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*レクチン(lectin) [#l7c1e84e] 1954年に発見された、[[細胞]]内外に存在する[[糖鎖]]を認識する[[タンパク質]]。ラテン語の「legere」が語源。意味は「〜を選択する」。[[赤血球]]を[[凝集]]させる物質として植物から発見され、当初は[[ヘマグルチニン]]([[植物凝集素]]、[[血球凝集素]])と呼ばれた。((糖鎖の生命分子科学 | 分子科学研究所: https://www.ims.ac.jp/public/vanguard/research-63.html))((Lectins: production and practical applications: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3016214/))((京都大学化学研究所 教授 畑安雄 植物型レクチンの特異な高次構造と多機能発現機構に関する蛋白質工学的研究: https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/78019/1/d235.pdf)) [[カビ]]や[[キノコ]]、[[ヘビ毒]]など外来性の[[レクチン]]のほとんどは[[赤血球]]を[[凝集]]する作用を持つ。ヒトの体内にも[[セレクチン]]などのレクチンが100種類以上存在する。((筑波大学|お知らせ・情報|注目の研究|膵がん細胞表面の糖鎖をレクチン融合薬で狙い撃ち ~ ポスト抗体医薬としての新規抗がん治療法開発へ ~: http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/170922oda-1.pdf)) >レクチンとは、[[赤血球]]や[[糖質]]複合体などを[[凝集]]させる[[糖]]結合[[タンパク質]]の総称であり、特に[[糖鎖]]結合部位を少なくとも2つ以上もつものとされている。レクチンはこれまでに植物、[[細菌]]、噛乳動物など[[生物]]界において広く見出されているが、[[赤血球]][[凝集]]活性の他にも、[[アポトーシス]]誘導[[免疫グロブリン]]産生調節[[がん細胞]]特異的[[凝集]]活性など、種によって様々な機能を発揮している。((京都大学化学研究所 教授 畑安雄 植物型レクチンの特異な高次構造と多機能発現機構に関する蛋白質工学的研究)) [[リンパ球]]に対して[[マイトジェン]]活性を持つ。[[細菌]]や[[寄生虫]]の[[細胞]]表面にあるレクチンは、[[腸管]]の[[上皮細胞]]に付着しこれらの[[感染]]に関わる。 **レクチンの種類 [#t01d9df2] [[糖鎖]]を認識する[[ドメイン]]の持ち方によって以下のように分類される。((創価大学 eLearning of glycomics: http://rings.t.soka.ac.jp/help/intro/page3-2.html)) -[[メロレクチン]] -[[ホロレクチン]] -[[キメロレクチン]] -[[スーパーレクチン]] また、認識に[[カルシウム]]を必要とするものを[[C型レクチン]]、遊離の[[チオール基]]を必要とするものを[[S型レクチン]]など、認識に必要な[[分子]]によって様々な種類に分類される。
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*レクチン(lectin) [#l7c1e84e] 1954年に発見された、[[細胞]]内外に存在する[[糖鎖]]を認識する[[タンパク質]]。ラテン語の「legere」が語源。意味は「〜を選択する」。[[赤血球]]を[[凝集]]させる物質として植物から発見され、当初は[[ヘマグルチニン]]([[植物凝集素]]、[[血球凝集素]])と呼ばれた。((糖鎖の生命分子科学 | 分子科学研究所: https://www.ims.ac.jp/public/vanguard/research-63.html))((Lectins: production and practical applications: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3016214/))((京都大学化学研究所 教授 畑安雄 植物型レクチンの特異な高次構造と多機能発現機構に関する蛋白質工学的研究: https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/78019/1/d235.pdf)) [[カビ]]や[[キノコ]]、[[ヘビ毒]]など外来性の[[レクチン]]のほとんどは[[赤血球]]を[[凝集]]する作用を持つ。ヒトの体内にも[[セレクチン]]などのレクチンが100種類以上存在する。((筑波大学|お知らせ・情報|注目の研究|膵がん細胞表面の糖鎖をレクチン融合薬で狙い撃ち ~ ポスト抗体医薬としての新規抗がん治療法開発へ ~: http://www.tsukuba.ac.jp/wp-content/uploads/170922oda-1.pdf)) >レクチンとは、[[赤血球]]や[[糖質]]複合体などを[[凝集]]させる[[糖]]結合[[タンパク質]]の総称であり、特に[[糖鎖]]結合部位を少なくとも2つ以上もつものとされている。レクチンはこれまでに植物、[[細菌]]、噛乳動物など[[生物]]界において広く見出されているが、[[赤血球]][[凝集]]活性の他にも、[[アポトーシス]]誘導[[免疫グロブリン]]産生調節[[がん細胞]]特異的[[凝集]]活性など、種によって様々な機能を発揮している。((京都大学化学研究所 教授 畑安雄 植物型レクチンの特異な高次構造と多機能発現機構に関する蛋白質工学的研究)) [[リンパ球]]に対して[[マイトジェン]]活性を持つ。[[細菌]]や[[寄生虫]]の[[細胞]]表面にあるレクチンは、[[腸管]]の[[上皮細胞]]に付着しこれらの[[感染]]に関わる。 **レクチンの種類 [#t01d9df2] [[糖鎖]]を認識する[[ドメイン]]の持ち方によって以下のように分類される。((創価大学 eLearning of glycomics: http://rings.t.soka.ac.jp/help/intro/page3-2.html)) -[[メロレクチン]] -[[ホロレクチン]] -[[キメロレクチン]] -[[スーパーレクチン]] また、認識に[[カルシウム]]を必要とするものを[[C型レクチン]]、遊離の[[チオール基]]を必要とするものを[[S型レクチン]]など、認識に必要な[[分子]]によって様々な種類に分類される。
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