健康用語WEB事典

フロロタンニン(phlorotannin)

褐藻類に特有のフロログルシノール酸化重合体。アラメなどに多く含まれるポリフェノール。渋味が強い。*1*2

一般的に、フロロタンニン含量は乾物重量で3~5%程度で、季節や海藻種によっては10~15%に達するものもあります。なお、コンブワカメも同じ褐藻類ですが、フロロタンニン含量は低く、概ね1%未満です。フロロタンニンは渋みや苦みを呈する成分ですので、フロロタンニンが多く含まれている褐藻は食べにくく、少ないものは食べやすいため、コンブワカメは古来より食用として普及したと考えられます。*3

痒み物質の合成や分泌を抑制することでアレルギーに対する抑制作用を示す可能性が示唆されている。

フロロタンニンの種類

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 褐藻の機能性ポリフェノールである高分子フロロタンニンの精密構造解析法の確立 (KAKENHI-PROJECT-13760150): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-13760150/
*2農芸化学会 杉浦義正講師と木下佑一大学院1年生に、日本農芸化学会中四国支部大会について聞く 2013年9月27日 掲載: http://www.fish-u.ac.jp/food/Topics/20130927_sugiura/nougeikagaku%20.html
*3水産大学校 食品科学科 海藻由来成分による抗アレルギー作用 杉浦義正 2017年8月25日 掲載: http://www.fish-u.ac.jp/food/Topics/labomission/Sugiura/sugiura.html

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このページの最終更新日時: 2019-06-26 (水) 12:09:36