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*ランドルト環(Landolt ring) [#x9e1e966] [[視力]]検査で使われる、アルファベットのCに似た隙間の空いた環。国内の[[視力]]検査で用いられる。 [[視力]]1.0のランドルト環は、検査距離を5mとした場合、直径が7.272mm、隙間(切れ込み)が1.454mmとなるように作られている。ヒトの[[目]]は[[網膜]]に写ったランドルト環の像の切れ込みの間に2つの[[視細胞]]入らなければ、その切れ込みを認識できない。 [[近視]]では[[網膜]]が伸びるため[[視細胞]]の密度が低下して認識しづらくなる。また、加齢や[[目]]の疾患によっても[[視細胞]]が減少するため、この場合も切れ込みを認識しにくくなる。((ウィズダムブック社 矢作徹 2009年版 近視レーザー手術ガイドブック(2008/12/25))) >この「C」のマークは、ランドルト環といいます。“ランドルト”というのは人の名前で、1888年に[[フラン]]スのランドルトという[[眼]]科医が考えました。1909年(明治42年)、イタリアのNaplesで開かれた第11回国際[[眼]]科学会にて制定された後、日本ではランドルト環を用いた[[視力]]表に移行することとなりました。((Vol.5 視力1.0の基準はなに? | 目のおはなし | 株式会社ニデック: http://www.nidek.co.jp/eyestory/eye_5.html)) ランドルト環によって[[視力]]を数値化したものは、以下の式で求められる。 $$[[視力]] = 1 ÷ 視角$$ より小さい環の切れ[[目]]を見ることができた場合に、[[視力]]の数値が大きくなるようにするため逆数をとる。 >ランドルト環は、太さが外径の1/5、切れ[[目]]の幅が同じく外径の1/5の[[リン]]グである。ランドルト環[[視力]]では、特定の距離(通常は5m)からこの視標を観察し、切れ[[目]]の方向がようやくわかるときの切れ[[目]]の幅の視角(最小分離閾;minimum separable)を[[指]]標に用いている。[[眼]]の分解能が低いほど、切れ[[目]]の幅が大きくなければ、認めることができない。つまり、最小分離閾の値が小さい程、分解能が高いことを示し、最小分離閾の値が大きい程、分解能が低いことを示す。そこで、最小分離閾(分)の逆数をもって[[視力]]と定義されている(逆数にすると値が大きいほど、分解能が高いことを意味するようになり、理解しやすくなる)。((教育的視機能評価: http://econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/LowVision/assessment/index.html))
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*ランドルト環(Landolt ring) [#x9e1e966] [[視力]]検査で使われる、アルファベットのCに似た隙間の空いた環。国内の[[視力]]検査で用いられる。 [[視力]]1.0のランドルト環は、検査距離を5mとした場合、直径が7.272mm、隙間(切れ込み)が1.454mmとなるように作られている。ヒトの[[目]]は[[網膜]]に写ったランドルト環の像の切れ込みの間に2つの[[視細胞]]入らなければ、その切れ込みを認識できない。 [[近視]]では[[網膜]]が伸びるため[[視細胞]]の密度が低下して認識しづらくなる。また、加齢や[[目]]の疾患によっても[[視細胞]]が減少するため、この場合も切れ込みを認識しにくくなる。((ウィズダムブック社 矢作徹 2009年版 近視レーザー手術ガイドブック(2008/12/25))) >この「C」のマークは、ランドルト環といいます。“ランドルト”というのは人の名前で、1888年に[[フラン]]スのランドルトという[[眼]]科医が考えました。1909年(明治42年)、イタリアのNaplesで開かれた第11回国際[[眼]]科学会にて制定された後、日本ではランドルト環を用いた[[視力]]表に移行することとなりました。((Vol.5 視力1.0の基準はなに? | 目のおはなし | 株式会社ニデック: http://www.nidek.co.jp/eyestory/eye_5.html)) ランドルト環によって[[視力]]を数値化したものは、以下の式で求められる。 $$[[視力]] = 1 ÷ 視角$$ より小さい環の切れ[[目]]を見ることができた場合に、[[視力]]の数値が大きくなるようにするため逆数をとる。 >ランドルト環は、太さが外径の1/5、切れ[[目]]の幅が同じく外径の1/5の[[リン]]グである。ランドルト環[[視力]]では、特定の距離(通常は5m)からこの視標を観察し、切れ[[目]]の方向がようやくわかるときの切れ[[目]]の幅の視角(最小分離閾;minimum separable)を[[指]]標に用いている。[[眼]]の分解能が低いほど、切れ[[目]]の幅が大きくなければ、認めることができない。つまり、最小分離閾の値が小さい程、分解能が高いことを示し、最小分離閾の値が大きい程、分解能が低いことを示す。そこで、最小分離閾(分)の逆数をもって[[視力]]と定義されている(逆数にすると値が大きいほど、分解能が高いことを意味するようになり、理解しやすくなる)。((教育的視機能評価: http://econ.keio.ac.jp/staff/nakanoy/article/LowVision/assessment/index.html))
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