健康用語WEB事典
用語追加
更新履歴
用語一覧
ランキング
ランダム
最近更新された用語
プベルリン酸
プベルル酸
ハイドロトロープ
レカネマブ
KMT2A再構成AML
直接経口抗凝固薬
リバーロキサバン
腹式呼吸
ガストリン放出ペプチド
削除されたページ
ケタミン
コメント/桿状核球
もっと見る…
新しい用語解説ページの作成や既にあるページの編集を行うことができます。
ページの書き方については以下のページを御覧ください。
基本的なページの書き方
さらに詳細な編集機能について
[[リンク]]
((注釈))
^{上付き}
_{下付き}
6
8
10
12
14
16
18
20
文字サイズ
画像挿入
リダイレクト
インクルード
*B細胞(B cell) [#deecd0cb] [[リンパ球]]のひとつ。[[Bリンパ球]]とも呼ばれる。[[骨髄]](bone marrow)から生産されるためその名が付けられた。鶏ではファブリキウス嚢という部位で作られる[[細胞]](bursa)がB細胞を生成するため、その頭文字を取っているともされる。((B細胞 | 生物分子科学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/biomol/glossary/bio/B_cell.html))((ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学)) [[骨髄]]で生産される[[造血幹細胞]]から[[分化]]してB細胞となる。正確には、[[造血幹細胞]]から[[MTB前駆細胞]]がつくられ、さらにそれが[[MB前駆細胞]]を経て[[B前駆細胞]]となり、それからB細胞がつくられる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [[造血幹細胞]] → [[プロB細胞]] → 大型[[プレB細胞]] → 小型[[プレB細胞]] → [[未熟B細胞]] → B細胞((東京理科大学 B細胞初期分化の制御機構: http://www.rs.noda.tus.ac.jp/~ribsjm/kitamuralab/Bcell.html))((九州大学 Ⅰ.形態検査の意義: http://elc.shs.kyushu-u.ac.jp/anami/345fe5858de796abe5ada6e6a49ce69fbb.pdf)) 以下の2種類に分けられる。 -[[B1細胞]] -[[B2細胞]](B細胞) 通常、B細胞と言えば[[B2細胞]]のことを指す。 [[B1細胞]]は[[CD5]]分子を[[発現]]しているが、[[B2細胞]]は発現していない。また、[[B1細胞]]は[[自然免疫]]に関与し、外来[[抗原]]のみでなく自己の成分とも[[交差反応]]性を示す多反応性[[抗体]]を産生するのに対し、[[B2細胞]]は主に[[獲得免疫]]に関与する。((KAKEN — 自己抗体産生B1細胞の増殖、分化、親和性成熟の分子機構: https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09271223/)) B細胞は[[抗原]]を認識して、さらに[[ヘルパーT細胞]]から適切な刺激を受けることで、活性化されて1000倍ほどに増殖して[[抗体]]を作る[[細胞]]になる。抗体を作る段階になると、B細胞ではなく[[形質細胞]]([[抗体産生細胞]])と呼ばれる。これは、[[Erk]]が[[Elk1]]を[[リン酸化]]し[[Blimp-1]]の[[発現]]を誘導することによって起こる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2011/20110415/)) >[[抗体]]を産生するのはB細胞だと述べましたが、実はB細胞を試験管内に入れて刺激を与えても、なかなか[[抗体]]を作ってはくれず、[[T細胞]]を一緒に入れると[[抗体]]を産生するようになります。つまり、B細胞が[[抗体]]を作るのを、[[T細胞]]が「助ける」わけです。このような[[T細胞]]を、特に[[ヘルパーT細胞]]と呼びます。((ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学)) [[エンドトキシン]]や[[デキストラン]]などの一部の[[抗原]]([[T細胞非依存性抗原]]、[[TI抗原]]と呼ばれる)に対しては、B細胞は[[T細胞]]の補助なしで[[形質細胞]]へ[[分化]]する。[[T細胞]]が主に[[ペプチド]]のみに反応するのに対して、[[B細胞]]からできる[[形質細胞]]は[[タンパク質]]や[[脂質]]、[[糖鎖]]など様々な分子に対して[[抗体]]を作れる。 [[記憶細胞]]としても働き、免疫反応で[[抗原]]を記憶したB細胞を[[メモリーB細胞]]と呼ぶ。((メモリーB細胞の分化誘導メカニズムを解明 抗原を記憶する免疫細胞を効率的に誘導し、新たなワクチン開発へ: http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/upload_img/reference20160510.pdf)) B細胞は[[抗原提示細胞]]でもあり、[[抗原]]の情報は[[T細胞]]に提供される。 自己の分子を[[抗原]]として認識してしまう[[B細胞]]は、[[T細胞]]の[[負の選択]]に相当する処理によって取り除かれる。 [[炎症]]を抑制するB細胞を[[制御性B細胞]]と呼ぶ。また、B細胞は[[IL-10]]を産生して[[自己免疫疾患]]を抑制する。((分化制御研究室 -IFReC-: http://lymph.ifrec.osaka-u.ac.jp/message_j.html))
タイムスタンプを変更しない
存在するページ名にリンク
*B細胞(B cell) [#deecd0cb] [[リンパ球]]のひとつ。[[Bリンパ球]]とも呼ばれる。[[骨髄]](bone marrow)から生産されるためその名が付けられた。鶏ではファブリキウス嚢という部位で作られる[[細胞]](bursa)がB細胞を生成するため、その頭文字を取っているともされる。((B細胞 | 生物分子科学科 | 東邦大学: http://www.toho-u.ac.jp/sci/biomol/glossary/bio/B_cell.html))((ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学)) [[骨髄]]で生産される[[造血幹細胞]]から[[分化]]してB細胞となる。正確には、[[造血幹細胞]]から[[MTB前駆細胞]]がつくられ、さらにそれが[[MB前駆細胞]]を経て[[B前駆細胞]]となり、それからB細胞がつくられる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25)) [[造血幹細胞]] → [[プロB細胞]] → 大型[[プレB細胞]] → 小型[[プレB細胞]] → [[未熟B細胞]] → B細胞((東京理科大学 B細胞初期分化の制御機構: http://www.rs.noda.tus.ac.jp/~ribsjm/kitamuralab/Bcell.html))((九州大学 Ⅰ.形態検査の意義: http://elc.shs.kyushu-u.ac.jp/anami/345fe5858de796abe5ada6e6a49ce69fbb.pdf)) 以下の2種類に分けられる。 -[[B1細胞]] -[[B2細胞]](B細胞) 通常、B細胞と言えば[[B2細胞]]のことを指す。 [[B1細胞]]は[[CD5]]分子を[[発現]]しているが、[[B2細胞]]は発現していない。また、[[B1細胞]]は[[自然免疫]]に関与し、外来[[抗原]]のみでなく自己の成分とも[[交差反応]]性を示す多反応性[[抗体]]を産生するのに対し、[[B2細胞]]は主に[[獲得免疫]]に関与する。((KAKEN — 自己抗体産生B1細胞の増殖、分化、親和性成熟の分子機構: https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09271223/)) B細胞は[[抗原]]を認識して、さらに[[ヘルパーT細胞]]から適切な刺激を受けることで、活性化されて1000倍ほどに増殖して[[抗体]]を作る[[細胞]]になる。抗体を作る段階になると、B細胞ではなく[[形質細胞]]([[抗体産生細胞]])と呼ばれる。これは、[[Erk]]が[[Elk1]]を[[リン酸化]]し[[Blimp-1]]の[[発現]]を誘導することによって起こる。((技術評論社 桂義元 免疫はがんに何をしているのか? 見えてきた免疫のメカニズム 2016/12/25))((Bリンパ球から抗体産生細胞への分化を制御する仕組みを解明 | 理化学研究所: http://www.riken.jp/pr/press/2011/20110415/)) >[[抗体]]を産生するのはB細胞だと述べましたが、実はB細胞を試験管内に入れて刺激を与えても、なかなか[[抗体]]を作ってはくれず、[[T細胞]]を一緒に入れると[[抗体]]を産生するようになります。つまり、B細胞が[[抗体]]を作るのを、[[T細胞]]が「助ける」わけです。このような[[T細胞]]を、特に[[ヘルパーT細胞]]と呼びます。((ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学)) [[エンドトキシン]]や[[デキストラン]]などの一部の[[抗原]]([[T細胞非依存性抗原]]、[[TI抗原]]と呼ばれる)に対しては、B細胞は[[T細胞]]の補助なしで[[形質細胞]]へ[[分化]]する。[[T細胞]]が主に[[ペプチド]]のみに反応するのに対して、[[B細胞]]からできる[[形質細胞]]は[[タンパク質]]や[[脂質]]、[[糖鎖]]など様々な分子に対して[[抗体]]を作れる。 [[記憶細胞]]としても働き、免疫反応で[[抗原]]を記憶したB細胞を[[メモリーB細胞]]と呼ぶ。((メモリーB細胞の分化誘導メカニズムを解明 抗原を記憶する免疫細胞を効率的に誘導し、新たなワクチン開発へ: http://www.ifrec.osaka-u.ac.jp/jpn/research/upload_img/reference20160510.pdf)) B細胞は[[抗原提示細胞]]でもあり、[[抗原]]の情報は[[T細胞]]に提供される。 自己の分子を[[抗原]]として認識してしまう[[B細胞]]は、[[T細胞]]の[[負の選択]]に相当する処理によって取り除かれる。 [[炎症]]を抑制するB細胞を[[制御性B細胞]]と呼ぶ。また、B細胞は[[IL-10]]を産生して[[自己免疫疾患]]を抑制する。((分化制御研究室 -IFReC-: http://lymph.ifrec.osaka-u.ac.jp/message_j.html))
この用語を編集
/
画像添付