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*カフェイン(caffeine) [#o928151b] [[中枢神経]]の興奮による[[覚醒]]作用および[[利尿作用]]がある[[アルカロイド]]。[[化学]]的には[[プリン環]]を持つ[[キサンチン]]の[[メチル化]][[誘導体]]([[1,3,7-トリメチルキサンチン]])。 #ref(caffeine.png,カフェインの化学構造,160); 結晶は一水和物(C_{8}H_{10}N_{4}O_{2}・H_{2}O)もしくは[[無水物]]の無水カフェイン(C_{8}H_{10}N_{4}O_{2})として得られ、白色の針状または六角柱状で、無臭で苦みがある。((日常生活の中におけるカフェイン摂取 作用機序と安全性評価: http://www.tokyo-fukushi.ac.jp/assets/pdf/introduction/bulletin/bulletin06_02.pdf)) カフェインは[[小腸]]で吸収され、[[血液]]を介して全身を巡り[[脳]]にも到達する。[[アデノシン受容体]]([[アデノシンA2A受容体]])の[[アンタゴニスト]]として[[睡眠]]を阻害する。((睡眠覚醒調節の分子機構|研究内容|裏出研究室|筑波大学|国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS): http://urade.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/ja/research/mechanism.php))((広島大学 カフェインの科学:その生物学的作用について(もやっとした「気のせい」ではない): http://www.hiroshima-u.ac.jp/upload/85/gairon/point.pdf)) [[頭痛]]薬、[[鎮咳]][[去痰]]薬、[[感冒]]剤などにはカフェインが配合されているものがある。飲料では[[茶]]類や[[コーヒー]]に含まれる。茶類のほうが[[コーヒー]]よりカフェインの含有量が多いが、[[茶]]に含まれる[[タンニン]]がカフェインの吸収を押さえるため、吸収量としては[[コーヒー]]の方が多くなる。((「生とは何か」を追い求めて 生命環境系 桑山秀一研究室: http://www.life.tsukuba.ac.jp/topixarchive/interview_kuwayama_20120824.pdf)) カフェインの効果は、[[妊娠]]中の女性に強くなる傾向があり、また[[胎児]]にも作用する。[[胎児]]は[[薬物]]を[[代謝]]する[[酵素]]を持たないため、カフェインの影響を強く受けることになる。 [[ニコチン]]はカフェインを分解する[[酵素]]を活性化するため、体内のカフェイン濃度が下がりやすくなる。((中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15))) **カフェインの作用((名城大学 薬学部 カフェイン,無水カフェイン,安息香酸ナトリウムカフェイン(安ナカ): http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/mhiramt/EText/Diseases_Drugs/caffeine.htm)) [#f886d436] 主な[[薬理作用]]は[[中枢神経]]興奮作用。その他には[[利尿作用]]や[[強心作用]]、[[胃酸]]の[[分泌]]促進、[[平滑筋]]の弛緩など。 また、[[脂肪]]分解を促進することが報告されている。((31A-10 ジャスミン茶の抗肥満作用について - 国立国会図書館デジタルコレクション: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10947475)) カフェインの大量摂取は[[細胞死]]を誘発することが知られているが、適切な量であれば問題は起きないとされる。[[アラキドン酸]]はカフェインによる[[細胞死]]を促進する作用があることが確認されている。((筑波大学 過度のカフェイン服用が細胞死を引き起こす仕組みを発見: https://www.tsukuba.ac.jp/public/press/120814.pdf))((「生とは何か」を追い求めて 生命環境系 桑山秀一研究室)) >健常人では、1 回摂取量が 200 mg 以内、1 日摂取量が 500 mg 以内、激しい[[運動]]を行う場合はその 2 時間以上前にカフェイン単回摂取量が約 200 mg までであれば、安全性の問題は生じていない。((日常生活の中におけるカフェイン摂取 作用機序と安全性評価)) カフェインの[[半数致死量]]([[LD50]])は 200 mg/kg。[[血液]]中のカフェイン濃度が 50 mg/L を超えると[[中毒]]症状が現れる。((細胞や生体をストレス環境から守る分子に関する研究 | 研究紹介 | 奥羽大学: http://www.ohu-u.ac.jp/faculty/research/researchP11.html)) >致死量については諸家の報告で一致していないが,内服量としてはカフェイン量として約 5~10g,150~200mg/kg,血中濃度においては 70~80mg/l との報告がある。報告した症例の初診時カフェイン濃度は 113.4mg/l,77.6mg/l といずれも致死量に達していた。((東京女子医科大学東医療センター救急医療科 致死的大量服薬から救命し得た急性カフェイン中毒の2例: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/12/20_12_941/_article/-char/ja/)) 重篤になると[[不整脈]]による死亡例がある。
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*カフェイン(caffeine) [#o928151b] [[中枢神経]]の興奮による[[覚醒]]作用および[[利尿作用]]がある[[アルカロイド]]。[[化学]]的には[[プリン環]]を持つ[[キサンチン]]の[[メチル化]][[誘導体]]([[1,3,7-トリメチルキサンチン]])。 #ref(caffeine.png,カフェインの化学構造,160); 結晶は一水和物(C_{8}H_{10}N_{4}O_{2}・H_{2}O)もしくは[[無水物]]の無水カフェイン(C_{8}H_{10}N_{4}O_{2})として得られ、白色の針状または六角柱状で、無臭で苦みがある。((日常生活の中におけるカフェイン摂取 作用機序と安全性評価: http://www.tokyo-fukushi.ac.jp/assets/pdf/introduction/bulletin/bulletin06_02.pdf)) カフェインは[[小腸]]で吸収され、[[血液]]を介して全身を巡り[[脳]]にも到達する。[[アデノシン受容体]]([[アデノシンA2A受容体]])の[[アンタゴニスト]]として[[睡眠]]を阻害する。((睡眠覚醒調節の分子機構|研究内容|裏出研究室|筑波大学|国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS): http://urade.wpi-iiis.tsukuba.ac.jp/ja/research/mechanism.php))((広島大学 カフェインの科学:その生物学的作用について(もやっとした「気のせい」ではない): http://www.hiroshima-u.ac.jp/upload/85/gairon/point.pdf)) [[頭痛]]薬、[[鎮咳]][[去痰]]薬、[[感冒]]剤などにはカフェインが配合されているものがある。飲料では[[茶]]類や[[コーヒー]]に含まれる。茶類のほうが[[コーヒー]]よりカフェインの含有量が多いが、[[茶]]に含まれる[[タンニン]]がカフェインの吸収を押さえるため、吸収量としては[[コーヒー]]の方が多くなる。((「生とは何か」を追い求めて 生命環境系 桑山秀一研究室: http://www.life.tsukuba.ac.jp/topixarchive/interview_kuwayama_20120824.pdf)) カフェインの効果は、[[妊娠]]中の女性に強くなる傾向があり、また[[胎児]]にも作用する。[[胎児]]は[[薬物]]を[[代謝]]する[[酵素]]を持たないため、カフェインの影響を強く受けることになる。 [[ニコチン]]はカフェインを分解する[[酵素]]を活性化するため、体内のカフェイン濃度が下がりやすくなる。((中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話 (2017/1/15))) **カフェインの作用((名城大学 薬学部 カフェイン,無水カフェイン,安息香酸ナトリウムカフェイン(安ナカ): http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/mhiramt/EText/Diseases_Drugs/caffeine.htm)) [#f886d436] 主な[[薬理作用]]は[[中枢神経]]興奮作用。その他には[[利尿作用]]や[[強心作用]]、[[胃酸]]の[[分泌]]促進、[[平滑筋]]の弛緩など。 また、[[脂肪]]分解を促進することが報告されている。((31A-10 ジャスミン茶の抗肥満作用について - 国立国会図書館デジタルコレクション: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10947475)) カフェインの大量摂取は[[細胞死]]を誘発することが知られているが、適切な量であれば問題は起きないとされる。[[アラキドン酸]]はカフェインによる[[細胞死]]を促進する作用があることが確認されている。((筑波大学 過度のカフェイン服用が細胞死を引き起こす仕組みを発見: https://www.tsukuba.ac.jp/public/press/120814.pdf))((「生とは何か」を追い求めて 生命環境系 桑山秀一研究室)) >健常人では、1 回摂取量が 200 mg 以内、1 日摂取量が 500 mg 以内、激しい[[運動]]を行う場合はその 2 時間以上前にカフェイン単回摂取量が約 200 mg までであれば、安全性の問題は生じていない。((日常生活の中におけるカフェイン摂取 作用機序と安全性評価)) カフェインの[[半数致死量]]([[LD50]])は 200 mg/kg。[[血液]]中のカフェイン濃度が 50 mg/L を超えると[[中毒]]症状が現れる。((細胞や生体をストレス環境から守る分子に関する研究 | 研究紹介 | 奥羽大学: http://www.ohu-u.ac.jp/faculty/research/researchP11.html)) >致死量については諸家の報告で一致していないが,内服量としてはカフェイン量として約 5~10g,150~200mg/kg,血中濃度においては 70~80mg/l との報告がある。報告した症例の初診時カフェイン濃度は 113.4mg/l,77.6mg/l といずれも致死量に達していた。((東京女子医科大学東医療センター救急医療科 致死的大量服薬から救命し得た急性カフェイン中毒の2例: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjaam/20/12/20_12_941/_article/-char/ja/)) 重篤になると[[不整脈]]による死亡例がある。
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