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*マンガン(manganese : Mn) [#u908f4c7] 人体に必要な[[ミネラル]]のひとつ。成人の体内には12〜20mgがあり、[[骨]]に全体の25%と最も多く存在する。次いで[[肝臓]]、[[膵臓]]、[[腎臓]]の順で存在する。[[血清]]中では[[β-グロブリン]]と結合して0.5〜2mg/Lが含まれる。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 食品に含まれるマンガンは[[胃酸]]によって二価の[[イオン]](Mn^{2+})となり、[[小腸]]と[[十二指腸]]から吸収される。吸収された[[細胞]]内で[[酸化]]されて三価の[[イオン]](Mn^{3+})となり、[[能動輸送]]によって[[血液]]中に入って[[肝臓]]に運ばれ、不要な分は[[胆汁]]から[[腸管]]へ[[分泌]]されて[[便]]で排泄される。 吸収経路が[[鉄]]と同じであり、食事中の[[鉄]]の量が多いと吸収量が低下する。 [[ピルビン酸カルボキシラーゼ]]や[[アルギナーゼ]]、[[スーパーオキシドディスムターゼ]]などの[[補助因子]]として働く。 >マンガンは[[ピルビン酸カルボキシラーゼ]]等の構成要素としても重要である。また、[[マグネシウム]]が関与するさまざまな[[酵素]]の反応に、マンガンも作用する。マンガンは植物には多く存在するが、ヒトや動物に存在する量はわずかである。((文部科学省 無機物: http://fooddb.mext.go.jp/nutman/nutman_04.html)) **マンガンの摂取目安量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#v160df98] |~年齢(歳)|>|~性別ごとの目安量(mg)| |~|~男性|~女性| |1~2|1.5|1.5| |3~5|1.5|1.5| |6~7|2.0|2.0| |8~9|2.5|2.5| |10~11|3.0|3.0| |12~14|4.0|4.0| |15~17|4.5|3.5| |18~29|4.0|3.5| |30~49|4.0|3.5| |50~69|4.0|3.5| |70~|4.0|3.5| **マンガンを含む食品 [#t3a43d85] [[玉露]]、[[栗]]、[[モロヘイヤ]]、[[玄米]]、[[アマランサス]]などに多く含まれる。 **マンガンの欠乏症 [#t80cf154] [[脂質]]や[[糖質]]の[[代謝]]異常、[[骨代謝]]異常、[[皮膚炎]]、[[運動失調]]など。 **マンガンの過剰症 [#kff6e3ba] [[精神障害]]、[[呼吸器]]障害などの[[中毒]]がある。((岡山大学病院 検査部/輸血部 マンガン: https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/denkai/mn.htm)) [[急性中毒]]として[[肺炎]]が知られている。[[慢性中毒]]としては[[パーキンソン病]]に似た[[中枢神経]]の障害がある。
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*マンガン(manganese : Mn) [#u908f4c7] 人体に必要な[[ミネラル]]のひとつ。成人の体内には12〜20mgがあり、[[骨]]に全体の25%と最も多く存在する。次いで[[肝臓]]、[[膵臓]]、[[腎臓]]の順で存在する。[[血清]]中では[[β-グロブリン]]と結合して0.5〜2mg/Lが含まれる。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) 食品に含まれるマンガンは[[胃酸]]によって二価の[[イオン]](Mn^{2+})となり、[[小腸]]と[[十二指腸]]から吸収される。吸収された[[細胞]]内で[[酸化]]されて三価の[[イオン]](Mn^{3+})となり、[[能動輸送]]によって[[血液]]中に入って[[肝臓]]に運ばれ、不要な分は[[胆汁]]から[[腸管]]へ[[分泌]]されて[[便]]で排泄される。 吸収経路が[[鉄]]と同じであり、食事中の[[鉄]]の量が多いと吸収量が低下する。 [[ピルビン酸カルボキシラーゼ]]や[[アルギナーゼ]]、[[スーパーオキシドディスムターゼ]]などの[[補助因子]]として働く。 >マンガンは[[ピルビン酸カルボキシラーゼ]]等の構成要素としても重要である。また、[[マグネシウム]]が関与するさまざまな[[酵素]]の反応に、マンガンも作用する。マンガンは植物には多く存在するが、ヒトや動物に存在する量はわずかである。((文部科学省 無機物: http://fooddb.mext.go.jp/nutman/nutman_04.html)) **マンガンの摂取目安量((日本人の食事摂取基準(2015年版)スライド集: http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000056112.html)) [#v160df98] |~年齢(歳)|>|~性別ごとの目安量(mg)| |~|~男性|~女性| |1~2|1.5|1.5| |3~5|1.5|1.5| |6~7|2.0|2.0| |8~9|2.5|2.5| |10~11|3.0|3.0| |12~14|4.0|4.0| |15~17|4.5|3.5| |18~29|4.0|3.5| |30~49|4.0|3.5| |50~69|4.0|3.5| |70~|4.0|3.5| **マンガンを含む食品 [#t3a43d85] [[玉露]]、[[栗]]、[[モロヘイヤ]]、[[玄米]]、[[アマランサス]]などに多く含まれる。 **マンガンの欠乏症 [#t80cf154] [[脂質]]や[[糖質]]の[[代謝]]異常、[[骨代謝]]異常、[[皮膚炎]]、[[運動失調]]など。 **マンガンの過剰症 [#kff6e3ba] [[精神障害]]、[[呼吸器]]障害などの[[中毒]]がある。((岡山大学病院 検査部/輸血部 マンガン: https://www.okayama-u.ac.jp/user/hos/kensa/denkai/mn.htm)) [[急性中毒]]として[[肺炎]]が知られている。[[慢性中毒]]としては[[パーキンソン病]]に似た[[中枢神経]]の障害がある。
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