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*ゴルジ体(Golgi body) [#ye3ec2f9] [[細胞小器官]]のひとつ。発見者であるイタリア人病理学者のカミッロ・ゴルジ(1843-1926)から、その名が付けられた。[[ゴルジ装置]]や[[ゴルジ複合体]]とも呼ばれる。 ゴルジ体は[[リボソーム]]が[[細胞]]内で作る[[タンパク質]]を加工して[[細胞]]外に[[分泌]]する役割を持つ。複数の嚢(槽)と呼ばれる扁平な袋が積み重なった構造をしている。[[小胞体]]で運ばれてくる[[タンパク質]]の入り口となる部分を[[シス嚢]]([[シス槽]])、出口を[[トランス嚢]]([[トランス槽]])、これらの間を[[メディアル嚢]]([[メディアル槽]])と呼ぶ。((ゴルジ体槽成熟の分子機構を解明 | 理化学研究所: https://www.riken.jp/press/2016/20160902_2/)) [[メディアル嚢]]や[[トランス嚢]]は、[[シス嚢]]が徐々にその性質を変えていくことでできていることが知られている。[[ゴルジ体]]の嚢の成熟や[[運動]]には[[COPⅠ被覆タンパク質]]が必須であることが報告されている。 [[多細胞生物]]のゴルジ体は、[[細胞分裂]]の際、一旦バラバラに壊れ、[[細胞分裂]]が終わると再度集まるという特性を持つ。この[[細胞分裂]]時に、ゴルジ体を人為的に壊れない様にすると[[細胞分裂]]が行われないことが明らかとなり、[[細胞]]の増殖に関わりがあることが示唆されている。((古くて新しいゴルジ体—タンパク質の加工から細胞分裂までかかわる驚異のメカニズム— | サイエンス&テクノロジー | 研究・社会連携 | 京都産業大学: http://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st13_06.html)) ハエや[[酵母]]などは、もともと分離した形のゴルジ体を持つ。
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*ゴルジ体(Golgi body) [#ye3ec2f9] [[細胞小器官]]のひとつ。発見者であるイタリア人病理学者のカミッロ・ゴルジ(1843-1926)から、その名が付けられた。[[ゴルジ装置]]や[[ゴルジ複合体]]とも呼ばれる。 ゴルジ体は[[リボソーム]]が[[細胞]]内で作る[[タンパク質]]を加工して[[細胞]]外に[[分泌]]する役割を持つ。複数の嚢(槽)と呼ばれる扁平な袋が積み重なった構造をしている。[[小胞体]]で運ばれてくる[[タンパク質]]の入り口となる部分を[[シス嚢]]([[シス槽]])、出口を[[トランス嚢]]([[トランス槽]])、これらの間を[[メディアル嚢]]([[メディアル槽]])と呼ぶ。((ゴルジ体槽成熟の分子機構を解明 | 理化学研究所: https://www.riken.jp/press/2016/20160902_2/)) [[メディアル嚢]]や[[トランス嚢]]は、[[シス嚢]]が徐々にその性質を変えていくことでできていることが知られている。[[ゴルジ体]]の嚢の成熟や[[運動]]には[[COPⅠ被覆タンパク質]]が必須であることが報告されている。 [[多細胞生物]]のゴルジ体は、[[細胞分裂]]の際、一旦バラバラに壊れ、[[細胞分裂]]が終わると再度集まるという特性を持つ。この[[細胞分裂]]時に、ゴルジ体を人為的に壊れない様にすると[[細胞分裂]]が行われないことが明らかとなり、[[細胞]]の増殖に関わりがあることが示唆されている。((古くて新しいゴルジ体—タンパク質の加工から細胞分裂までかかわる驚異のメカニズム— | サイエンス&テクノロジー | 研究・社会連携 | 京都産業大学: http://www.kyoto-su.ac.jp/project/st/st13_06.html)) ハエや[[酵母]]などは、もともと分離した形のゴルジ体を持つ。
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