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*パルミチン酸(palmitic acid) [#t42246f5] [[炭素]]数16の[[飽和脂肪酸]]。[[生体]]内に最も多く存在する。 #ref(palmitic_acid.png,パルミチン酸の化学構造); [[パルミトイルCoA]]に変換され、7回の[[β酸化]]によって8[[分子]]の[[アセチルCoA]]と7[[分子]]の[[FADH2]]、7[[分子]]の[[NADH]]が生成される。これらから最終的には106[[分子]]の[[ATP]]が得られる(129[[分子]]とする文献もある)。((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((「心機能と冠循環:心筋虚血の生理学」(2013 年 4 月 10 日)心機能と冠循環:心筋虚血の生理学 分子細胞情報学部門 平野勝也: http://www.med.kyushu-u.ac.jp/molcar/lecture%20notes/H25Joint%20class_cardiology.pdf))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) >7[[分子]]の[[NADH]]および[[FADH2]]と、8[[分子]]の[[アセチルCoA]]が作られます。[[アセチルCoA]]はさらに[[クエン酸回路]]に入り、[[NADH]]、[[FADH2]]、[[GTP]]が生成されます。これらが[[電子伝達系]]を経て生成される[[ATP]]は、最終的に131[[分子]]となります。[[脂肪酸]]から[[アシルCoA]]への変換過程では、2[[分子]]の[[ATP]]が消費されるので、結果、[[パルミチン酸]]1[[分子]]からは、129[[分子]]の[[ATP]]が得られることになります。((目で見る生化学入門 原案監修 岡野 栄之 慶応義塾大学 医学部 生理学教室 教授 企画協力 中田 福市 琉球大学 医学部 名誉教授: http://www.mgu.ac.jp/main/departments/2015_dept/fn/professor/kyosukemasaki/document/2012-0703-1631.pdf)) パルミチン酸の存在下において、[[GPRC5B]]と[[SMS2]]の相互作用が[[インスリン抵抗性]]を誘導することが報告されている。((肥満によるインスリン抵抗性の新しい分子機構を解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2018/20181105_1/#note1)) [[皮脂]]汚れの[[遊離脂肪酸]]の中で最も多く含まれている。((CiNii 論文 - 脂肪酸汚れの洗浄に関する研究: https://ci.nii.ac.jp/naid/110000191107))
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*パルミチン酸(palmitic acid) [#t42246f5] [[炭素]]数16の[[飽和脂肪酸]]。[[生体]]内に最も多く存在する。 #ref(palmitic_acid.png,パルミチン酸の化学構造); [[パルミトイルCoA]]に変換され、7回の[[β酸化]]によって8[[分子]]の[[アセチルCoA]]と7[[分子]]の[[FADH2]]、7[[分子]]の[[NADH]]が生成される。これらから最終的には106[[分子]]の[[ATP]]が得られる(129[[分子]]とする文献もある)。((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((「心機能と冠循環:心筋虚血の生理学」(2013 年 4 月 10 日)心機能と冠循環:心筋虚血の生理学 分子細胞情報学部門 平野勝也: http://www.med.kyushu-u.ac.jp/molcar/lecture%20notes/H25Joint%20class_cardiology.pdf))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) >7[[分子]]の[[NADH]]および[[FADH2]]と、8[[分子]]の[[アセチルCoA]]が作られます。[[アセチルCoA]]はさらに[[クエン酸回路]]に入り、[[NADH]]、[[FADH2]]、[[GTP]]が生成されます。これらが[[電子伝達系]]を経て生成される[[ATP]]は、最終的に131[[分子]]となります。[[脂肪酸]]から[[アシルCoA]]への変換過程では、2[[分子]]の[[ATP]]が消費されるので、結果、[[パルミチン酸]]1[[分子]]からは、129[[分子]]の[[ATP]]が得られることになります。((目で見る生化学入門 原案監修 岡野 栄之 慶応義塾大学 医学部 生理学教室 教授 企画協力 中田 福市 琉球大学 医学部 名誉教授: http://www.mgu.ac.jp/main/departments/2015_dept/fn/professor/kyosukemasaki/document/2012-0703-1631.pdf)) パルミチン酸の存在下において、[[GPRC5B]]と[[SMS2]]の相互作用が[[インスリン抵抗性]]を誘導することが報告されている。((肥満によるインスリン抵抗性の新しい分子機構を解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2018/20181105_1/#note1)) [[皮脂]]汚れの[[遊離脂肪酸]]の中で最も多く含まれている。((CiNii 論文 - 脂肪酸汚れの洗浄に関する研究: https://ci.nii.ac.jp/naid/110000191107))
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