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*チェックポイント阻害抗体(checkpoint inhibitor) [#pe1b3311] [[キラーT細胞]]が持つ、その活性化の抑制に関わる[[受容体]]である[[免疫チェックポイント]]([[CTLA-4]]、[[PD-1]])をブロックする[[抗体]]。[[免疫チェックポイント阻害剤]]とも。 通常、[[キラーT細胞]]の活性化を抑制することは、身体に過剰な負荷をかけないために必要である。しかし、[[がん細胞]]の中にはこのことを利用するものがある。つまり、[[キラーT細胞]]が持つこの[[受容体]]に結合する[[リガンド]]を[[発現]]し、[[キラーT細胞]]を抑制して攻撃を免れるものが存在する([[がん免疫逃避機構]])。 したがって、あらかじめこの[[受容体]]に結合する[[抗体]]によって[[がん細胞]]が[[発現]]する[[リガンド]]の結合をブロックしておくことで、[[がん細胞]]からの抑制を阻止して、[[がん]]を攻撃することができるようになる。 [[キラーT細胞]]の制限を解除しているため、[[副作用]]として[[自己免疫疾患]]が現れる場合がある。 主に[[悪性黒色腫]]の治療薬。近年では[[腎臓がん]]、[[前立腺がん]]、[[非小細胞肺がん]]などに応用されている。チェックポイント阻害抗体による治療対象となる[[がん]]の種類は今後も増えると予想される。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((東邦出版 星野泰三 吉田朋子 共著 がんのプレシジョン免疫学(2017/8/21)))
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*チェックポイント阻害抗体(checkpoint inhibitor) [#pe1b3311] [[キラーT細胞]]が持つ、その活性化の抑制に関わる[[受容体]]である[[免疫チェックポイント]]([[CTLA-4]]、[[PD-1]])をブロックする[[抗体]]。[[免疫チェックポイント阻害剤]]とも。 通常、[[キラーT細胞]]の活性化を抑制することは、身体に過剰な負荷をかけないために必要である。しかし、[[がん細胞]]の中にはこのことを利用するものがある。つまり、[[キラーT細胞]]が持つこの[[受容体]]に結合する[[リガンド]]を[[発現]]し、[[キラーT細胞]]を抑制して攻撃を免れるものが存在する([[がん免疫逃避機構]])。 したがって、あらかじめこの[[受容体]]に結合する[[抗体]]によって[[がん細胞]]が[[発現]]する[[リガンド]]の結合をブロックしておくことで、[[がん細胞]]からの抑制を阻止して、[[がん]]を攻撃することができるようになる。 [[キラーT細胞]]の制限を解除しているため、[[副作用]]として[[自己免疫疾患]]が現れる場合がある。 主に[[悪性黒色腫]]の治療薬。近年では[[腎臓がん]]、[[前立腺がん]]、[[非小細胞肺がん]]などに応用されている。チェックポイント阻害抗体による治療対象となる[[がん]]の種類は今後も増えると予想される。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((東邦出版 星野泰三 吉田朋子 共著 がんのプレシジョン免疫学(2017/8/21)))
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