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*キサンチンオキシドレダクターゼ&size(16){(xanthine oxidoreductase : XOR)}; [#y3170ed1] [[細菌]]から哺乳類などの様々な[[生物]]種で保存されている[[酵素]]。[[牛乳]]に大量に含まれており、[[牛乳]]から初めて抽出・発見された。[[キサンチン酸化還元酵素]]とも。((日本医科大学医学会 西野武士教授 記念講演会: http://www2.nms.ac.jp/naim/2009/0307/4nishino.pdf)) [[生物]]種によって役割が異なり、哺乳類における主な役割は[[アデニン]]と[[グアニン]]を含む[[ヌクレオチド]]の[[異化]]。((キサンチン酸化還元酵素 物理学から臨床医学まで 日本医科大学 岡本研 菊地浩人: https://www.nms.ac.jp/var/rev0/0019/3467/46thebulletin_3.pdf)) ヒトにおいては[[プリン]]分解系の最終の2段階を[[触媒]]する。つまり、[[ヒポキサンチン]]の2位の[[炭素]][[原子]]を[[ヒドロキシ化]]して[[キサンチン]]に、さらに[[キサンチン]]の8位の[[炭素]][[原子]]を[[ヒドロキシ化]]して[[尿酸]]に[[代謝]]する。ヒトの体内で[[尿酸]]を産生する唯一の[[酵素]]であるため、この異常は[[尿酸]]生成阻害による[[痛風]]や[[高尿酸血症]]の原因となる。 [[キサンチン]]、[[ヒポキサンチン]]以外にも多くの[[ヘテロ環式化合物]]や[[アルデヒド]]を[[基質]]とし、これらを[[ヒドロキシ化]]する。 **キサンチンオキシドレダクターゼの構造 [#rb979de1] 2つの同じ[[サブユニット]]から構成される。この[[サブユニット]]は3個の[[ドメイン]]から構成されており、[[N末端]]にある20[[kDa]]の[[ドメイン]]には2種の[[2Fe-2S]]型の[[鉄硫黄クラスター]]、中央にある40[[kDa]]の[[ドメイン]]には[[FAD]]、[[C末端]]にある85[[kDa]]の[[ドメイン]]には[[モリブドプテリン]]が存在する。 大部分が[[NAD]]^{+}を[[電子受容体]]とする[[キサンチンデヒドロゲナーゼ]]([[XDH]])型として[[組織]]中に存在するが、哺乳動物の[[酵素]]のみは[[タンパク質]]の[[修飾]]によって[[酸素]]を主な[[電子受容体]]とする[[キサンチンオキシダーゼ]]([[XO]])型へと変換する。この変換は哺乳類の[[乳汁]][[分泌]]機能に関わることが示唆されている。
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*キサンチンオキシドレダクターゼ&size(16){(xanthine oxidoreductase : XOR)}; [#y3170ed1] [[細菌]]から哺乳類などの様々な[[生物]]種で保存されている[[酵素]]。[[牛乳]]に大量に含まれており、[[牛乳]]から初めて抽出・発見された。[[キサンチン酸化還元酵素]]とも。((日本医科大学医学会 西野武士教授 記念講演会: http://www2.nms.ac.jp/naim/2009/0307/4nishino.pdf)) [[生物]]種によって役割が異なり、哺乳類における主な役割は[[アデニン]]と[[グアニン]]を含む[[ヌクレオチド]]の[[異化]]。((キサンチン酸化還元酵素 物理学から臨床医学まで 日本医科大学 岡本研 菊地浩人: https://www.nms.ac.jp/var/rev0/0019/3467/46thebulletin_3.pdf)) ヒトにおいては[[プリン]]分解系の最終の2段階を[[触媒]]する。つまり、[[ヒポキサンチン]]の2位の[[炭素]][[原子]]を[[ヒドロキシ化]]して[[キサンチン]]に、さらに[[キサンチン]]の8位の[[炭素]][[原子]]を[[ヒドロキシ化]]して[[尿酸]]に[[代謝]]する。ヒトの体内で[[尿酸]]を産生する唯一の[[酵素]]であるため、この異常は[[尿酸]]生成阻害による[[痛風]]や[[高尿酸血症]]の原因となる。 [[キサンチン]]、[[ヒポキサンチン]]以外にも多くの[[ヘテロ環式化合物]]や[[アルデヒド]]を[[基質]]とし、これらを[[ヒドロキシ化]]する。 **キサンチンオキシドレダクターゼの構造 [#rb979de1] 2つの同じ[[サブユニット]]から構成される。この[[サブユニット]]は3個の[[ドメイン]]から構成されており、[[N末端]]にある20[[kDa]]の[[ドメイン]]には2種の[[2Fe-2S]]型の[[鉄硫黄クラスター]]、中央にある40[[kDa]]の[[ドメイン]]には[[FAD]]、[[C末端]]にある85[[kDa]]の[[ドメイン]]には[[モリブドプテリン]]が存在する。 大部分が[[NAD]]^{+}を[[電子受容体]]とする[[キサンチンデヒドロゲナーゼ]]([[XDH]])型として[[組織]]中に存在するが、哺乳動物の[[酵素]]のみは[[タンパク質]]の[[修飾]]によって[[酸素]]を主な[[電子受容体]]とする[[キサンチンオキシダーゼ]]([[XO]])型へと変換する。この変換は哺乳類の[[乳汁]][[分泌]]機能に関わることが示唆されている。
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