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*酵素(enzyme) [#t20f491a] [[生体]]内における酵素とは、[[化学]]変化において[[触媒]]の働きをする[[タンパク質]]を指す。[[生体触媒]]とも呼ばれる。 [[触媒]]はそれ自身は変化せず、他の物質の[[化学]]反応を促進する。具体的には、[[化学]]反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。 食品の[[発酵]]も酵素の働きによるものであり、[[酵母]](ギリシャ語では ''zyme'')の中(ギリシャ語では ''en'')で[[発酵]]が起きることから酵素(''enzyme'')と名付けられた。((福岡大学 理学部 機能生物化学研究室 生化学の基礎 酵素の化学: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/biochem5.htm)) [[酵素]]の中には、他の[[酵素]]と結合して複合体として働くものもある。例えば[[クエン酸回路]]に関わる[[酵素]]がある。((GABA合成酵素グルタミン酸デカルボキシラーゼの発現場所での役割分担: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2015.870333/data/index.html)) 酵素は[[タンパク質]]であるため、熱や[[酸]]、[[塩基]]([[アルカリ]])などによって[[変性]]を受ける。したがって、酵素が働くための最適な温度([[至適温度]])や[[pH]]([[至適pH]])がある。 食品によって酵素を摂取しても他の[[タンパク質]]と同様に[[アミノ酸]]まで分解されるため、そのまま酵素が吸収されることはない。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) 酵素の働きによって変化を受ける物質を[[基質]]と呼ぶ。酵素は特定の[[化合物]]または特定の反応だけを[[触媒]]する。この性質を酵素の[[基質特異性]]という。 [[ミカエリス・メンテン式]]によって[[酵素]]の働きの強さを推定できる。 **酵素の種類((大阪府堺市 羽衣国際大学 酵素とは: http://www.hagoromo.ac.jp/o.php?f=/arti_files/%8Dy%91f.ppt))((福岡大学 生物化学:生化学:講義資料 酵素: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/pdf/sc_enzyme.pdf)) [#sb1f7d43] 各酵素には、酵素反応の種類によって固有のEC番号(enzyme commission number)が付けられる。((京都大学 小寺正明 酵素反応分類アルゴリズムの開発とゲノムスケール解析への応用:https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/145134/1/yrigk02926.pdf)) -[[酸化還元酵素]]([[オキシドレダクターゼ]]、EC第1群) -[[転移酵素]]([[トランスフェラーゼ]]、EC第2群) -[[加水分解酵素]]([[ヒドロラーゼ]]、EC第3群) -[[脱離酵素]]([[リアーゼ]]、EC第4群) -[[異性化酵素]]([[イソメラーゼ]]、EC第5群) -[[合成酵素]]([[リガーゼ]]、EC第6群) また、酵素による分解のされ方によって以下の2つのタイプに分類される。 -[[エンド型]] -[[エキソ型]] 酵素の種類によっては、[[タンパク質]]の部分だけでは働かず、[[タンパク質]]や[[アミノ酸]]以外の物質([[補助因子]])を必要とするものがある。 この[[補助因子]]([[補酵素]])が結合する酵素の[[タンパク質]]の部分を[[アポ酵素]]、[[アポ酵素]]が[[補助因子]]と結合した状態を[[ホロ酵素]]と呼ぶ。 **酵素の阻害形式((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 酵素の化学: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/biochem5.htm)) [#i40e4410] -[[拮抗阻害]]([[競合阻害]]) -[[非拮抗阻害]]([[非競合阻害]]) -[[不拮抗阻害]]([[不競合阻害]])
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*酵素(enzyme) [#t20f491a] [[生体]]内における酵素とは、[[化学]]変化において[[触媒]]の働きをする[[タンパク質]]を指す。[[生体触媒]]とも呼ばれる。 [[触媒]]はそれ自身は変化せず、他の物質の[[化学]]反応を促進する。具体的には、[[化学]]反応に必要なエネルギー(活性化エネルギー)を下げて、反応の速さを数百万~数億倍にする。 食品の[[発酵]]も酵素の働きによるものであり、[[酵母]](ギリシャ語では ''zyme'')の中(ギリシャ語では ''en'')で[[発酵]]が起きることから酵素(''enzyme'')と名付けられた。((福岡大学 理学部 機能生物化学研究室 生化学の基礎 酵素の化学: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/biochem5.htm)) [[酵素]]の中には、他の[[酵素]]と結合して複合体として働くものもある。例えば[[クエン酸回路]]に関わる[[酵素]]がある。((GABA合成酵素グルタミン酸デカルボキシラーゼの発現場所での役割分担: https://seikagaku.jbsoc.or.jp/10.14952/SEIKAGAKU.2015.870333/data/index.html)) 酵素は[[タンパク質]]であるため、熱や[[酸]]、[[塩基]]([[アルカリ]])などによって[[変性]]を受ける。したがって、酵素が働くための最適な温度([[至適温度]])や[[pH]]([[至適pH]])がある。 食品によって酵素を摂取しても他の[[タンパク質]]と同様に[[アミノ酸]]まで分解されるため、そのまま酵素が吸収されることはない。((技術評論社 石浦章一 タンパク質はすごい! 心と体の健康を作るタンパク質の秘密(2014/1/5))) 酵素の働きによって変化を受ける物質を[[基質]]と呼ぶ。酵素は特定の[[化合物]]または特定の反応だけを[[触媒]]する。この性質を酵素の[[基質特異性]]という。 [[ミカエリス・メンテン式]]によって[[酵素]]の働きの強さを推定できる。 **酵素の種類((大阪府堺市 羽衣国際大学 酵素とは: http://www.hagoromo.ac.jp/o.php?f=/arti_files/%8Dy%91f.ppt))((福岡大学 生物化学:生化学:講義資料 酵素: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/pdf/sc_enzyme.pdf)) [#sb1f7d43] 各酵素には、酵素反応の種類によって固有のEC番号(enzyme commission number)が付けられる。((京都大学 小寺正明 酵素反応分類アルゴリズムの開発とゲノムスケール解析への応用:https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/bitstream/2433/145134/1/yrigk02926.pdf)) -[[酸化還元酵素]]([[オキシドレダクターゼ]]、EC第1群) -[[転移酵素]]([[トランスフェラーゼ]]、EC第2群) -[[加水分解酵素]]([[ヒドロラーゼ]]、EC第3群) -[[脱離酵素]]([[リアーゼ]]、EC第4群) -[[異性化酵素]]([[イソメラーゼ]]、EC第5群) -[[合成酵素]]([[リガーゼ]]、EC第6群) また、酵素による分解のされ方によって以下の2つのタイプに分類される。 -[[エンド型]] -[[エキソ型]] 酵素の種類によっては、[[タンパク質]]の部分だけでは働かず、[[タンパク質]]や[[アミノ酸]]以外の物質([[補助因子]])を必要とするものがある。 この[[補助因子]]([[補酵素]])が結合する酵素の[[タンパク質]]の部分を[[アポ酵素]]、[[アポ酵素]]が[[補助因子]]と結合した状態を[[ホロ酵素]]と呼ぶ。 **酵素の阻害形式((福岡大学 理学部 機能生物科学研究室 酵素の化学: http://www.sc.fukuoka-u.ac.jp/~bc1/Biochem/biochem5.htm)) [#i40e4410] -[[拮抗阻害]]([[競合阻害]]) -[[非拮抗阻害]]([[非競合阻害]]) -[[不拮抗阻害]]([[不競合阻害]])
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