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*DNA二本鎖切断(double-strand break : DSB) [#if2e9dd4] [[遺伝子]]を構成する[[DNA]]に生じる損傷。螺旋状の二本の[[DNA]]が同じ位置でどちらとも切断された状態となる。[[DNA二重鎖切断]]とも。 [[細胞]]にとって最も脅威となる[[DNA]]損傷であり、修復されずに蓄積すると遺伝情報の消失や[[染色体転座]]、[[細胞死]]の原因となる。((展望 ヒト細胞におけるDNA二本鎖切断の修復 黒沢綾 足立典隆: https://www.jrias.or.jp/books/pdf/201405_TENBO_KUROSAWA_ADACHI.pdf)) [[DNA二本鎖切断]]は、正確だがコストのかかる[[相同組換え]]経路と不正確だが簡[[便]]な末端結合経路の二種類によって修復される。((壊れたDNAを安全に修復するための第一歩を解明 ペプチドを利用しDNA修復系を意のままに操る可能性 | 東工大ニュース | 東京工業大学: https://www.titech.ac.jp/news/2021/049152.html)) [[DSB]]を受けた[[表皮幹細胞]]が周辺に位置する[[幹細胞]]の[[クローン化]]を促すと同時に、連動する形で自律的に[[表皮]]から排除される現象が確認されている。マウスにおいて、[[DSB]]を誘導された[[表皮幹細胞]]は、分裂せずに[[基底層]]を離れて非[[基底層]]へと移動し、1ヶ月以内に[[表皮]][[組織]]から消失するとされる。((国立大学法人東京医科歯科大学 国立大学法人東京大学医科学研究所「DNAに傷が入った老化幹細胞を皮膚から選択的に排除する現象を発見」表皮が持つ自律的な品質管理機構がその若さを保つ: https://www.tmd.ac.jp/files/topics/56822_ext_04_6.pdf)) **DNA日本鎖切断の原因 [#b1c0bd04] [[Ⅱ型トポイソメラーゼ]]による[[DNA]]の複製や[[転写]]、[[染色体分配]]などの正常な[[触媒]]作用の際にも一時的にできるが、通常、これは後に修復される。この再結合に失敗することでも[[DNA二本鎖切断]]が残る。((放生研ニュース ヒトの染色体DNAは、放射線被曝しなくてもふだんから頻回に2重鎖切断される: http://www.rbc.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/09/RBC158-2.pdf)) [[放射線]]([[電離放射線]])の[[被曝]]や[[がん]]に対する[[化学療法]]によって生じる。 [[重粒子線]]によっては複数の[[DNA二本鎖切断]]が近傍に同時に生じる場合が多く、これは[[コンプレックスDSB]]と呼ばれる。((東北大学加齢医学研究所 DNA二本鎖切断の修復反応における新規機構の研究: http://www.idac.tohoku.ac.jp/idac2014_se/ja/joint/product/pdf_h27/32.pdf)) &tag(DNA,遺伝子,幹細胞,変異);
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*DNA二本鎖切断(double-strand break : DSB) [#if2e9dd4] [[遺伝子]]を構成する[[DNA]]に生じる損傷。螺旋状の二本の[[DNA]]が同じ位置でどちらとも切断された状態となる。[[DNA二重鎖切断]]とも。 [[細胞]]にとって最も脅威となる[[DNA]]損傷であり、修復されずに蓄積すると遺伝情報の消失や[[染色体転座]]、[[細胞死]]の原因となる。((展望 ヒト細胞におけるDNA二本鎖切断の修復 黒沢綾 足立典隆: https://www.jrias.or.jp/books/pdf/201405_TENBO_KUROSAWA_ADACHI.pdf)) [[DNA二本鎖切断]]は、正確だがコストのかかる[[相同組換え]]経路と不正確だが簡[[便]]な末端結合経路の二種類によって修復される。((壊れたDNAを安全に修復するための第一歩を解明 ペプチドを利用しDNA修復系を意のままに操る可能性 | 東工大ニュース | 東京工業大学: https://www.titech.ac.jp/news/2021/049152.html)) [[DSB]]を受けた[[表皮幹細胞]]が周辺に位置する[[幹細胞]]の[[クローン化]]を促すと同時に、連動する形で自律的に[[表皮]]から排除される現象が確認されている。マウスにおいて、[[DSB]]を誘導された[[表皮幹細胞]]は、分裂せずに[[基底層]]を離れて非[[基底層]]へと移動し、1ヶ月以内に[[表皮]][[組織]]から消失するとされる。((国立大学法人東京医科歯科大学 国立大学法人東京大学医科学研究所「DNAに傷が入った老化幹細胞を皮膚から選択的に排除する現象を発見」表皮が持つ自律的な品質管理機構がその若さを保つ: https://www.tmd.ac.jp/files/topics/56822_ext_04_6.pdf)) **DNA日本鎖切断の原因 [#b1c0bd04] [[Ⅱ型トポイソメラーゼ]]による[[DNA]]の複製や[[転写]]、[[染色体分配]]などの正常な[[触媒]]作用の際にも一時的にできるが、通常、これは後に修復される。この再結合に失敗することでも[[DNA二本鎖切断]]が残る。((放生研ニュース ヒトの染色体DNAは、放射線被曝しなくてもふだんから頻回に2重鎖切断される: http://www.rbc.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2017/09/RBC158-2.pdf)) [[放射線]]([[電離放射線]])の[[被曝]]や[[がん]]に対する[[化学療法]]によって生じる。 [[重粒子線]]によっては複数の[[DNA二本鎖切断]]が近傍に同時に生じる場合が多く、これは[[コンプレックスDSB]]と呼ばれる。((東北大学加齢医学研究所 DNA二本鎖切断の修復反応における新規機構の研究: http://www.idac.tohoku.ac.jp/idac2014_se/ja/joint/product/pdf_h27/32.pdf)) &tag(DNA,遺伝子,幹細胞,変異);
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