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クレアチンシャトル(creatine shuttle)

ATPが持つ高エネルギーリン酸結合クレアチンリン酸として貯蔵し、ATP枯渇時にそれをATPに戻して利用する代謝経路のこと。クレアチンリン酸シャトルとも呼ばれる。*1

神経細胞神経突起の成長に必要とされる。小脳プルキンエ細胞の発生過程において、神経突起内でのATPレベルの維持にはミトコンドリア酸素呼吸クレアチンシャトルの連動が必要であると報告されている。*2

成長する神経突起では、近くまで運ばれたミトコンドリアが生産したATPエネルギーをクレアチンシャトルという機構でさらに末端まで運ぶ。このATPコフィリン分子を制御して細胞骨格アクチンが突起を成長させる力に変換される。*3

タグ: ATP エネルギー クレアチンリン酸 代謝 神経

*1発達中の脳で神経細胞内のエネルギーを維持するしくみを解明:京都大学 物質-細胞統合システム拠点(iCeMS=アイセムス): http://www.icems.kyoto-u.ac.jp/j/pr/2015/04/08-nr.html
*2神経発生学分野の福光甘斎さん(博士後期課程)らの研究成果が、科学雑誌「The Journal of Neuroscience」に掲載されました。 – 京都大学大学院生命科学研究科: https://www.lif.kyoto-u.ac.jp/j/?post_type=research&p=5344
*3発達中の脳で神経細胞内のエネルギーを維持するしくみを解明 — 京都大学: http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2015/150408_2.html

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このページの最終更新日時: 2022-06-28 (火) 18:40:26