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*赤血球(erythrocyte, red blood cell) [#va5d03ce] [[血液]]に含まれる[[血球]]のひとつ。大きさは直径7〜10[[μm]]、厚さ2〜4[[μm]]。[[細胞核]]を持たない。 #ref(erythrocyte.jpg,ヒトの赤血球の画像); &size(12){1000倍に拡大した赤血球 出典: [[Red blood cell comparison in microscopic detail>http://www.3dham.com/animal/bloodcompare.html]]}; [[血球]]の99%が赤血球である。[[血液]]1μLあたりに450万〜500万個の赤血球が含まれる。生涯にわたって最も多く作られ続ける[[細胞]]であり、[[骨髄]]で1日あたり2000億個程度([[血液]]の30〜40mL分)が作られる。[[造血幹細胞]]から[[造血前駆細胞]]、[[赤芽球]]を経て産生される。産生には5〜6日かかる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)))((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)))((増殖能の盛んな赤血球前駆細胞による赤血球を大量生産するための方法確立|ニュース|ニュース・イベント|CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所: http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/131206-093500.html)) 赤血球の主な役割は[[酸素]]や[[二酸化炭素]]の運搬であるが、それ以外にも[[グルコース]]や[[イオン]]などの運搬や異物を表面に吸着して運んで除去するという機能も持つ。中央が窪んだ円盤型をしているが、これは表面積を増やして[[酸素]]を取り込みやすくするためとされる。 赤血球の中に[[ヘモグロビン]]があり、その中心に存在する[[鉄]]に[[酸素]]と結合すると鮮やかな赤色となる。イカやタコの赤血球は青黒い色をしているが、これは赤血球に[[ヘモグロビン]]ではなく[[ヘモシアニン]]と呼ばれる[[銅]]を中心とする[[タンパク質]]が存在するからである。 赤血球の寿命は、造られてから約120日で、寿命を迎えると[[脾臓]]などの[[マクロファージ]]に[[貪食]]され、赤血球中の[[ヘモグロビン]]は[[グロビン]]と[[ヘム]]に分解される。((ヘモグロビン | 生物学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/023713.html)) また、足で地面を繰り返し強く踏むようなスポーツ(空手や剣道、マラソンなど)では、足裏で[[赤血球]]が物理的に破壊されるため[[貧血]]や[[ヘモグロビン尿]]が出る場合がある([[行軍ヘモグロビン尿症]])。 取り込んだ[[二酸化炭素]]は赤血球内で[[重炭酸イオン]]に変換される。[[赤血球膜]]上の[[バンド3]]は、この[[重炭酸イオン]]と[[血液]]中の[[塩素イオン]]を[[交換輸送]]して[[赤血球]]内の[[pH]]が大きく下げ、[[ヘモグロビン]]に[[酸素]]の放出を促す。((赤血球の代謝センサー「バンド3」の構造を解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2010/20100122/#note3))
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*赤血球(erythrocyte, red blood cell) [#va5d03ce] [[血液]]に含まれる[[血球]]のひとつ。大きさは直径7〜10[[μm]]、厚さ2〜4[[μm]]。[[細胞核]]を持たない。 #ref(erythrocyte.jpg,ヒトの赤血球の画像); &size(12){1000倍に拡大した赤血球 出典: [[Red blood cell comparison in microscopic detail>http://www.3dham.com/animal/bloodcompare.html]]}; [[血球]]の99%が赤血球である。[[血液]]1μLあたりに450万〜500万個の赤血球が含まれる。生涯にわたって最も多く作られ続ける[[細胞]]であり、[[骨髄]]で1日あたり2000億個程度([[血液]]の30〜40mL分)が作られる。[[造血幹細胞]]から[[造血前駆細胞]]、[[赤芽球]]を経て産生される。産生には5〜6日かかる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)))((技術評論社 西村尚子 知っているようで知らない免疫の話 ヒトの免疫はミミズの免疫とどう違う?(2010/8/25)))((増殖能の盛んな赤血球前駆細胞による赤血球を大量生産するための方法確立|ニュース|ニュース・イベント|CiRA(サイラ) | 京都大学 iPS細胞研究所: http://www.cira.kyoto-u.ac.jp/j/pressrelease/news/131206-093500.html)) 赤血球の主な役割は[[酸素]]や[[二酸化炭素]]の運搬であるが、それ以外にも[[グルコース]]や[[イオン]]などの運搬や異物を表面に吸着して運んで除去するという機能も持つ。中央が窪んだ円盤型をしているが、これは表面積を増やして[[酸素]]を取り込みやすくするためとされる。 赤血球の中に[[ヘモグロビン]]があり、その中心に存在する[[鉄]]に[[酸素]]と結合すると鮮やかな赤色となる。イカやタコの赤血球は青黒い色をしているが、これは赤血球に[[ヘモグロビン]]ではなく[[ヘモシアニン]]と呼ばれる[[銅]]を中心とする[[タンパク質]]が存在するからである。 赤血球の寿命は、造られてから約120日で、寿命を迎えると[[脾臓]]などの[[マクロファージ]]に[[貪食]]され、赤血球中の[[ヘモグロビン]]は[[グロビン]]と[[ヘム]]に分解される。((ヘモグロビン | 生物学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/023713.html)) また、足で地面を繰り返し強く踏むようなスポーツ(空手や剣道、マラソンなど)では、足裏で[[赤血球]]が物理的に破壊されるため[[貧血]]や[[ヘモグロビン尿]]が出る場合がある([[行軍ヘモグロビン尿症]])。 取り込んだ[[二酸化炭素]]は赤血球内で[[重炭酸イオン]]に変換される。[[赤血球膜]]上の[[バンド3]]は、この[[重炭酸イオン]]と[[血液]]中の[[塩素イオン]]を[[交換輸送]]して[[赤血球]]内の[[pH]]が大きく下げ、[[ヘモグロビン]]に[[酸素]]の放出を促す。((赤血球の代謝センサー「バンド3」の構造を解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2010/20100122/#note3))
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