健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
ガストリン放出ペプチド
削除されたページ
ケタミン
コメント/桿状核球
7-デヒドロコレステロールレダクターゼ
ミッドカイン
TSP-1
アクチノマイセス・オドントリティカス
加齢関連ヘルパーT細胞
T2R
MUC6
RAD51
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*脂肪細胞(adipocyte) [#o77e2026] [[中性脂肪]]([[トリアシルグリセロール]]や[[コレステロール]]の[[エステル]])を蓄える[[細胞]]。通常の[[細胞]]の数倍~10倍の直径(最大で約200[[μm]])を持つ。[[骨格筋]]や[[心筋]]の脂肪細胞は1[[μm]]程度と小さい。((脂肪滴での中性脂肪の蓄積と分解を制御する PAT ファミリー 山口智広: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000i820-att/1-1_Tomohiro_Yamaguchi.pdf))((脂肪の代謝とその調節 からだのエネルギーバランス 大学院生命理学研究科 教授 大隅隆: http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/molbio/KOKAI.pdf)) 脂肪細胞の内部は、ほとんどが[[脂肪滴]]と呼ばれる[[リン脂質]]の膜で囲まれた大きな[[脂肪]]の液滴である。 ただ[[中性脂肪]]を蓄積するだけではなく、様々な[[アディポカイン]]と呼ばれる[[サイトカイン]]を[[分泌]]して[[代謝]]や[[免疫]]、[[生体]]機能に積極的に関与する。また、脂肪細胞の表面の[[タンパク質]]は[[脂肪]]の[[代謝]]を制御している。((昭和大学薬学部生物化学教室 脂肪滴での中性脂肪の蓄積と分解を制御するPATファミリー: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000i820-att/1-1_Tomohiro_Yamaguchi.pdf)) #ref(adipocyte.png,脂肪細胞が分泌するアディポカインなどの物質); &size(12){出典: [[大学院生物資源学研究科准教授 青木直人 コメディカルの立場からメタボに立ち向かう>http://www.mie-u.ac.jp/report/wm/wm040_14_15.pdf]]}; 脂肪細胞が肥大化すると、脂肪細胞から[[MCP-1]]が遊離される。[[MCP-1]]は[[単球]]を引き寄せ、[[細胞]]外に出た[[単球]]は活性化されて[[マクロファージ]]となり、脂肪細胞の周囲に集積する。そして、[[マクロファージ]]と脂肪細胞の相互作用によって[[TNF-α]]や[[IL-6]]、[[PAI-1]]、[[HB-EGF]]などの[[炎症性サイトカイン]]が多く[[分泌]]される。((脂肪細胞とインスリン抵抗性(星薬科大学オープン・リサーチより): http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata%20(adipocyte)--2.html#AD-INS8))((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25))) >[[肥満]]した脂肪細胞では[[細胞]]に[[ストレス]]がかかり [[CHOP]] と呼ばれる[[タンパク質]]が増加し、[[炎症]]が引き起こされ、[[インスリン抵抗性]]を生じる。[[CHOP]] を欠損したマウスでは[[肥満]]しても[[インスリン抵抗性]]や[[糖尿病]]になりにくいことが明らかになった。((「太ると血糖値が高くなる」ことにつながる分子メカニズムを解明 脂肪細胞が肥満するとストレスが増えてインスリン抵抗性を惹起 | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/02/press20170222-01.html)) 霜降り肉は、[[骨格筋]]内の[[筋肉]]内の[[結合組織]]上に脂肪細胞が増殖したもの。((KAKEN — 研究課題をさがす | 脂肪細胞はなぜ筋肉内に脂肪組織を構築できるのか?-霜降り肉形成機構解明への挑戦- (KAKENHI-PROJECT-24658222): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24658222/)) **脂肪細胞の種類 [#d946e350] [[白色脂肪細胞]]と[[褐色脂肪細胞]]の二種類が存在する。これらは全く異なる働きを持つ。構造も異なり、[[白色脂肪細胞]]はひとつの大きな[[脂肪滴]]を持つが、[[褐色脂肪細胞]]は複数の[[脂肪滴]]を持つ。((脱リン酸化制御による脂肪分解の新たな分子基盤 広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 細胞分子薬理学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/2/146_93/_article/references/-char/ja/)) >我々の体内には大きく分けて2種類の脂肪細胞、すなわち[[白色脂肪細胞]]と[[褐色脂肪細胞]]があります。[[白色脂肪細胞]]は皮下や[[内臓]]に分布し、体内の余分なエネルギーを[[脂肪]]として蓄積します。一方、[[褐色脂肪細胞]]は主に[[鎖骨]]付近や[[胸]]まわりに分布し、[[脂肪]]を燃焼し熱を産生する働きを担っています。ヒトでは新生児にしか[[褐色脂肪細胞]]がないと思われていましたが、最近の研究によりヒト成人にも[[褐色脂肪細胞]]が存在することが分かり、[[肥満]]の予防や治療の観点から盛んに研究が行われるようになってきました。((脂肪細胞の分化メカニズム|遺伝子制御学研究室|筑波大学: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html)) [[白色脂肪細胞]]から変化した、[[褐色脂肪細胞]]に似た働きを持つ[[細胞]]を[[ベージュ脂肪細胞]]と呼ぶ。
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*脂肪細胞(adipocyte) [#o77e2026] [[中性脂肪]]([[トリアシルグリセロール]]や[[コレステロール]]の[[エステル]])を蓄える[[細胞]]。通常の[[細胞]]の数倍~10倍の直径(最大で約200[[μm]])を持つ。[[骨格筋]]や[[心筋]]の脂肪細胞は1[[μm]]程度と小さい。((脂肪滴での中性脂肪の蓄積と分解を制御する PAT ファミリー 山口智広: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000i820-att/1-1_Tomohiro_Yamaguchi.pdf))((脂肪の代謝とその調節 からだのエネルギーバランス 大学院生命理学研究科 教授 大隅隆: http://www.sci.u-hyogo.ac.jp/life/molbio/KOKAI.pdf)) 脂肪細胞の内部は、ほとんどが[[脂肪滴]]と呼ばれる[[リン脂質]]の膜で囲まれた大きな[[脂肪]]の液滴である。 ただ[[中性脂肪]]を蓄積するだけではなく、様々な[[アディポカイン]]と呼ばれる[[サイトカイン]]を[[分泌]]して[[代謝]]や[[免疫]]、[[生体]]機能に積極的に関与する。また、脂肪細胞の表面の[[タンパク質]]は[[脂肪]]の[[代謝]]を制御している。((昭和大学薬学部生物化学教室 脂肪滴での中性脂肪の蓄積と分解を制御するPATファミリー: http://www.showa-u.ac.jp/sch/pharm/showa_jour_pharm/back_number/frdi8b000000i820-att/1-1_Tomohiro_Yamaguchi.pdf)) #ref(adipocyte.png,脂肪細胞が分泌するアディポカインなどの物質); &size(12){出典: [[大学院生物資源学研究科准教授 青木直人 コメディカルの立場からメタボに立ち向かう>http://www.mie-u.ac.jp/report/wm/wm040_14_15.pdf]]}; 脂肪細胞が肥大化すると、脂肪細胞から[[MCP-1]]が遊離される。[[MCP-1]]は[[単球]]を引き寄せ、[[細胞]]外に出た[[単球]]は活性化されて[[マクロファージ]]となり、脂肪細胞の周囲に集積する。そして、[[マクロファージ]]と脂肪細胞の相互作用によって[[TNF-α]]や[[IL-6]]、[[PAI-1]]、[[HB-EGF]]などの[[炎症性サイトカイン]]が多く[[分泌]]される。((脂肪細胞とインスリン抵抗性(星薬科大学オープン・リサーチより): http://polaris.hoshi.ac.jp/openresearch/kamata%20(adipocyte)--2.html#AD-INS8))((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25))) >[[肥満]]した脂肪細胞では[[細胞]]に[[ストレス]]がかかり [[CHOP]] と呼ばれる[[タンパク質]]が増加し、[[炎症]]が引き起こされ、[[インスリン抵抗性]]を生じる。[[CHOP]] を欠損したマウスでは[[肥満]]しても[[インスリン抵抗性]]や[[糖尿病]]になりにくいことが明らかになった。((「太ると血糖値が高くなる」ことにつながる分子メカニズムを解明 脂肪細胞が肥満するとストレスが増えてインスリン抵抗性を惹起 | プレスリリース | 東北大学 -TOHOKU UNIVERSITY-: http://www.tohoku.ac.jp/japanese/2017/02/press20170222-01.html)) 霜降り肉は、[[骨格筋]]内の[[筋肉]]内の[[結合組織]]上に脂肪細胞が増殖したもの。((KAKEN — 研究課題をさがす | 脂肪細胞はなぜ筋肉内に脂肪組織を構築できるのか?-霜降り肉形成機構解明への挑戦- (KAKENHI-PROJECT-24658222): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24658222/)) **脂肪細胞の種類 [#d946e350] [[白色脂肪細胞]]と[[褐色脂肪細胞]]の二種類が存在する。これらは全く異なる働きを持つ。構造も異なり、[[白色脂肪細胞]]はひとつの大きな[[脂肪滴]]を持つが、[[褐色脂肪細胞]]は複数の[[脂肪滴]]を持つ。((脱リン酸化制御による脂肪分解の新たな分子基盤 広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 細胞分子薬理学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/2/146_93/_article/references/-char/ja/)) >我々の体内には大きく分けて2種類の脂肪細胞、すなわち[[白色脂肪細胞]]と[[褐色脂肪細胞]]があります。[[白色脂肪細胞]]は皮下や[[内臓]]に分布し、体内の余分なエネルギーを[[脂肪]]として蓄積します。一方、[[褐色脂肪細胞]]は主に[[鎖骨]]付近や[[胸]]まわりに分布し、[[脂肪]]を燃焼し熱を産生する働きを担っています。ヒトでは新生児にしか[[褐色脂肪細胞]]がないと思われていましたが、最近の研究によりヒト成人にも[[褐色脂肪細胞]]が存在することが分かり、[[肥満]]の予防や治療の観点から盛んに研究が行われるようになってきました。((脂肪細胞の分化メカニズム|遺伝子制御学研究室|筑波大学: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html)) [[白色脂肪細胞]]から変化した、[[褐色脂肪細胞]]に似た働きを持つ[[細胞]]を[[ベージュ脂肪細胞]]と呼ぶ。
この用語を編集
/
画像添付