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*グルコース(glucose : Glc) [#u1aaa51d] [[ヘキソース]]に分類される[[単糖類]]のひとつ。グルコースは[[葡萄]]から初めて取り出され[[たこ]]とから[[ブドウ糖]]とも呼ばれる。[[異性体]]に[[フルクトース]]がある。[[分子式]]は C_{6}H_{12}O_{6} 天然には[[D体]]([[D-グルコース]])として存在する。グルコースとだけ書いた場合は[[D-グルコース]]のことを[[指]]す場合が多い。構造によって[[α-D-グルコース]]と[[β-D-グルコース]]の2種類に分けられる([[立体異性体]])。((徳島文理大学薬学部 生薬研究所第一研究室 H30年度 生物有機化学テキスト 糖の構造と化学的性質: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/2018_Bioorganic%20Chemistry_text.pdf))((国立大学法人 大阪教育大学 アミラーゼを題材とした酵素反応の実際 理科教育講座 川村三志夫: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~cse/2010chukourikakawamura.pdf)) 食品に含まれる[[マルトース]]や[[スクロース]]などの[[二糖類]]や[[デンプン]]は[[消化液]]に含まれる[[酵素]]によって分解されグルコースを生じる。 大部分は[[分子]]内[[ヘミアセタール]]形成によって[[六員環]]の[[ピラノース]]型で存在する。[[水]]中では、下図中央の鎖状構造を取り、[[アルデヒド基]]([[還元末端]])が現れるため[[還元]]性を持つ。 #ref(glucose_all.png,α-D-グルコース、β-D-グルコース、鎖状グルコースの化学構造); 多くの[[生体]]がグルコースを栄養素として利用する。主に[[デンプン]]から分解・吸収され、主に[[脳]]や[[骨格筋]]で消費される。特に[[脳]]では、通常はグルコースがエネルギー源となる(グルコースが欠乏すると[[ケトン体]]が利用される)。グルコース1[[分子]]から、38[[分子]]の[[ATP]]が生成される。((関西大学 大阪医科大学 大阪薬科大学 医薬品の働きを知る 人の消化と消化薬の働き: http://www.kansai-u.ac.jp/mpes-3U/schedule/clp/2010%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88sample.pdf)) [[経口摂取]]したグルコースは、約15分後に[[脳]]に集まり始めることが知られている。[[腸管]]からのグルコースの吸収は[[ナトリウム依存性グルコース輸送体]]や[[グルコーストランスポーター]]などの[[トランスポーター]]によって行われる。((グルコースを巡る諸問題 東北大学サイクロトロン・RIセンター核医学研究部 山口慶一郎: http://www.cyric.tohoku.ac.jp/publications/news/No.30/30-5.html)) [[血液]]中にグルコースが入る[[ルー]]トは主に以下の3つである。大きく分けると食事由来のものと、体内で産生される2つ。((鳥取大学医学部 二宮治明 膵臓のランゲルハンス島: http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/end5.html))((糖尿病の基礎知識: http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata(pathophysiol).html)) -食事由来のグルコース --[[消化管]]からの吸収 -体内で生産されるグルコース --[[肝臓]]における[[糖新生]] --[[肝臓]]における[[糖分解]]([[グリコーゲン]]の分解) 体内では、[[脂肪酸]]や[[コレステロール]]、[[アミノ酸]]、[[核酸]]、[[補酵素]]の[[生合成]]にグルコースを原料として利用する。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 過剰なグルコースは、[[インスリン]]の働きによって活性化する[[グリコーゲンシンターゼ]]によって[[肝臓]]や[[筋肉]]で[[グリコーゲン]]として貯蔵される。余剰量が増えると、[[脂肪酸]]と[[グリセリン]]に変換され、[[脂肪細胞]]で[[中性脂肪]]として蓄積される。したがって、[[糖質]]の過剰摂取は[[脂肪]]の増加の原因となる。(((株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30))((信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻 信州大学 解糖系: http://zen.shinshu-u.ac.jp/modules/0052002003/main/main.pdf)) 多くの[[生物]]は[[解糖系]]([[エムデン-マイヤーホフ経路]])によりグルコースを[[ピルビン酸]]へと[[代謝]]する。((原始的な糖代謝系酵素の新規な構造:好酸好熱性古細菌由来ヘキソキナーゼと基質との複合体の立体構造を原子レベルで解明: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/wakagi.html))
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*グルコース(glucose : Glc) [#u1aaa51d] [[ヘキソース]]に分類される[[単糖類]]のひとつ。グルコースは[[葡萄]]から初めて取り出され[[たこ]]とから[[ブドウ糖]]とも呼ばれる。[[異性体]]に[[フルクトース]]がある。[[分子式]]は C_{6}H_{12}O_{6} 天然には[[D体]]([[D-グルコース]])として存在する。グルコースとだけ書いた場合は[[D-グルコース]]のことを[[指]]す場合が多い。構造によって[[α-D-グルコース]]と[[β-D-グルコース]]の2種類に分けられる([[立体異性体]])。((徳島文理大学薬学部 生薬研究所第一研究室 H30年度 生物有機化学テキスト 糖の構造と化学的性質: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/2018_Bioorganic%20Chemistry_text.pdf))((国立大学法人 大阪教育大学 アミラーゼを題材とした酵素反応の実際 理科教育講座 川村三志夫: http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~cse/2010chukourikakawamura.pdf)) 食品に含まれる[[マルトース]]や[[スクロース]]などの[[二糖類]]や[[デンプン]]は[[消化液]]に含まれる[[酵素]]によって分解されグルコースを生じる。 大部分は[[分子]]内[[ヘミアセタール]]形成によって[[六員環]]の[[ピラノース]]型で存在する。[[水]]中では、下図中央の鎖状構造を取り、[[アルデヒド基]]([[還元末端]])が現れるため[[還元]]性を持つ。 #ref(glucose_all.png,α-D-グルコース、β-D-グルコース、鎖状グルコースの化学構造); 多くの[[生体]]がグルコースを栄養素として利用する。主に[[デンプン]]から分解・吸収され、主に[[脳]]や[[骨格筋]]で消費される。特に[[脳]]では、通常はグルコースがエネルギー源となる(グルコースが欠乏すると[[ケトン体]]が利用される)。グルコース1[[分子]]から、38[[分子]]の[[ATP]]が生成される。((関西大学 大阪医科大学 大阪薬科大学 医薬品の働きを知る 人の消化と消化薬の働き: http://www.kansai-u.ac.jp/mpes-3U/schedule/clp/2010%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88sample.pdf)) [[経口摂取]]したグルコースは、約15分後に[[脳]]に集まり始めることが知られている。[[腸管]]からのグルコースの吸収は[[ナトリウム依存性グルコース輸送体]]や[[グルコーストランスポーター]]などの[[トランスポーター]]によって行われる。((グルコースを巡る諸問題 東北大学サイクロトロン・RIセンター核医学研究部 山口慶一郎: http://www.cyric.tohoku.ac.jp/publications/news/No.30/30-5.html)) [[血液]]中にグルコースが入る[[ルー]]トは主に以下の3つである。大きく分けると食事由来のものと、体内で産生される2つ。((鳥取大学医学部 二宮治明 膵臓のランゲルハンス島: http://www.ninomiya.med.tottori-u.ac.jp/homepage/end5.html))((糖尿病の基礎知識: http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata(pathophysiol).html)) -食事由来のグルコース --[[消化管]]からの吸収 -体内で生産されるグルコース --[[肝臓]]における[[糖新生]] --[[肝臓]]における[[糖分解]]([[グリコーゲン]]の分解) 体内では、[[脂肪酸]]や[[コレステロール]]、[[アミノ酸]]、[[核酸]]、[[補酵素]]の[[生合成]]にグルコースを原料として利用する。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 過剰なグルコースは、[[インスリン]]の働きによって活性化する[[グリコーゲンシンターゼ]]によって[[肝臓]]や[[筋肉]]で[[グリコーゲン]]として貯蔵される。余剰量が増えると、[[脂肪酸]]と[[グリセリン]]に変換され、[[脂肪細胞]]で[[中性脂肪]]として蓄積される。したがって、[[糖質]]の過剰摂取は[[脂肪]]の増加の原因となる。(((株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30))((信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻 信州大学 解糖系: http://zen.shinshu-u.ac.jp/modules/0052002003/main/main.pdf)) 多くの[[生物]]は[[解糖系]]([[エムデン-マイヤーホフ経路]])によりグルコースを[[ピルビン酸]]へと[[代謝]]する。((原始的な糖代謝系酵素の新規な構造:好酸好熱性古細菌由来ヘキソキナーゼと基質との複合体の立体構造を原子レベルで解明: http://www.a.u-tokyo.ac.jp/topics/wakagi.html))
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