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*解糖系(glycolytic pathway) [#f9ee2815] [[細胞質]]で起こる[[糖]]([[グルコース]])の[[代謝]]経路。[[酸素]]を必要としない。ほとんどの[[真核生物]]や[[嫌気性]][[細菌]]では[[エムデン-マイヤーホフ-パルナス経路]]([[EMP経路]])が利用されるが、一部の[[生物]]では[[エントナー-ドウドロフ経路]]が利用される。((ビフィズス菌の効率的な代謝に関わる酵素の構造を解明(プレスリース) — SPring-8 Web Site: http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2010/101029/))((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 解糖: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/glyclysis.htm))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) [[細胞質基質]]に存在する[[酵素]]の作用で、[[グルコース]]から2[[分子]]の[[ピルビン酸]]または[[乳酸]]、[[ATP]]、[[水素]]が生じる。((ミトコンドリアでの反応 ~クエン酸回路と電子伝達系~: http://www.suginami.ac.jp/prints/upload/..%5Csilss%5C%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%80%80%E7%AC%AC12%E8%AC%9B%E3%80%80%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%A8%E5%91%BC%E5%90%B8.pdf)) $$C_{6}H_{12}O_{6} → 2C_{3}H_{4}O_{3} + 2[[ATP]] + 4H$$ この反応で生じた[[ピルビン酸]]は[[ミトコンドリア基質]]に送られ[[クエン酸回路]]で利用される。また、この反応で生じた[[水素]]は[[ミトコンドリア]]の[[クリステ]]に送られ[[電子伝達系]]で利用される。反応の途中で[[NADH]]が2[[分子]]生成される。 植物においては、乾燥時には解糖系が強く抑制され、[[酢酸]]の生合成量が特異的に増加する。((共同発表:植物に酢酸を与えると乾燥に強くなるメカニズムを発見~遺伝子組み換え植物に頼らない干ばつ被害軽減に期待~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170627/index.html)) **解糖系の全過程((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((基礎栄養学 灘本知憲 仲佐輝子 編集))((生体分子有機化学 2014年12月11日分 第10回:糖の代謝(続): http://www.chem.kyushu-u.ac.jp/~katayama/dl/2014_10.pdf)) [#jcf0930f] +[[グルコース]] → [[グルコース-6-リン酸]]([[ATP]]を1[[分子]]消費する、不可逆) +[[グルコース-6-リン酸]] → [[フルクトース-6-リン酸]] +[[フルクトース-6-リン酸]] → [[フルクトース-1,6-ビスリン酸]]([[ATP]]を1[[分子]]消費する、[[律速段階]]、不可逆) +[[フルクトース-1,6-ビスリン酸]] → [[ジヒドロキシアセトンリン酸]] + [[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] +[[ジヒドロキシアセトンリン酸]] → [[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] +[[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] → [[1,3-ビスホスホグリセリン酸]]([[NADH]]が2[[分子]]生成される、[[グルコース]]1[[分子]]から2[[分子]]の[[1,3-ビスホスホグリセリン酸]]ができる) +[[1,3-ビスホスホグリセリン酸]] → [[3-ホスホグリセリン酸]]([[ATP]]が2[[分子]]生成される) +[[3-ホスホグリセリン酸]] → [[2-ホスホグリセリン酸]] +[[2-ホスホグリセリン酸]] → [[ホスホエノールピルビン酸]] +[[ホスホエノールピルビン酸]] → [[ピルビン酸]]([[ATP]]が2[[分子]]生成される、不可逆) 解糖系の全反応によって、[[グルコース]]1分子から、[[ピルビン酸]]、[[ATP]]、[[NADH]]が2[[分子]]ずつ生成される。[[NADH]]は[[ミトコンドリア]]に運ばれ[[ATP]]を生じる。 最終的に生じた[[ピルビン酸]]は、[[好気的]]条件下では[[アセチルCoA]]となり[[クエン酸回路]]へ、[[嫌気的]]条件下では[[乳酸]]となりエネルギーを生じる。((信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻 信州大学 解糖系: http://zen.shinshu-u.ac.jp/modules/0052002003/main/main.pdf)) [[細胞]]内の[[ATP]]の量によって[[ホスホフルクトキナーゼ]]の働きが変動し、解糖系の化学反応が制御される。
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*解糖系(glycolytic pathway) [#f9ee2815] [[細胞質]]で起こる[[糖]]([[グルコース]])の[[代謝]]経路。[[酸素]]を必要としない。ほとんどの[[真核生物]]や[[嫌気性]][[細菌]]では[[エムデン-マイヤーホフ-パルナス経路]]([[EMP経路]])が利用されるが、一部の[[生物]]では[[エントナー-ドウドロフ経路]]が利用される。((ビフィズス菌の効率的な代謝に関わる酵素の構造を解明(プレスリース) — SPring-8 Web Site: http://www.spring8.or.jp/ja/news_publications/press_release/2010/101029/))((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 解糖: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/glyclysis.htm))((西東社 カラー図解 栄養学の基本がわかる事典 川島由起子(2013/4/4): https://amzn.to/2tzGwYt)) [[細胞質基質]]に存在する[[酵素]]の作用で、[[グルコース]]から2[[分子]]の[[ピルビン酸]]または[[乳酸]]、[[ATP]]、[[水素]]が生じる。((ミトコンドリアでの反応 ~クエン酸回路と電子伝達系~: http://www.suginami.ac.jp/prints/upload/..%5Csilss%5C%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%9F%BA%E7%A4%8E%E3%80%80%E7%AC%AC12%E8%AC%9B%E3%80%80%E3%83%9F%E3%83%88%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%A8%E5%91%BC%E5%90%B8.pdf)) $$C_{6}H_{12}O_{6} → 2C_{3}H_{4}O_{3} + 2[[ATP]] + 4H$$ この反応で生じた[[ピルビン酸]]は[[ミトコンドリア基質]]に送られ[[クエン酸回路]]で利用される。また、この反応で生じた[[水素]]は[[ミトコンドリア]]の[[クリステ]]に送られ[[電子伝達系]]で利用される。反応の途中で[[NADH]]が2[[分子]]生成される。 植物においては、乾燥時には解糖系が強く抑制され、[[酢酸]]の生合成量が特異的に増加する。((共同発表:植物に酢酸を与えると乾燥に強くなるメカニズムを発見~遺伝子組み換え植物に頼らない干ばつ被害軽減に期待~: http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170627/index.html)) **解糖系の全過程((秀和システム 生化学若い研究者の会 これだけ!生化学))((基礎栄養学 灘本知憲 仲佐輝子 編集))((生体分子有機化学 2014年12月11日分 第10回:糖の代謝(続): http://www.chem.kyushu-u.ac.jp/~katayama/dl/2014_10.pdf)) [#jcf0930f] +[[グルコース]] → [[グルコース-6-リン酸]]([[ATP]]を1[[分子]]消費する、不可逆) +[[グルコース-6-リン酸]] → [[フルクトース-6-リン酸]] +[[フルクトース-6-リン酸]] → [[フルクトース-1,6-ビスリン酸]]([[ATP]]を1[[分子]]消費する、[[律速段階]]、不可逆) +[[フルクトース-1,6-ビスリン酸]] → [[ジヒドロキシアセトンリン酸]] + [[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] +[[ジヒドロキシアセトンリン酸]] → [[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] +[[グリセルアルデヒド-3-リン酸]] → [[1,3-ビスホスホグリセリン酸]]([[NADH]]が2[[分子]]生成される、[[グルコース]]1[[分子]]から2[[分子]]の[[1,3-ビスホスホグリセリン酸]]ができる) +[[1,3-ビスホスホグリセリン酸]] → [[3-ホスホグリセリン酸]]([[ATP]]が2[[分子]]生成される) +[[3-ホスホグリセリン酸]] → [[2-ホスホグリセリン酸]] +[[2-ホスホグリセリン酸]] → [[ホスホエノールピルビン酸]] +[[ホスホエノールピルビン酸]] → [[ピルビン酸]]([[ATP]]が2[[分子]]生成される、不可逆) 解糖系の全反応によって、[[グルコース]]1分子から、[[ピルビン酸]]、[[ATP]]、[[NADH]]が2[[分子]]ずつ生成される。[[NADH]]は[[ミトコンドリア]]に運ばれ[[ATP]]を生じる。 最終的に生じた[[ピルビン酸]]は、[[好気的]]条件下では[[アセチルCoA]]となり[[クエン酸回路]]へ、[[嫌気的]]条件下では[[乳酸]]となりエネルギーを生じる。((信州大学医学部保健学科検査技術科学専攻 信州大学 解糖系: http://zen.shinshu-u.ac.jp/modules/0052002003/main/main.pdf)) [[細胞]]内の[[ATP]]の量によって[[ホスホフルクトキナーゼ]]の働きが変動し、解糖系の化学反応が制御される。
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