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*タウリン(taurine) [#xe620f1b] 人体の様々な[[臓器]]に含まれる無味・無臭の[[有機化合物]]。人間の[[体重]]の約0.1%を占める。[[化学]]的には[[アミノエチルスルホン酸]]と呼ばれる。[[分子式]]は C_{2}H_{7}NO_{3}S #ref(taurine.png,タウリンの化学構造); [[化学]]的構造が[[アミノ酸]]と似ているために[[アミノ酸]]の一種とする場合もあるが、厳密には異なる物質である。 [[胎児]]や[[新生児]]は十分な量のタウリンを合成できないため、[[母乳]]中には大量のタウリンが含まれる。成長するにつれ体内でのタウリン合成能力が上がり、[[システイン]]や[[メチオニン]]から合成されるようになる。 >タウリンは1827年、牛の[[胆汁]]中の成分として初めて発見され、ギリシャ語の牛を表すタウロスにちなんでタウリンと名付けられた。このタウリンは、植物以外のあらゆる[[生物]]に含まれており、人でも、体のあらゆる[[臓器]]に含まれている。… 最も多く含まれる[[臓器]]は[[心臓]]で、次いで[[筋肉]]、[[肝臓]]、[[腎臓]]、[[肺]]、[[脳]]などで、また、[[網膜]]や[[卵巣]]、[[精子]]などにも含まれる。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(1)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine01.html)) **タウリンの作用 [#tb448f5f] [[ミトコンドリア]]における[[タンパク質]]合成に必要。[[抑制性神経伝達物質]]のひとつ。((共同発表:難病「ミトコンドリア病」発症の原因解明~治療薬の開発に道筋~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20180110/))((名城大学薬学部 アミノ酸・ペプチド系神経伝達物質、アセチルコリン: http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/09jugyou/6.%20aminosan.pdf)) [[高血圧]]を抑える効果や[[強心作用]]、[[肝臓]]の機能を強化して[[コレステロール]]を調整、[[膵臓]]の[[β細胞]]の保護などが確認されている。[[細胞膜]]の保護効果があり、目の[[角膜]]の修復にも関与する。 >動物実験でも、遺伝的に[[高血圧]]を発症しやすいラットにタウリンを投与するか否かで調べた結果、タウリン摂取群では、[[高血圧]]に起因する[[脳卒中]]による死亡率が低下した。... タウリンは[[心臓]]の[[筋肉]]、すなわち、[[心筋]]を保護することにより[[強心作用]]を示すことが分かった。なぜ、タウリンが[[血圧]]を低下させるかについては、[[血圧]]の上昇に関与する[[カテコールアミン]]の放出を抑制することが明らかになった。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(3)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine03.html)) >タウリンによる血中[[コレステロール]]低下作用の内容は、悪玉([[LDL]])[[コレステロール]]を著しく低下させ、逆に善玉([[HDL]])[[コレステロール]]を増やし、全体的には総[[コレステロール]]が低下する。また、[[コレステロール]]過剰摂取による[[胆石]]の形成も、タウリンで抑えることができる。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(4)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine04.html)) [[筋肉]]には多くのタウリンが含まれており、その運動に関与している。 >[[筋肉]]は体重の4割強を占める大きな[[組織]]であり、それ故、全体としてタウリン含量も多く、全身の約7割を占める。… タウリンとエネルギー[[代謝]]に関する動物実験やヒトのランニング試験の結果、タウリンは、持久運動、すなわち[[脂肪]]燃焼型[[運動]]時に働いていることが明らかになった。すなわち、タウリンは持続的なエネルギー供給のために[[脂肪]]の分解を促進し、[[脂肪]]量を減少させる。そこで、タウリンはダイエット食に利用されるかもしれない。また、運動による[[血圧]]や[[心拍数]]の上昇が、タウリンの投与によって改善された。((タウリン(6)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine06.html)) **タウリンを含む食材 [#j19ef213] タウリンは植物には含まれていない。魚介類に多く含まれる。 タウリンは水に溶けやすいので、煮汁なども一緒に食べるようにすると摂取しやすい。 -カツオ -サバ -カキ >カツオやサバなどの赤身魚類では、普段食べる白身の部分よりも赤い血合い肉の部分に5-10倍もの多くのタウリンが含まれています。 また、「海のミルク」といわれるカキでは、生のカキに多く含まれており、特に殻付きの場合には、むき身と比べて2倍ほどのタウリンが含まれています。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(2)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine02.html))
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*タウリン(taurine) [#xe620f1b] 人体の様々な[[臓器]]に含まれる無味・無臭の[[有機化合物]]。人間の[[体重]]の約0.1%を占める。[[化学]]的には[[アミノエチルスルホン酸]]と呼ばれる。[[分子式]]は C_{2}H_{7}NO_{3}S #ref(taurine.png,タウリンの化学構造); [[化学]]的構造が[[アミノ酸]]と似ているために[[アミノ酸]]の一種とする場合もあるが、厳密には異なる物質である。 [[胎児]]や[[新生児]]は十分な量のタウリンを合成できないため、[[母乳]]中には大量のタウリンが含まれる。成長するにつれ体内でのタウリン合成能力が上がり、[[システイン]]や[[メチオニン]]から合成されるようになる。 >タウリンは1827年、牛の[[胆汁]]中の成分として初めて発見され、ギリシャ語の牛を表すタウロスにちなんでタウリンと名付けられた。このタウリンは、植物以外のあらゆる[[生物]]に含まれており、人でも、体のあらゆる[[臓器]]に含まれている。… 最も多く含まれる[[臓器]]は[[心臓]]で、次いで[[筋肉]]、[[肝臓]]、[[腎臓]]、[[肺]]、[[脳]]などで、また、[[網膜]]や[[卵巣]]、[[精子]]などにも含まれる。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(1)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine01.html)) **タウリンの作用 [#tb448f5f] [[ミトコンドリア]]における[[タンパク質]]合成に必要。[[抑制性神経伝達物質]]のひとつ。((共同発表:難病「ミトコンドリア病」発症の原因解明~治療薬の開発に道筋~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20180110/))((名城大学薬学部 アミノ酸・ペプチド系神経伝達物質、アセチルコリン: http://www-yaku.meijo-u.ac.jp/Research/Laboratory/chem_pharm/09jugyou/6.%20aminosan.pdf)) [[高血圧]]を抑える効果や[[強心作用]]、[[肝臓]]の機能を強化して[[コレステロール]]を調整、[[膵臓]]の[[β細胞]]の保護などが確認されている。[[細胞膜]]の保護効果があり、目の[[角膜]]の修復にも関与する。 >動物実験でも、遺伝的に[[高血圧]]を発症しやすいラットにタウリンを投与するか否かで調べた結果、タウリン摂取群では、[[高血圧]]に起因する[[脳卒中]]による死亡率が低下した。... タウリンは[[心臓]]の[[筋肉]]、すなわち、[[心筋]]を保護することにより[[強心作用]]を示すことが分かった。なぜ、タウリンが[[血圧]]を低下させるかについては、[[血圧]]の上昇に関与する[[カテコールアミン]]の放出を抑制することが明らかになった。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(3)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine03.html)) >タウリンによる血中[[コレステロール]]低下作用の内容は、悪玉([[LDL]])[[コレステロール]]を著しく低下させ、逆に善玉([[HDL]])[[コレステロール]]を増やし、全体的には総[[コレステロール]]が低下する。また、[[コレステロール]]過剰摂取による[[胆石]]の形成も、タウリンで抑えることができる。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(4)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine04.html)) [[筋肉]]には多くのタウリンが含まれており、その運動に関与している。 >[[筋肉]]は体重の4割強を占める大きな[[組織]]であり、それ故、全体としてタウリン含量も多く、全身の約7割を占める。… タウリンとエネルギー[[代謝]]に関する動物実験やヒトのランニング試験の結果、タウリンは、持久運動、すなわち[[脂肪]]燃焼型[[運動]]時に働いていることが明らかになった。すなわち、タウリンは持続的なエネルギー供給のために[[脂肪]]の分解を促進し、[[脂肪]]量を減少させる。そこで、タウリンはダイエット食に利用されるかもしれない。また、運動による[[血圧]]や[[心拍数]]の上昇が、タウリンの投与によって改善された。((タウリン(6)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine06.html)) **タウリンを含む食材 [#j19ef213] タウリンは植物には含まれていない。魚介類に多く含まれる。 タウリンは水に溶けやすいので、煮汁なども一緒に食べるようにすると摂取しやすい。 -カツオ -サバ -カキ >カツオやサバなどの赤身魚類では、普段食べる白身の部分よりも赤い血合い肉の部分に5-10倍もの多くのタウリンが含まれています。 また、「海のミルク」といわれるカキでは、生のカキに多く含まれており、特に殻付きの場合には、むき身と比べて2倍ほどのタウリンが含まれています。((静岡県立大学 食品栄養科学部 タウリン(2)|新聞|食と健康Express: http://sfns.u-shizuoka-ken.ac.jp/express/newspaper/taurine02.html))
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