]]や[[パーキンソン病]]の予防効果がある。 >動物や培養[[細胞]]を使った実験から、お茶類そのものや、お茶類の成分であるカテキンなどの[[ポリフェノール]]には、[[神経]]保護作用があることが示され、[[アルツハイマー病]]や[[パーキンソン病]]などにともなう[[脳]][[神経]]の変性を予防する可能性が示されています。 >特に、緑茶に含まれる[[エピガロカテキン-3-ガレート]](Epigallocatechin-3-gallate(EGCG))には、単に体内の有害物質を取り除くばかりでなく、[[神経細胞]]を保護・修復する高度な働きがあるとみなされています。実際に、ヒトを対象にした疫学研究で、1日2杯以上のお茶類を飲むグループで[[パーキンソン病]]リスクが下がることなどが示されています。((高齢者における緑茶と認知機能との関連について | 社会医学講座公衆衛生学分野: http://www.pbhealth.med.tohoku.ac.jp/node/346)) ***[[虫歯菌]]の増加防止 [#u300064e] [[虫歯]]の主な原因となる[[ミュータンス菌]]の増加を抑制する効果がある。((国立大学法人 浜松医科大学 緑茶ポリフェノールについて: http://www2.hama-med.ac.jp/w1a/health/kyouiku/kisohai/2001_1/2001_1_ryokutya.html)) ***[[インフルエンザ]]の予防効果 [#zea98ebf] >緑茶の[[ポリフェノール]]には,[[エピカテキン]](EC)とそのヒドロキシ体の[[エピガロカテキン]](EGC),それらの没食子酸エステルである[[エピカテキンガレート]](ECG)と[[エピガロカテキンガレート]]([[EGCG]]),[[エラジタンニン]]の一種である[[ストリクチニン]]などがある(図3).これらの[[ポリフェノール]]の多くが,[[インフルエンザ]][[ウイルス]]の[[感染]]を抑制する作用を示すことが知られている.特に培養[[細胞]]を用いた研究から,[[EGCG]]は1〜10μMの濃度でA型とB型[[インフルエンザ]][[ウイルス]]の[[感染]]を阻害することが判明している.また,[[EGCG]]は[[ウイルス]]の[[細胞]]表面への吸着を阻害し,[[ウイルス]]による[[赤血球]]凝集を抑制する.((緑茶によるインフルエンザの予防効果: http://ci.nii.ac.jp/els/110009995627.pdf?id=ART0010553526&type=pdf&lang=en&host=cinii&order_no=&ppv_type=0&lang_sw=&no=1483875355&cp=))
この用語を編集
/
画像添付