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機能的磁気共鳴画像法を参照。
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脳領域間の神経活動パターンの類似度。安静時に計測されたfMRI信号の時系列変化の共活動として計算される。
トウガラシの辛味成分。代表的なカプサイシノイド。舌や口腔、島皮質の味覚野にカプサイシン受容体が存在する。カプサイシン受容体は、痛みの情報を伝える神経経路に広く認められますが、舌や口腔粘膜、そして島皮質味覚野の神経細胞にも存在することが知られています。また、米国エール大学の研究グループは、ヒト被験者がカプサイシンを摂取すると島皮質味覚野に神経活動が生じることを、機能的脳核磁気共鳴撮像装置(fMRI)を用いた実験により最近明らかにしました。このことは、カプサイシンが口腔内のカプサ…
脳の深部にある大脳基底核の入力部。大脳皮質に囲まれた脳の深部に存在し、視床下核と共に大脳皮質の広い領域から興奮性入力を受ける。線条体という名前の由来は、内包を横切って尾状核と被殻を結んでいる灰白質や尾状核や被殻の中を走る有髄線維の小束によってできる縞目。運動の制御や金銭や賞賛のような報酬の情報処理や社会的なやりとりに関わる。線条体の損傷によって意欲の低下が生じる。報酬の有無にかかわらず、目標を達成するための行動意欲に関わることも確認されている。報酬に動機づけられた目標志向行動…
赤血球に含まれる鉄を含んだタンパク質。血液100ml(1dL)あたりに12〜18g存在し、血液の成分では水の次に多い。血色素とも呼ばれる。酸素が多く存在する肺や動脈では、酸素と結びついて酸化ヘモグロビンとなり鮮やかな赤色になる。逆に酸素の少ない末梢組織では酸素を放出して還元ヘモグロビンとなり黒ずんだ色となる。酸化ヘモグロビンと還元ヘモグロビンは磁気的な性質が異なる。酸化ヘモグロビンは反磁性体であり、還元ヘモグロビンは常磁性体であるため、これはfMRI(BOLD)に利用される。…
核磁気共鳴を利用して生体の断層像を撮像する方法およびそれを行う装置。血流変化に基づく脳活動を計測できる。fMRIとも表記される。fMRIはMRIによって得られる構造情報に加え、脳の機能活動がどの部位で起きたかを画像化することができる。血流増加に伴って起きる脱酸素化ヘモグロビンの減少を信号として検出することで脳活動を推定することができる。非侵襲で繰り返し測定できることからヒトにおける脳研究の分野ではPETと並んで主流となっている。
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