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*ムチン(mucin) [#j4039acb] [[気道]]や[[消化管]]を中心とする[[上皮細胞]]の膜表面([[アピカル側]])に[[分泌]]され、外部の刺激から[[上皮細胞]]を保護する役割を有する[[分子量]]4,500万以上の[[高分子]][[糖タンパク質]]。[[小胞体]]で合成されて[[細胞]]内[[顆粒]]に蓄えられ、 様々な刺激に反応して[[細胞]]外へ開[[口]]放出により[[分泌]]される。 ((鹿児島大学院 人体がん病理学: http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~byouri2/study/naiyou/page2.html))((京都産業大学学術リポジトリ 腫瘍形成におけるムチンの生物学的意義 中田博 京都産業大学工学部生物工学科: https://ksu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=2568&item_no=1&page_id=13&block_id=21))((大阪薬科大学報69: https://www.oups.ac.jp/about/j3d5l400000007kn-att/gakuhou_no69.pdf)) >私達の[[消化管]]内には、摂取した食物や[[腸内細菌]]が存在している。そのため[[消化管]]の表面は[[粘液]]で保護されている。この[[粘液]]の主成分はムチンと呼ばれる物質である。ムチンは非常に多くの[[糖]]が結合した[[タンパク質]]([[糖タンパク質]])であり、これが不[[足]]すると、種々の[[腸]]疾患の発症につながることが知られていた。((大腸粘膜を保護するムチン産生にストレス応答因子が重要な役割 研究成果(河野): http://www.protein.bio.titech.ac.jp/result/result_kohno4.html)) [[粘液]][[細胞]]からのムチンの[[分泌]]は[[アセチルコリン]]刺激を介した[[細胞]]内[[カルシウムイオン]]濃度の上昇によって活性化される開[[口]]放出による。[[睡眠]]時には[[アセチルコリン]]刺激濃度が低下しており、低頻度で持続的な[[粘液]][[分泌]]が維持される。 [[大腸]]では、[[粘膜]]に存在する[[杯細胞]]によって作られ[[分泌]]される。 [[菌類]]が産生する[[多糖類]]である[[ムタン]]とは異なる。動物性粘質物をムチンまたは[[ムコイド]]と呼ぶとされるが、植物性食品の粘性物質のことをムチンと呼ぶ場合もある。((高分子医薬品 名古屋大学工学部教授・薬博 佐々木正: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kobunshi1952/14/2/14_2_96/_pdf)) >やまのいも、オクラ、なめこなどのぬめりに含まれる物質で、[[糖]][[たんぱく]]の混合物で[[細胞]]や[[胃壁]]などを保護する働きをもっています。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) [[腫瘍細胞]]から産生されるムチンは[[浸潤]][[マクロファージ]]上の[[スカベンジャー受容体]]に結合し、その結果[[シクロオキシゲナーゼ-2]]([[COX-2]])が誘導され、[[プロスタグランジンE2]]の産生が亢進する。これによって[[EP2受容体]]を介した[[VEGF]]の誘導やさらなる[[COX-2]]の誘導によって[[がん]]の増殖・進展に有利な環境を作るとされる。 **ムチンの種類 [#m9614336] ムチンの構造は[[生物]]の種類や[[分泌]]部位によって異なる。((ムチンの構造と機能: 遺伝子の分子生物学的見地から: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg1989/7/33/7_33_31/_article/-char/ja/)) -[[分泌型ムチン]] -[[膜結合型ムチン]] また、第二成分となる物質によって以下のように分類される。((高分子医薬品 名古屋大学工学部教授・薬博 佐々木正)) -[[ムコ多糖]](第二成分が[[ウロン酸]]または[[中性]][[糖]]) -[[ムコタンパク質]](第二成分が[[タンパク質]]、[[糖タンパク質]]とも) -[[ムコリピド]](第二成分が[[脂質]])
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*ムチン(mucin) [#j4039acb] [[気道]]や[[消化管]]を中心とする[[上皮細胞]]の膜表面([[アピカル側]])に[[分泌]]され、外部の刺激から[[上皮細胞]]を保護する役割を有する[[分子量]]4,500万以上の[[高分子]][[糖タンパク質]]。[[小胞体]]で合成されて[[細胞]]内[[顆粒]]に蓄えられ、 様々な刺激に反応して[[細胞]]外へ開[[口]]放出により[[分泌]]される。 ((鹿児島大学院 人体がん病理学: http://www.kufm.kagoshima-u.ac.jp/~byouri2/study/naiyou/page2.html))((京都産業大学学術リポジトリ 腫瘍形成におけるムチンの生物学的意義 中田博 京都産業大学工学部生物工学科: https://ksu.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=2568&item_no=1&page_id=13&block_id=21))((大阪薬科大学報69: https://www.oups.ac.jp/about/j3d5l400000007kn-att/gakuhou_no69.pdf)) >私達の[[消化管]]内には、摂取した食物や[[腸内細菌]]が存在している。そのため[[消化管]]の表面は[[粘液]]で保護されている。この[[粘液]]の主成分はムチンと呼ばれる物質である。ムチンは非常に多くの[[糖]]が結合した[[タンパク質]]([[糖タンパク質]])であり、これが不[[足]]すると、種々の[[腸]]疾患の発症につながることが知られていた。((大腸粘膜を保護するムチン産生にストレス応答因子が重要な役割 研究成果(河野): http://www.protein.bio.titech.ac.jp/result/result_kohno4.html)) [[粘液]][[細胞]]からのムチンの[[分泌]]は[[アセチルコリン]]刺激を介した[[細胞]]内[[カルシウムイオン]]濃度の上昇によって活性化される開[[口]]放出による。[[睡眠]]時には[[アセチルコリン]]刺激濃度が低下しており、低頻度で持続的な[[粘液]][[分泌]]が維持される。 [[大腸]]では、[[粘膜]]に存在する[[杯細胞]]によって作られ[[分泌]]される。 [[菌類]]が産生する[[多糖類]]である[[ムタン]]とは異なる。動物性粘質物をムチンまたは[[ムコイド]]と呼ぶとされるが、植物性食品の粘性物質のことをムチンと呼ぶ場合もある。((高分子医薬品 名古屋大学工学部教授・薬博 佐々木正: https://www.jstage.jst.go.jp/article/kobunshi1952/14/2/14_2_96/_pdf)) >やまのいも、オクラ、なめこなどのぬめりに含まれる物質で、[[糖]][[たんぱく]]の混合物で[[細胞]]や[[胃壁]]などを保護する働きをもっています。((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) [[腫瘍細胞]]から産生されるムチンは[[浸潤]][[マクロファージ]]上の[[スカベンジャー受容体]]に結合し、その結果[[シクロオキシゲナーゼ-2]]([[COX-2]])が誘導され、[[プロスタグランジンE2]]の産生が亢進する。これによって[[EP2受容体]]を介した[[VEGF]]の誘導やさらなる[[COX-2]]の誘導によって[[がん]]の増殖・進展に有利な環境を作るとされる。 **ムチンの種類 [#m9614336] ムチンの構造は[[生物]]の種類や[[分泌]]部位によって異なる。((ムチンの構造と機能: 遺伝子の分子生物学的見地から: https://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg1989/7/33/7_33_31/_article/-char/ja/)) -[[分泌型ムチン]] -[[膜結合型ムチン]] また、第二成分となる物質によって以下のように分類される。((高分子医薬品 名古屋大学工学部教授・薬博 佐々木正)) -[[ムコ多糖]](第二成分が[[ウロン酸]]または[[中性]][[糖]]) -[[ムコタンパク質]](第二成分が[[タンパク質]]、[[糖タンパク質]]とも) -[[ムコリピド]](第二成分が[[脂質]])
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