健康用語WEB事典

アルコール脱水素酵素(alcohol dehydrogenase : ADH)

細胞質に存在するアルコールアセトアルデヒド酸化する反応を触媒する酵素アルコールデヒドロゲナーゼとも。

いくつかの遺伝子多型が確認されている。人種によって持っているアルコール脱水素酵素の種類が異なり、その種類によって働きが異なる。*1

  • ADH1B *1/*1(低活性型)
  • ADH1B *1/*2(活性型)
  • ADH1B *2/*2(高活性型)

エタノールアセトアルデヒド代謝する酵素である ADH にも,いくつかの遺伝子多型が知られている.そのうちADH1B(かつては ADH2 と呼ばれていた)多型は,エタノール代謝活性に影響を及ぼす.*2

アルコール脱水素酵素の働きによって生じたアセトアルデヒド代謝するのはアルデヒド脱水素酵素ALDH)である。ADH1BALDH2の強さの組み合わせによってに対する身体の反応が異なる。*3

*1名寄市立大学保健福祉センター お酒との付き合い方:アルコールパッチテストについて: https://nayoro.ac.jp/organization/health_center/files/2014_03.pdf
*2九州大学大学院医学研究院 臨床薬理学分野 吉原達也 笹栗俊之 ALDH2 遺伝子多型と臨床医学: http://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/21977/p082.pdf
*3先生の検査室 株式会社メディック アルコール分解酵素の遺伝子型からアルコール依存症のリスクや食道がんのリスクがわかります: http://www.medic-grp.co.jp/topics/topics2014/topics2014_29.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-07-29 (月) 06:55:10