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*カロテノイド(carotenoid) [#a477dbc2] 植物や動物に存在する黄色や橙色、赤色の色素。自然界に750種類以上の存在が確認されている。[[カルチノイド]]とも。 [[化学]]的には炭素と[[水素]]のみで構成される[[カロテン]]と、[[酸素]]を含有する[[キサントフィル]]に分けられる。[[カロテン]]は[[ニンジン]](carrot)から得られた[[不飽和炭化水素]](ene)、[[キサントフィル]]の名称は黄色い(xantho)葉(phyll)が語源。 >カロテノイドは[[微生物]]、植物、動物に広く分布する赤、橙、黄色を呈する天然色素で8個の[[イソプレン]]単位([[炭素]]5個から成るユニット)が結合して構成された[[炭素]]数40の基本骨格を持つ[[化合物]]群である。((カロテノイドの多様な生理作用: http://seiken-site.or.jp/files/libs/33/201604041950396747.pdf)) **カロテノイドの働き [#kc735cba] カロテノイドは[[抗酸化作用]]を持ち、[[生体膜]]など[[脂溶性]]部分における[[活性酸素]]の除去に必要である。[[酸素]]が存在し、太陽光があたる環境に存在する生物のほぼ全ての体内に存在すると考えられている。((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室: http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/008040264.pdf)) カロテノイドは特に[[一重項酸素]]を消去する効果が強い。また、カロテノイドは[[脂溶性]]のため、[[生体膜]]の[[ペルヒドロキシラジカル]]などの消去にも役立つ。 >{{励起状態}}の[[一重項酸素]]から{{基底状態}}のカロテノイドにエネルギー移動が起こり,[[酸素]]は{{基底状態}}の[[三重項酸素]]に戻る.一方,カロテノイドは三重項{{励起状態}}になった後,振動緩和(熱失活)によって{{基底状態}}に戻る.カロテノイドは[[脂溶性]]のため,膜[[脂質]]の[[脂質ペルヒドロキシラジカル]]などの消去にも役立っている. >^{1}O_{2} + ^{1}Carotenoid → ^{3}O_{2} + ^{3}Carotenoid → ^{3}O_{2} + ^{1}Carotenoid + 熱((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室)) 実際に[[生体膜]]の[[酸化]]によって[[過酸化脂質]]が生成されるのを防ぐ働きが確認されている。 >これまでに私たちの研究室では、[[アルツハイマー病]]患者の[[赤血球]]膜ではカロテノイドが減少し、逆に[[過酸化脂質]]は増加していることを明らかにしました。また、カロテノイドを摂取すると、血中のカロテノイド量が高まり、[[過酸化脂質]]が減少することも見出しています。((機能分子解析学 <東北大学大学院農学研究科>: http://www.agri.tohoku.ac.jp/kinoubunshi/html/study.html)) **カロテノイドの種類 [#v999794c] 植物に含まれる代表的なカロテノイドには[[ニンジン]]に含まれる[[βカロテン]]や[[トマト]]に含まれる[[リコピン]]などがある。動物に含まれるカロテノイドには、サケの[[筋肉]]や[[イクラ]]の赤色、加熱したタイやエビの赤色の色素である[[アスタキサンチン]]などがある。 人間の[[臓器]]や[[血液]]には主に6つのカロテノイドが含まれる。((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室)) -[[β-カロテン]] -[[α-カロテン]] -[[リコピン]] -[[β-クリプトキサンチン]] -[[ゼアキサンチン]] -[[ルテイン]] 生野菜からのカロテノイドの吸収効率は高くないが、ペーストにしたり、[[油]]と一緒に加熱したりすると吸収効率が良くなる。
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*カロテノイド(carotenoid) [#a477dbc2] 植物や動物に存在する黄色や橙色、赤色の色素。自然界に750種類以上の存在が確認されている。[[カルチノイド]]とも。 [[化学]]的には炭素と[[水素]]のみで構成される[[カロテン]]と、[[酸素]]を含有する[[キサントフィル]]に分けられる。[[カロテン]]は[[ニンジン]](carrot)から得られた[[不飽和炭化水素]](ene)、[[キサントフィル]]の名称は黄色い(xantho)葉(phyll)が語源。 >カロテノイドは[[微生物]]、植物、動物に広く分布する赤、橙、黄色を呈する天然色素で8個の[[イソプレン]]単位([[炭素]]5個から成るユニット)が結合して構成された[[炭素]]数40の基本骨格を持つ[[化合物]]群である。((カロテノイドの多様な生理作用: http://seiken-site.or.jp/files/libs/33/201604041950396747.pdf)) **カロテノイドの働き [#kc735cba] カロテノイドは[[抗酸化作用]]を持ち、[[生体膜]]など[[脂溶性]]部分における[[活性酸素]]の除去に必要である。[[酸素]]が存在し、太陽光があたる環境に存在する生物のほぼ全ての体内に存在すると考えられている。((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室: http://www.nms.ac.jp/jmanms/pdf/008040264.pdf)) カロテノイドは特に[[一重項酸素]]を消去する効果が強い。また、カロテノイドは[[脂溶性]]のため、[[生体膜]]の[[ペルヒドロキシラジカル]]などの消去にも役立つ。 >{{励起状態}}の[[一重項酸素]]から{{基底状態}}のカロテノイドにエネルギー移動が起こり,[[酸素]]は{{基底状態}}の[[三重項酸素]]に戻る.一方,カロテノイドは三重項{{励起状態}}になった後,振動緩和(熱失活)によって{{基底状態}}に戻る.カロテノイドは[[脂溶性]]のため,膜[[脂質]]の[[脂質ペルヒドロキシラジカル]]などの消去にも役立っている. >^{1}O_{2} + ^{1}Carotenoid → ^{3}O_{2} + ^{3}Carotenoid → ^{3}O_{2} + ^{1}Carotenoid + 熱((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室)) 実際に[[生体膜]]の[[酸化]]によって[[過酸化脂質]]が生成されるのを防ぐ働きが確認されている。 >これまでに私たちの研究室では、[[アルツハイマー病]]患者の[[赤血球]]膜ではカロテノイドが減少し、逆に[[過酸化脂質]]は増加していることを明らかにしました。また、カロテノイドを摂取すると、血中のカロテノイド量が高まり、[[過酸化脂質]]が減少することも見出しています。((機能分子解析学 <東北大学大学院農学研究科>: http://www.agri.tohoku.ac.jp/kinoubunshi/html/study.html)) **カロテノイドの種類 [#v999794c] 植物に含まれる代表的なカロテノイドには[[ニンジン]]に含まれる[[βカロテン]]や[[トマト]]に含まれる[[リコピン]]などがある。動物に含まれるカロテノイドには、サケの[[筋肉]]や[[イクラ]]の赤色、加熱したタイやエビの赤色の色素である[[アスタキサンチン]]などがある。 人間の[[臓器]]や[[血液]]には主に6つのカロテノイドが含まれる。((カロテノイドとヒト 高市 真一 日本医科大学生物学教室)) -[[β-カロテン]] -[[α-カロテン]] -[[リコピン]] -[[β-クリプトキサンチン]] -[[ゼアキサンチン]] -[[ルテイン]] 生野菜からのカロテノイドの吸収効率は高くないが、ペーストにしたり、[[油]]と一緒に加熱したりすると吸収効率が良くなる。
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