健康用語WEB事典

グリセリン(glycerine, glycerin)

生物の体内に含まれるアルコールグリセロールとも呼ばれる。分子式は C3H8O3

グリセリン(グリセロール)の化学構造

無色透明で粘性のある液体。甘味がある。体内では、フルクトース代謝によって生成される。ヒトの体内にある中性脂肪は、脂肪酸グリセリンから構成される。*1

脂肪酸が1つ結合するとモノアシルグリセロール、2つ結合するとジアシルグリセロール、3つ結合するとトリアシルグリセロールとなる。

胆汁膵液による脂質の分解においては、脂肪酸とグリセリンは完全には分離せず、最低でも1つの脂肪酸を持つモノアシルグリセロールとなる。*2

今までの教科書では,モノグリセリドは,モノアシルグリセロールリパーゼによって,グリセリンと脂肪酸までさらに分解が進むという考えでしたが,近年の研究により,そこまで反応が進むことはないことがわかってきています。小腸粘膜では,グリセリンまで分解されるより先に,脂肪が再合成されてしまうようです。*3

グリセリンの用途

植物に含まれる油脂を原料とした天然グリセリンと、石油を原料とする合成グリセリンがある。*4

*1生体分子化学 徳島文理大学薬学部 江角朋之: http://p.bunri-u.ac.jp/lab23/esumi/BioMolChem1.pdf
*2Q11(2年):グリセリンとモノグリセリドについて - 教育出版: http://www.kyoiku-shuppan.co.jp/textbook/chuu/rika/document/ducu3/qa/qa-011.html
*3生命:中学理科教科書「未来へひろがるサイエンス」Q&A: https://www.shinko-keirin.co.jp/keirinkan/j-scie/q_a/life2_02.html
*4グリセリン|製品情報|阪本薬品工業株式会社: http://www.sy-kogyo.co.jp/product/glycerin.html

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このページの最終更新日時: 2018-03-12 (月) 13:04:36