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*ビタミンK2(menaquinone-n : MK-n) [#bbcb8194] 体内に最も多く存在する[[ビタミンK]]。[[メナキノン]]とも呼ばれる。主に[[MK-4]]([[メナキノン4]])の形で存在する。 [[腸内細菌]]や[[発酵]]食品に多く含まれている。 [[発酵]]食品中にはMK-6 ~ MK-8の形で存在しており、[[ビタミンK]]が豊富と言われる[[納豆]]には[[MK-7]]が最も多く含まれる。 ビタミンK2は[[骨]]の形成に関わることが確認されており、[[骨粗鬆症]]の治療薬としても利用されている。 >[[MK-4]]は,ヒト[[骨芽細胞]]の[[PKA]]を活性化し,[[細胞]][[分化]]増殖因子である growth differentiationfactor 15([[GDF15]])および[[カルシウム]]調節因子である stanniocalcin 2(STC2)を介して[[骨]]形成を促進する((鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割: http://www.suzuka-u.ac.jp/information/bulletin/pdf/2015/1.pdf)) [[ステロイド]]の投与が原因となる[[骨粗鬆症]]に対しては、ある程度の改善効果が確認されたと報告されている。 >2015年に[[原発性骨粗鬆症]]の治療ガイドラインが改訂されたが、ビタミンK2(VK2)には[[骨密度]]の増加や[[骨折]]の発症抑制効果を示す報告があるため、[[骨粗鬆症]]治療薬の1つとして推奨されている。... >[[ステロイド]]投与による強力な[[骨粗鬆症]]の進行に対し、VK2の併用は[[ステロイド]]による一部の[[骨]][[代謝]]マーカーに対して有意にその増悪を改善する効果がみられたものの、[[骨密度]]や[[骨折]]予防の改善作用は軽度に留まることが示唆された。((全身性自己免疫疾患患者におけるステロイド性骨粗鬆症に対するビタミンK2の有効性: http://rep.toho-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/36777613.pdf?file_id=2255)) また、[[メナキノン4]]は[[がん]]の[[アポトーシス]]誘導、[[神経細胞]]の維持や[[抗酸化作用]]を発揮することなどが確認されている。 >MK-4は[[肝がん]][[細胞]]や[[白血病]][[細胞]]に対して強い[[アポトーシス]]誘導作用を示すこと 17-19),[[神経細胞]]の生存性維持に働くこと 20),[[抗酸化活性]]を持ち電子伝達系にも関与することなど,PKや他の[[ビタミンK]]同族体とは異なり[[MK-4]]特有の多岐にわたる生理作用が報告されている。((鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割))
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*ビタミンK2(menaquinone-n : MK-n) [#bbcb8194] 体内に最も多く存在する[[ビタミンK]]。[[メナキノン]]とも呼ばれる。主に[[MK-4]]([[メナキノン4]])の形で存在する。 [[腸内細菌]]や[[発酵]]食品に多く含まれている。 [[発酵]]食品中にはMK-6 ~ MK-8の形で存在しており、[[ビタミンK]]が豊富と言われる[[納豆]]には[[MK-7]]が最も多く含まれる。 ビタミンK2は[[骨]]の形成に関わることが確認されており、[[骨粗鬆症]]の治療薬としても利用されている。 >[[MK-4]]は,ヒト[[骨芽細胞]]の[[PKA]]を活性化し,[[細胞]][[分化]]増殖因子である growth differentiationfactor 15([[GDF15]])および[[カルシウム]]調節因子である stanniocalcin 2(STC2)を介して[[骨]]形成を促進する((鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割: http://www.suzuka-u.ac.jp/information/bulletin/pdf/2015/1.pdf)) [[ステロイド]]の投与が原因となる[[骨粗鬆症]]に対しては、ある程度の改善効果が確認されたと報告されている。 >2015年に[[原発性骨粗鬆症]]の治療ガイドラインが改訂されたが、ビタミンK2(VK2)には[[骨密度]]の増加や[[骨折]]の発症抑制効果を示す報告があるため、[[骨粗鬆症]]治療薬の1つとして推奨されている。... >[[ステロイド]]投与による強力な[[骨粗鬆症]]の進行に対し、VK2の併用は[[ステロイド]]による一部の[[骨]][[代謝]]マーカーに対して有意にその増悪を改善する効果がみられたものの、[[骨密度]]や[[骨折]]予防の改善作用は軽度に留まることが示唆された。((全身性自己免疫疾患患者におけるステロイド性骨粗鬆症に対するビタミンK2の有効性: http://rep.toho-u.ac.jp/modules/xoonips/download.php/36777613.pdf?file_id=2255)) また、[[メナキノン4]]は[[がん]]の[[アポトーシス]]誘導、[[神経細胞]]の維持や[[抗酸化作用]]を発揮することなどが確認されている。 >MK-4は[[肝がん]][[細胞]]や[[白血病]][[細胞]]に対して強い[[アポトーシス]]誘導作用を示すこと 17-19),[[神経細胞]]の生存性維持に働くこと 20),[[抗酸化活性]]を持ち電子伝達系にも関与することなど,PKや他の[[ビタミンK]]同族体とは異なり[[MK-4]]特有の多岐にわたる生理作用が報告されている。((鈴鹿医療科学大学 薬学部 薬学科 廣田佳久 ビタミン K2変換酵素 UBIAD1 の生理的な役割))
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