健康用語WEB事典

p57タンパク質

CDK阻害タンパク質?のひとつ。*1

細胞周期の進行を遅らせる分子。成体神経幹細胞を作るために必要な働きをする。

p57は正常な造血幹細胞ではサイクリン-CDK複合体の機能を抑制することにより、造血幹細胞の静止期を維持していることが明らかになった。*2

研究グループはp57タンパク質が起源細胞成体神経幹細胞において果たす機能を調べるために、でp57タンパク質が作られない遺伝子改変マウスを作製し、その組織を詳細に観察しました。その結果、この遺伝子改変マウスでは正常マウスと比較して起源細胞成体神経幹細胞の数が著しく減少していることが分かりました。このことは、p57タンパク質が起源細胞において単に細胞周期の進行を遅らせているだけではなく、起源細胞の形成や維持において必須の役割を果たしていることを示しています。さらに驚くべきことに、胎生期のマウスの神経幹細胞にp57タンパク質を過剰に発現するだけで、成体神経幹細胞の特徴を備えた細胞群を強制的に作りだせることも分かりました。*3

*1造血幹細胞の維持にはp57が重要である - 世界の幹細胞(関連)論文紹介 - 慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点: http://www.med.keio.ac.jp/gcoe-stemcell/treatise/2011/20110930_02.html
*2造血幹細胞の維持にはp57が重要である - 世界の幹細胞(関連)論文紹介 - 慶應義塾大学 グローバルCOEプログラム 幹細胞医学のための教育研究拠点
*3大人の脳の神経幹細胞が作りだされる仕組みをマウスにおいて初めて解明 | 東京大学: http://www.u-tokyo.ac.jp/public/public01_270331_04_j.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:04:55