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*煙草(tobacco, cigarette) [#t362ae71] たばこや[[タバコ]]とも表記される。南米原産のナス科の植物である学名「ニコチアナ・タバクム」から作られる。 「[[タバコ]]」はこの植物からつけられた。 **煙草の歴史((タバコ学事始 ~なぜその葉は社会を蝕むのか~ 繁田正子 京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/118/118-11/shigeta-11.pdf)) [#gae01a9d] メキシコにある世界遺産「パレンケ遺跡」には、チューブ状のものを口にくわえ、先端から煙を吹かしている絵が残っていることから、1400年前には煙草が存在していたと考えられている。 日本では、16世紀半ばのポルトガル船の来航時に伝えられ、江戸時代に農作物として生産されるようになった。 1904年に、帝国議会が日露戦争の軍費調達のため煙草製造専売法を実施し、国策として国が煙草を販売する制度が確立した。 **煙草に含まれる成分((平成11-12年度たばこ煙の成分分析について(概要)|厚生労働省: http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/seibun.html)) [#hf2f7458] [[がん]]をはじめとする様々な疾患の原因となる有毒物質([[タール]]や[[ホルムアルデヒド]]、[[一酸化炭素]]など)を200~300種類含んでおり、[[ニコチン]]による強い依存症を引き起こす。((津島地区安全衛生委員会資料『タバコについて』: http://www.okayama-u.ac.jp/user/hokekan/jikoboshi/tabakosiryou.pdf)) 煙草の煙には、煙草本来が含む成分以外にも、その成分の燃焼や巻紙や接着剤、フィルターの成分と反応することで生じる化合物が4000種類以上含まれるとされ、毎年新たな成分が判明している。 -[[一酸化炭素]] -水分 -[[ニコチン]] -[[ニトロソアミン]] -[[タール]] -[[ホルムアルデヒド]] -[[アセトアルデヒド]] -[[アセトン]] -[[アクロレイン]] -[[プロピオンアルデヒド]] -[[クロトンアルデヒド]] -[[MEK]] -[[ブチルアルデヒド]] **煙草の健康への影響 [#kfbe0796] 煙草に含まれる様々な化学物質が[[がん]]や[[肺]]の疾患、[[心臓]][[血管]]の病気などを引き起こすと[[WHO]]が発表している。 >Tobacco use is one of the main risk factors for a number of chronic diseases, including cancer, lung diseases, and cardiovascular diseases.((WHO | Tobacco: http://www.who.int/topics/tobacco/en/)) しかし、タバコによる[[がん]]は白人に多い傾向があり、そのまま日本人に当てはまるわけではない。しかし、[[がん]]が発見可能な大きさになるまでには20年近くの歳月がかかるため、その影響を調べるには時間を要する。((中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話)) ***[[動脈硬化]] [#n8542799] 喫煙習慣は[[動脈硬化]]を促進するという報告がされている。 >滋賀県草津市住民から無作為に抽出された、心血管病の既往のない健康な 40-79 歳の男性1019名を対象として、2006-2008 年に喫煙習慣を含む生活習慣と潜在性[[動脈硬化]]に関する調査を行った。 ... >対象者のうち、32%が現在喫煙者、50%が過去に喫煙していたが禁煙した人、18%が生涯非喫煙者であった。[[冠動脈石灰化]]・[[頚動脈肥厚]]・[[大動脈石灰化]]増加および [[ABI]] 低下の危険度(調整オッズ比)は、生涯非喫煙者と比較して、禁煙者(頚動脈肥厚 1.9 倍、大動脈石灰化 2.6 倍)、現在喫煙者([[冠動脈石灰化]] 1.8 倍、[[頚動脈肥厚]] 1.9 倍、[[大動脈石灰化]] 4.3 倍、[[ABI]] 5.2 倍)の順で大きく、特に現在喫煙者は全ての[[動脈硬化]]指標と強い関連を認めた。((滋賀医科大学 喫煙習慣は全身の血管で動脈硬化の進展に影響する -滋賀動脈硬化疫学研究 SESSA より-: http://www.shiga-med.ac.jp/info/release/h28/H281206.pdf)) ***[[肺がん]] [#ld9f0aef] >今回は喫煙者の多い男性に限定して分析しました。アンケートでおたずねした喫煙習慣をもとに、もともと喫煙しない場合(図の「吸わない」―非喫煙者)を1とした肺がん死亡の危険度を、現在喫煙者(「吸っている」)、禁煙者(「やめた」)について計算しました。とくに禁煙者については、禁煙してからの年数別に危険度を計算しました。 >すると[[肺がん]]で死亡する危険度は、現在喫煙者ではもともと喫煙しない人の5.16倍高いことがわかりました。禁煙者では禁煙後の年数が増えるにつれて危険度は減りますが、禁煙後10-14年でもなお非喫煙者の約2倍の[[肺がん]]死亡リスクがあり、危険度が非喫煙者並みになるためには15-20年が必要であるという結果でした。((研究成果の紹介 禁煙後の男性肺がん死亡リスクの減少 若井建志: http://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/wakai1/index.html)) 煙草の[[肺がん]]への影響に関しては根拠がないという反論も見られる。 >喫煙によって[[肺がん]]になることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます。((「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす | 日刊SPA!: https://nikkan-spa.jp/412877))
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*煙草(tobacco, cigarette) [#t362ae71] たばこや[[タバコ]]とも表記される。南米原産のナス科の植物である学名「ニコチアナ・タバクム」から作られる。 「[[タバコ]]」はこの植物からつけられた。 **煙草の歴史((タバコ学事始 ~なぜその葉は社会を蝕むのか~ 繁田正子 京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学: http://www.f.kpu-m.ac.jp/k/jkpum/pdf/118/118-11/shigeta-11.pdf)) [#gae01a9d] メキシコにある世界遺産「パレンケ遺跡」には、チューブ状のものを口にくわえ、先端から煙を吹かしている絵が残っていることから、1400年前には煙草が存在していたと考えられている。 日本では、16世紀半ばのポルトガル船の来航時に伝えられ、江戸時代に農作物として生産されるようになった。 1904年に、帝国議会が日露戦争の軍費調達のため煙草製造専売法を実施し、国策として国が煙草を販売する制度が確立した。 **煙草に含まれる成分((平成11-12年度たばこ煙の成分分析について(概要)|厚生労働省: http://www.mhlw.go.jp/topics/tobacco/houkoku/seibun.html)) [#hf2f7458] [[がん]]をはじめとする様々な疾患の原因となる有毒物質([[タール]]や[[ホルムアルデヒド]]、[[一酸化炭素]]など)を200~300種類含んでおり、[[ニコチン]]による強い依存症を引き起こす。((津島地区安全衛生委員会資料『タバコについて』: http://www.okayama-u.ac.jp/user/hokekan/jikoboshi/tabakosiryou.pdf)) 煙草の煙には、煙草本来が含む成分以外にも、その成分の燃焼や巻紙や接着剤、フィルターの成分と反応することで生じる化合物が4000種類以上含まれるとされ、毎年新たな成分が判明している。 -[[一酸化炭素]] -水分 -[[ニコチン]] -[[ニトロソアミン]] -[[タール]] -[[ホルムアルデヒド]] -[[アセトアルデヒド]] -[[アセトン]] -[[アクロレイン]] -[[プロピオンアルデヒド]] -[[クロトンアルデヒド]] -[[MEK]] -[[ブチルアルデヒド]] **煙草の健康への影響 [#kfbe0796] 煙草に含まれる様々な化学物質が[[がん]]や[[肺]]の疾患、[[心臓]][[血管]]の病気などを引き起こすと[[WHO]]が発表している。 >Tobacco use is one of the main risk factors for a number of chronic diseases, including cancer, lung diseases, and cardiovascular diseases.((WHO | Tobacco: http://www.who.int/topics/tobacco/en/)) しかし、タバコによる[[がん]]は白人に多い傾向があり、そのまま日本人に当てはまるわけではない。しかし、[[がん]]が発見可能な大きさになるまでには20年近くの歳月がかかるため、その影響を調べるには時間を要する。((中央公論新社 中川恵一 知れば怖くない 本当のがんの話)) ***[[動脈硬化]] [#n8542799] 喫煙習慣は[[動脈硬化]]を促進するという報告がされている。 >滋賀県草津市住民から無作為に抽出された、心血管病の既往のない健康な 40-79 歳の男性1019名を対象として、2006-2008 年に喫煙習慣を含む生活習慣と潜在性[[動脈硬化]]に関する調査を行った。 ... >対象者のうち、32%が現在喫煙者、50%が過去に喫煙していたが禁煙した人、18%が生涯非喫煙者であった。[[冠動脈石灰化]]・[[頚動脈肥厚]]・[[大動脈石灰化]]増加および [[ABI]] 低下の危険度(調整オッズ比)は、生涯非喫煙者と比較して、禁煙者(頚動脈肥厚 1.9 倍、大動脈石灰化 2.6 倍)、現在喫煙者([[冠動脈石灰化]] 1.8 倍、[[頚動脈肥厚]] 1.9 倍、[[大動脈石灰化]] 4.3 倍、[[ABI]] 5.2 倍)の順で大きく、特に現在喫煙者は全ての[[動脈硬化]]指標と強い関連を認めた。((滋賀医科大学 喫煙習慣は全身の血管で動脈硬化の進展に影響する -滋賀動脈硬化疫学研究 SESSA より-: http://www.shiga-med.ac.jp/info/release/h28/H281206.pdf)) ***[[肺がん]] [#ld9f0aef] >今回は喫煙者の多い男性に限定して分析しました。アンケートでおたずねした喫煙習慣をもとに、もともと喫煙しない場合(図の「吸わない」―非喫煙者)を1とした肺がん死亡の危険度を、現在喫煙者(「吸っている」)、禁煙者(「やめた」)について計算しました。とくに禁煙者については、禁煙してからの年数別に危険度を計算しました。 >すると[[肺がん]]で死亡する危険度は、現在喫煙者ではもともと喫煙しない人の5.16倍高いことがわかりました。禁煙者では禁煙後の年数が増えるにつれて危険度は減りますが、禁煙後10-14年でもなお非喫煙者の約2倍の[[肺がん]]死亡リスクがあり、危険度が非喫煙者並みになるためには15-20年が必要であるという結果でした。((研究成果の紹介 禁煙後の男性肺がん死亡リスクの減少 若井建志: http://publichealth.med.hokudai.ac.jp/jacc/reports/wakai1/index.html)) 煙草の[[肺がん]]への影響に関しては根拠がないという反論も見られる。 >喫煙によって[[肺がん]]になることを証明したデータは存在しません。逆に、喫煙者のほうが非喫煙者より自殺者が少ないというデータや、喫煙者のほうが風邪をひきにくいという統計データがあるほど。私の調査では、喫煙者のほうが非喫煙者よりも「やや長寿」とさえいえます。((「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす | 日刊SPA!: https://nikkan-spa.jp/412877))
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