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*褐色脂肪細胞(brown fat cell) [#qd068229] [[脂肪細胞]]のひとつ。熱を作る[[ミトコンドリア]]が多く含まれるため褐色に見える。複数の[[脂肪滴]]を持つことから[[多胞性脂肪細胞]]とも呼ばれる。大きさは[[白色脂肪細胞]]の10分の1程度。 [[褐色脂肪細胞]]は[[鎖骨]]付近や[[肩甲骨]]周囲、[[脊椎]]周囲、[[胸]]などに分布し、[[脂肪]]を使って熱を産生する働きを持つ。[[脂肪]]をエネルギーに変換する際は、[[白色脂肪細胞]]と同じく[[アドレナリン受容体]]が関わる。((健康欄 一般の方々へ | 東京大学 代謝医学分野 酒井研究室: http://www.mm.rcast.u-tokyo.ac.jp/lab/word.html)) [[褐色脂肪細胞]]には[[TRPV2]]が多く[[発現]]し、寒冷環境下(4℃)では[[交感神経]]の活動上昇に伴ってさらにその[[発現]]量が増加する。この[[TRPV2]]が刺激されることで[[UCP1]]の熱産生が促進される。これらの仕組みが[[脂肪]]を利用するため、[[褐色脂肪細胞]]が多いほうが[[肥満]]を抑制できることがマウスの実験によって確認されている。((褐色脂肪細胞においてエネルギー消費を促す新たなメカニズムを発見 --からだの熱産生に褐色脂肪細胞のTRPV2チャネルが関与-- - 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/release/2016/02/_trpv2.html)) [[褐色脂肪細胞]]は生後の[[体温]]維持に重要であり[[新生児]]に多いが、加齢に伴い減少する。しかし、成人でも継続的な[[運動]]によって[[白色脂肪細胞]]から[[褐色脂肪細胞]]に似た[[ベージュ脂肪細胞]]を増加させることができるとされる。((後藤佐多良 摂取カロリーと老化: http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/doc2-01-2-11.html))((CiNii 論文 - 日本人の腎周囲脂肪における褐色脂肪組織の出現について: https://ci.nii.ac.jp/naid/130003725718/))((KAKEN — 研究課題をさがす | 2012 年度 実施状況報告書 (KAKENHI-PROJECT-23591598) 新生児皮下脂肪壊死症は褐色脂肪組織のアポトーシスにより生じる: https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-23591598/235915982012hokoku/)) >[[褐色脂肪細胞]]とは[[脂肪]]を分解して熱を産生する[[細胞]]で、ヒト成人にも存在するが加齢とともに減少する。この[[細胞]]は、動物実験から[[肥満]]防止や[[代謝]]改善に効果が実証されおり、[[メタボリックシンドローム]]の治療開発の創[[薬]]標的として注[[目]]されている。((アイロムグループ、ヒトの褐色脂肪細胞の量産技術で日米で特許取得 2016/11/18(金) 13:57:55: http://news.braina.com/2016/1118/enter_20161118_001____.html)) >[[褐色脂肪細胞]]には[[ミトコンドリア]]が多く、[[脱共役タンパク質]] [[UCP1]] (uncoupling protein-1) の働きにより[[ATP]]の代わりに熱を産生します。[[褐色脂肪細胞]]は[[筋細胞]]と同じ系統のmyf5[[発現]][[細胞]]からできることが明らかにされており、この[[分化]]の方向決定に重要な因子としてPR[[DM1]]6が報告されています。((脂肪細胞の分化メカニズム|遺伝子制御学研究室|筑波大学: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html)) [[白色脂肪細胞]]から発生する[[UCP1]][[陽性]]のものを[[ベージュ脂肪細胞]]([[ブライト脂肪細胞]])と呼ぶ。[[褐色脂肪細胞]]に似ているが、厳密には同じものではないとされる。[[ベージュ脂肪細胞]]は長期間冷たい刺激を受けることで[[皮下]]の[[白色脂肪細胞]]から変化して生じるとされる。((脱リン酸化制御による脂肪分解の新たな分子基盤 広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 細胞分子薬理学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/2/146_93/_article/references/-char/ja/))((ベージュ脂肪細胞(Beige adipocyte)酒井寿郎(東京大学 先端科学技術研究センター・東北大学大学院 医学系研究科): http://www.nips.ac.jp/thermalbio/handbook/2-9v2.pdf)) [[褐色脂肪細胞]]が[[細胞外小胞]]([[エクソソーム]])の[[分泌]]を促進し、自身および周囲の[[細胞]]がそれらを取り込んで持続的に自己活性化することが報告されている。((ミトコンドリアを介した褐色脂肪細胞の自己活性化・脂肪燃焼メカニズムを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/798)) [[褐色脂肪組織]]が[[血]]中[[酸化LDL]]を高い効率で除去することが確認されており、[[動脈硬化]]抑制に寄与することが示唆されている。((ナノイメージングにより褐色脂肪組織による動脈硬化惹起性LDL除去メカニズムを発見|トピックス|信州大学医学部: https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/topics/2022/12/13171180.php)) &tag(脂肪細胞,脂肪,細胞,ミトコンドリア,エクソソーム,新生児,LDL);
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*褐色脂肪細胞(brown fat cell) [#qd068229] [[脂肪細胞]]のひとつ。熱を作る[[ミトコンドリア]]が多く含まれるため褐色に見える。複数の[[脂肪滴]]を持つことから[[多胞性脂肪細胞]]とも呼ばれる。大きさは[[白色脂肪細胞]]の10分の1程度。 [[褐色脂肪細胞]]は[[鎖骨]]付近や[[肩甲骨]]周囲、[[脊椎]]周囲、[[胸]]などに分布し、[[脂肪]]を使って熱を産生する働きを持つ。[[脂肪]]をエネルギーに変換する際は、[[白色脂肪細胞]]と同じく[[アドレナリン受容体]]が関わる。((健康欄 一般の方々へ | 東京大学 代謝医学分野 酒井研究室: http://www.mm.rcast.u-tokyo.ac.jp/lab/word.html)) [[褐色脂肪細胞]]には[[TRPV2]]が多く[[発現]]し、寒冷環境下(4℃)では[[交感神経]]の活動上昇に伴ってさらにその[[発現]]量が増加する。この[[TRPV2]]が刺激されることで[[UCP1]]の熱産生が促進される。これらの仕組みが[[脂肪]]を利用するため、[[褐色脂肪細胞]]が多いほうが[[肥満]]を抑制できることがマウスの実験によって確認されている。((褐色脂肪細胞においてエネルギー消費を促す新たなメカニズムを発見 --からだの熱産生に褐色脂肪細胞のTRPV2チャネルが関与-- - 生理学研究所: http://www.nips.ac.jp/release/2016/02/_trpv2.html)) [[褐色脂肪細胞]]は生後の[[体温]]維持に重要であり[[新生児]]に多いが、加齢に伴い減少する。しかし、成人でも継続的な[[運動]]によって[[白色脂肪細胞]]から[[褐色脂肪細胞]]に似た[[ベージュ脂肪細胞]]を増加させることができるとされる。((後藤佐多良 摂取カロリーと老化: http://www.mnc.toho-u.ac.jp/v-lab/aging/doc2/doc2-01-2-11.html))((CiNii 論文 - 日本人の腎周囲脂肪における褐色脂肪組織の出現について: https://ci.nii.ac.jp/naid/130003725718/))((KAKEN — 研究課題をさがす | 2012 年度 実施状況報告書 (KAKENHI-PROJECT-23591598) 新生児皮下脂肪壊死症は褐色脂肪組織のアポトーシスにより生じる: https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-23591598/235915982012hokoku/)) >[[褐色脂肪細胞]]とは[[脂肪]]を分解して熱を産生する[[細胞]]で、ヒト成人にも存在するが加齢とともに減少する。この[[細胞]]は、動物実験から[[肥満]]防止や[[代謝]]改善に効果が実証されおり、[[メタボリックシンドローム]]の治療開発の創[[薬]]標的として注[[目]]されている。((アイロムグループ、ヒトの褐色脂肪細胞の量産技術で日米で特許取得 2016/11/18(金) 13:57:55: http://news.braina.com/2016/1118/enter_20161118_001____.html)) >[[褐色脂肪細胞]]には[[ミトコンドリア]]が多く、[[脱共役タンパク質]] [[UCP1]] (uncoupling protein-1) の働きにより[[ATP]]の代わりに熱を産生します。[[褐色脂肪細胞]]は[[筋細胞]]と同じ系統のmyf5[[発現]][[細胞]]からできることが明らかにされており、この[[分化]]の方向決定に重要な因子としてPR[[DM1]]6が報告されています。((脂肪細胞の分化メカニズム|遺伝子制御学研究室|筑波大学: http://www.md.tsukuba.ac.jp/basic-med/biochem/gene/research3.html)) [[白色脂肪細胞]]から発生する[[UCP1]][[陽性]]のものを[[ベージュ脂肪細胞]]([[ブライト脂肪細胞]])と呼ぶ。[[褐色脂肪細胞]]に似ているが、厳密には同じものではないとされる。[[ベージュ脂肪細胞]]は長期間冷たい刺激を受けることで[[皮下]]の[[白色脂肪細胞]]から変化して生じるとされる。((脱リン酸化制御による脂肪分解の新たな分子基盤 広島大学大学院 医歯薬保健学研究院 細胞分子薬理学: https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/146/2/146_93/_article/references/-char/ja/))((ベージュ脂肪細胞(Beige adipocyte)酒井寿郎(東京大学 先端科学技術研究センター・東北大学大学院 医学系研究科): http://www.nips.ac.jp/thermalbio/handbook/2-9v2.pdf)) [[褐色脂肪細胞]]が[[細胞外小胞]]([[エクソソーム]])の[[分泌]]を促進し、自身および周囲の[[細胞]]がそれらを取り込んで持続的に自己活性化することが報告されている。((ミトコンドリアを介した褐色脂肪細胞の自己活性化・脂肪燃焼メカニズムを発見 | 研究成果 | 九州大学(KYUSHU UNIVERSITY): https://www.kyushu-u.ac.jp/ja/researches/view/798)) [[褐色脂肪組織]]が[[血]]中[[酸化LDL]]を高い効率で除去することが確認されており、[[動脈硬化]]抑制に寄与することが示唆されている。((ナノイメージングにより褐色脂肪組織による動脈硬化惹起性LDL除去メカニズムを発見|トピックス|信州大学医学部: https://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/topics/2022/12/13171180.php)) &tag(脂肪細胞,脂肪,細胞,ミトコンドリア,エクソソーム,新生児,LDL);
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