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*プリオン&size(16){(proteinaceous infectious particles : prion)}; [#dbd230b4] [[感染]]性を持つ[[タンパク質]]粒子を意味する proteinaceous infectious particles の略。タンパク質性感染粒子、プリオンタンパク質(PrP^{c})とも呼ばれる。 体内では[[脳]]や[[神経]]の[[細胞膜]]表面に存在する[[タンパク質]]。通常であれば問題にはならないが、異常なプリオン(PrP^{sc})が生成されることで[[プリオン病]]の原因となる。 [[核酸]]を持たないにも関わらず、[[細胞]]に[[感染]]して自己を複製する。したがって[[核酸]]を破壊する[[紫外線]]や熱などによる処置によっても[[感染]]力が失われない。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) プリオンは、初めて[[DNA]]や[[RNA]]を持たない[[病原体]]として確認された。 >プリオンという一種の[[タンパク質]]が、[[ヤコブ病]]、[[BSE]]、[[スクレイピー]]の共通の[[病原体]]として認められた。これまでの常識では、[[病原体]]は[[遺伝子]]の[[DNA]]([[デオキシリボ核酸]])あるいは[[RNA]]([[リボ核酸]])を必ず持っていなければならなかったが、プリオンの発見によってこの常識が破られた。((エスカルゴサイエンス 生田哲 感染症と免疫の仕組み)) 異常なプリオンを含むものを食品として摂取すると、[[プリオン病]]を発病する可能性がある。正常なプリオンと異常なプリオンの違いは、[[タンパク質]]の[[二次構造]]の違いであるとされる。((生命科学に興味ある人のためのプリオン病の解説: https://square.umin.ac.jp/massie-tmd/bsecjdexp.html)) >プリオンタンパク質には正常型(PrPc)と異常型(感染型:PrPsc)がある((感染症学第1回 プリオン: http://www.setsunan.ac.jp/~p-bisei/Lecture_files/NID13-08.pdf)) >正常の[[細胞]]では、[[エンドサイトーシス]]によって PrPc が[[細胞]]内に再び取り込まれ、[[加水分解]]されます。[[プリオン病]]では、[[細胞]]内に取り込まれた PrPc が完全に[[加水分解]]されず、分子量 2.7-3.0万 のプリオン(PrPsc)に変ります(Lait 1996; 76: 571-578)。 >PrPc の一部分が[[加水分解]]されて PrPsc に変るため、PrPc と PrPsc の[[一次構造]]は全く同じ(PrPsc は PrPc より分子量が小さい)です。しかし、PrPc と PrPsc の[[二次構造]]は異なり、この[[二次構造]]の差がPrPscの病原性を決定づけます(Endoscopy 1997; 29: 584-592)。((九州大学健康科学センター 山本和彦 プリオン病 (Prion diseases): http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~hoken/Shiori/99Purion.htm)) &tag(タンパク質,病原体);
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*プリオン&size(16){(proteinaceous infectious particles : prion)}; [#dbd230b4] [[感染]]性を持つ[[タンパク質]]粒子を意味する proteinaceous infectious particles の略。タンパク質性感染粒子、プリオンタンパク質(PrP^{c})とも呼ばれる。 体内では[[脳]]や[[神経]]の[[細胞膜]]表面に存在する[[タンパク質]]。通常であれば問題にはならないが、異常なプリオン(PrP^{sc})が生成されることで[[プリオン病]]の原因となる。 [[核酸]]を持たないにも関わらず、[[細胞]]に[[感染]]して自己を複製する。したがって[[核酸]]を破壊する[[紫外線]]や熱などによる処置によっても[[感染]]力が失われない。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) プリオンは、初めて[[DNA]]や[[RNA]]を持たない[[病原体]]として確認された。 >プリオンという一種の[[タンパク質]]が、[[ヤコブ病]]、[[BSE]]、[[スクレイピー]]の共通の[[病原体]]として認められた。これまでの常識では、[[病原体]]は[[遺伝子]]の[[DNA]]([[デオキシリボ核酸]])あるいは[[RNA]]([[リボ核酸]])を必ず持っていなければならなかったが、プリオンの発見によってこの常識が破られた。((エスカルゴサイエンス 生田哲 感染症と免疫の仕組み)) 異常なプリオンを含むものを食品として摂取すると、[[プリオン病]]を発病する可能性がある。正常なプリオンと異常なプリオンの違いは、[[タンパク質]]の[[二次構造]]の違いであるとされる。((生命科学に興味ある人のためのプリオン病の解説: https://square.umin.ac.jp/massie-tmd/bsecjdexp.html)) >プリオンタンパク質には正常型(PrPc)と異常型(感染型:PrPsc)がある((感染症学第1回 プリオン: http://www.setsunan.ac.jp/~p-bisei/Lecture_files/NID13-08.pdf)) >正常の[[細胞]]では、[[エンドサイトーシス]]によって PrPc が[[細胞]]内に再び取り込まれ、[[加水分解]]されます。[[プリオン病]]では、[[細胞]]内に取り込まれた PrPc が完全に[[加水分解]]されず、分子量 2.7-3.0万 のプリオン(PrPsc)に変ります(Lait 1996; 76: 571-578)。 >PrPc の一部分が[[加水分解]]されて PrPsc に変るため、PrPc と PrPsc の[[一次構造]]は全く同じ(PrPsc は PrPc より分子量が小さい)です。しかし、PrPc と PrPsc の[[二次構造]]は異なり、この[[二次構造]]の差がPrPscの病原性を決定づけます(Endoscopy 1997; 29: 584-592)。((九州大学健康科学センター 山本和彦 プリオン病 (Prion diseases): http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~hoken/Shiori/99Purion.htm)) &tag(タンパク質,病原体);
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