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*バソプレシン(vasopressin) [#q3d960a7] [[腎臓]]での水の再吸収を促進する[[ホルモン]]。ヒトにおいては主に[[アルギニンバソプレシン]]のことを指す。[[抗利尿ホルモン]]([[ADH]])や[[バソプレッシン]]とも。((NHK高校講座 | 生物基礎 | 第21回 腎臓のつくりとはたらき: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume021.html))((汗ものがたり 宮側敏明: http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/infolib/user_contents/kiyo/DB00011340.pdf)) [[腎臓]]の[[集合管]]に[[発現]]する[[V2受容体]]に結合し、[[アクアポリン2]]を増加させることで[[水]]の再吸収を促進する。((オンコロジエマージェンシーへの対応 廣瀬敬 昭和大学呼吸器アレルギー内科: http://www.jsomt.jp/journal/pdf/061020081.pdf)) [[視床下部]]([[視索上核]]や[[室傍核]]、[[視交叉上核]])に局在する[[神経]]で産生され、[[脳下垂体後葉]]に蓄えられ、その[[神経終末]]から[[血液]]中に[[分泌]]される。[[体液]]の濃度が濃くなると、[[脳]]はバソプレシンの[[分泌]]量を増加させ、それによって[[腎臓]]は水の再吸収の量を多くする。((中枢性尿崩症 - 鹿児島大学医学部: http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ns/pdf/133.pdf)) バソプレシンの[[分泌]]が過剰になると[[血管]]収縮により[[高血圧]]となり、逆に[[分泌]]が過度に減少すると[[尿]]量は増加し、[[尿崩症]]や過度の[[口渇]]などが起こる。((医学情報・医療情報 UMIN 内分泌系のしくみと働き: http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/7endcrinetxt.pdf)) [[脳]]内では、[[体液]]の濃度に応じて[[分泌]]量を調節することで、[[神経細胞]]の大きさを維持する働きをすることが確認されている。 >[[血液]]中へのバソプレシンの[[分泌]]は、[[脳]]の中の[[バソプレシン神経細胞]]の周囲の水分が多くなって[[体液]]が薄まると(利尿をすすめるために)減ってしまうのですが、今回研究チームは、それとは逆に、[[体液]]が薄まることによって[[脳]]の中へはバソプレシンの[[分泌]]が増えることを突き止めました。[[神経細胞]]の大きさは、[[体液]]が薄くなるとどんどん膨らんでいってしまい、最後には破裂して死んでしまいます。このときバソプレシンがあると、[[バソプレシン神経細胞]]では、[[細胞]]が破裂しないように、[[神経細胞]]の大きさを維持するよう働くことがわかりました。((利尿を抑えるホルモンバソプレシンの脳の中の新たな作用を発見―神経細胞の破裂を防ぎ、その大きさの維持に重要な役割、 脳浮腫などの治療法開発に期待―/自然科学研究機構 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2011/01/post-146.html))
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*バソプレシン(vasopressin) [#q3d960a7] [[腎臓]]での水の再吸収を促進する[[ホルモン]]。ヒトにおいては主に[[アルギニンバソプレシン]]のことを指す。[[抗利尿ホルモン]]([[ADH]])や[[バソプレッシン]]とも。((NHK高校講座 | 生物基礎 | 第21回 腎臓のつくりとはたらき: http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/seibutsukiso/archive/resume021.html))((汗ものがたり 宮側敏明: http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/infolib/user_contents/kiyo/DB00011340.pdf)) [[腎臓]]の[[集合管]]に[[発現]]する[[V2受容体]]に結合し、[[アクアポリン2]]を増加させることで[[水]]の再吸収を促進する。((オンコロジエマージェンシーへの対応 廣瀬敬 昭和大学呼吸器アレルギー内科: http://www.jsomt.jp/journal/pdf/061020081.pdf)) [[視床下部]]([[視索上核]]や[[室傍核]]、[[視交叉上核]])に局在する[[神経]]で産生され、[[脳下垂体後葉]]に蓄えられ、その[[神経終末]]から[[血液]]中に[[分泌]]される。[[体液]]の濃度が濃くなると、[[脳]]はバソプレシンの[[分泌]]量を増加させ、それによって[[腎臓]]は水の再吸収の量を多くする。((中枢性尿崩症 - 鹿児島大学医学部: http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~ns/pdf/133.pdf)) バソプレシンの[[分泌]]が過剰になると[[血管]]収縮により[[高血圧]]となり、逆に[[分泌]]が過度に減少すると[[尿]]量は増加し、[[尿崩症]]や過度の[[口渇]]などが起こる。((医学情報・医療情報 UMIN 内分泌系のしくみと働き: http://plaza.umin.ac.jp/~histsite/7endcrinetxt.pdf)) [[脳]]内では、[[体液]]の濃度に応じて[[分泌]]量を調節することで、[[神経細胞]]の大きさを維持する働きをすることが確認されている。 >[[血液]]中へのバソプレシンの[[分泌]]は、[[脳]]の中の[[バソプレシン神経細胞]]の周囲の水分が多くなって[[体液]]が薄まると(利尿をすすめるために)減ってしまうのですが、今回研究チームは、それとは逆に、[[体液]]が薄まることによって[[脳]]の中へはバソプレシンの[[分泌]]が増えることを突き止めました。[[神経細胞]]の大きさは、[[体液]]が薄くなるとどんどん膨らんでいってしまい、最後には破裂して死んでしまいます。このときバソプレシンがあると、[[バソプレシン神経細胞]]では、[[細胞]]が破裂しないように、[[神経細胞]]の大きさを維持するよう働くことがわかりました。((利尿を抑えるホルモンバソプレシンの脳の中の新たな作用を発見―神経細胞の破裂を防ぎ、その大きさの維持に重要な役割、 脳浮腫などの治療法開発に期待―/自然科学研究機構 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/contents/release/entry/2011/01/post-146.html))
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