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*マグネシウム(magnesium, Mg) [#t13ec0fe] [[金属]]元素のひとつ。体に必要な[[ミネラル]]のひとつ。体内には約25gが存在し、50〜60%が[[骨]]と[[歯]]にある。血液中の濃度は1.8〜2.3mgに調節されており、不足すると[[副甲状腺ホルモン]]の働きによって[[骨]]から補充される。[[ATPアーゼ]]の[[イオンポンプ]]としての活性に必須。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) >マグネシウムは、[[骨]]の弾性維持、[[細胞]]の[[カリウム]]濃度調節、[[細胞核]]の形態維持に関与するとともに、[[細胞]]がエネルギーを蓄積、消費するときに必須の成分である。多くの[[生活習慣病]]や[[アルコール]]中毒の際に[[細胞]]内マグネシウムの低下が見られ、[[腎]]機能が低下すると[[高マグネシウム血症]]となる場合がある。((文部科学省 無機質: http://fooddb.mext.go.jp/nutman/nutman_04.html)) [[細胞]]内ではエネルギー産生と利用、[[タンパク質]]の合成や[[酵素]]活性に関与し、[[細胞]]外では[[神経]]・[[筋]]伝達活動や[[心血管]]系の[[トーヌス]]に関わる。 [[筋肉]]や[[血球]]などの[[細胞]]内に多く存在する。((東北大学病院【NST 栄養ひろば】「栄養に関する情報提供」: http://www.hosp.tohoku.ac.jp/pc/img/tyuuou/nst_magnesium.pdf)) **マグネシウムの推奨摂取量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#v160df98] |~年齢(歳)|>|~性別ごとの推奨量(mg)| |~|~男性|~女性| |1~2|70|70| |3~5|100|100| |6~7|130|130| |8~9|170|160| |10~11|210|220| |12~14|290|290| |15~17|360|310| |18~29|340|270| |30~49|370|290| |50~69|350|290| |70~|320|270| **マグネシウムを含む食品((文部科学省 食品成分ランキング: http://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html)) [#k0741512] マグネシウムは、種実や葉野菜、未精製の穀類など多く含まれる。 また、マグネシウムは海水に含まれるため、魚介類や海産物に豊富に含まれる。((東北大学病院【NST 栄養ひろば】「栄養に関する情報提供」)) |~食品名|~100g当たりのマグネシウム含有量(mg)| |青のり|1400| |わかめ|1100| |ひじき|640| |干しエビ|520| |アーモンド|290| |大豆|220| |きくらげ|210| |玄米|110| **マグネシウムの欠乏症 [#w8939dad] [[神経]]興奮、[[不整脈]]、[[虚血性心疾患]]、[[疲労感]]、[[こむら返り]]、[[テタニー]]、[[めまい]]、気分障害など。通常の食生活では不足することはないとされる。 [[アルコール]]によって[[マグネシウム]]の[[尿]]中への排出が促進されるため、大量の飲[[酒]]には注意が必要。 マグネシウムを欠乏させた動物では、著明な[[脾臓]]や[[胸腺]]の肥大、[[リンパ球]]の増加、[[カテコールアミン]]や[[セロトニン]]の[[代謝]]異常が認められる。((KAKEN — 研究課題をさがす | マグネシウム欠乏の免疫応答に及ぼす影響 (KAKENHI-PROJECT-04454217): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-04454217/)) **マグネシウムの過剰症 [#p6b382c4] 過剰摂取による健康障害は[[下痢]]。
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*マグネシウム(magnesium, Mg) [#t13ec0fe] [[金属]]元素のひとつ。体に必要な[[ミネラル]]のひとつ。体内には約25gが存在し、50〜60%が[[骨]]と[[歯]]にある。血液中の濃度は1.8〜2.3mgに調節されており、不足すると[[副甲状腺ホルモン]]の働きによって[[骨]]から補充される。[[ATPアーゼ]]の[[イオンポンプ]]としての活性に必須。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) >マグネシウムは、[[骨]]の弾性維持、[[細胞]]の[[カリウム]]濃度調節、[[細胞核]]の形態維持に関与するとともに、[[細胞]]がエネルギーを蓄積、消費するときに必須の成分である。多くの[[生活習慣病]]や[[アルコール]]中毒の際に[[細胞]]内マグネシウムの低下が見られ、[[腎]]機能が低下すると[[高マグネシウム血症]]となる場合がある。((文部科学省 無機質: http://fooddb.mext.go.jp/nutman/nutman_04.html)) [[細胞]]内ではエネルギー産生と利用、[[タンパク質]]の合成や[[酵素]]活性に関与し、[[細胞]]外では[[神経]]・[[筋]]伝達活動や[[心血管]]系の[[トーヌス]]に関わる。 [[筋肉]]や[[血球]]などの[[細胞]]内に多く存在する。((東北大学病院【NST 栄養ひろば】「栄養に関する情報提供」: http://www.hosp.tohoku.ac.jp/pc/img/tyuuou/nst_magnesium.pdf)) **マグネシウムの推奨摂取量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#v160df98] |~年齢(歳)|>|~性別ごとの推奨量(mg)| |~|~男性|~女性| |1~2|70|70| |3~5|100|100| |6~7|130|130| |8~9|170|160| |10~11|210|220| |12~14|290|290| |15~17|360|310| |18~29|340|270| |30~49|370|290| |50~69|350|290| |70~|320|270| **マグネシウムを含む食品((文部科学省 食品成分ランキング: http://fooddb.mext.go.jp/ranking/ranking.html)) [#k0741512] マグネシウムは、種実や葉野菜、未精製の穀類など多く含まれる。 また、マグネシウムは海水に含まれるため、魚介類や海産物に豊富に含まれる。((東北大学病院【NST 栄養ひろば】「栄養に関する情報提供」)) |~食品名|~100g当たりのマグネシウム含有量(mg)| |青のり|1400| |わかめ|1100| |ひじき|640| |干しエビ|520| |アーモンド|290| |大豆|220| |きくらげ|210| |玄米|110| **マグネシウムの欠乏症 [#w8939dad] [[神経]]興奮、[[不整脈]]、[[虚血性心疾患]]、[[疲労感]]、[[こむら返り]]、[[テタニー]]、[[めまい]]、気分障害など。通常の食生活では不足することはないとされる。 [[アルコール]]によって[[マグネシウム]]の[[尿]]中への排出が促進されるため、大量の飲[[酒]]には注意が必要。 マグネシウムを欠乏させた動物では、著明な[[脾臓]]や[[胸腺]]の肥大、[[リンパ球]]の増加、[[カテコールアミン]]や[[セロトニン]]の[[代謝]]異常が認められる。((KAKEN — 研究課題をさがす | マグネシウム欠乏の免疫応答に及ぼす影響 (KAKENHI-PROJECT-04454217): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-04454217/)) **マグネシウムの過剰症 [#p6b382c4] 過剰摂取による健康障害は[[下痢]]。
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