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ペプチドYY(peptide YY : PYY)

1980年に腸管から発見されたペプチド。38個のアミノ酸からなる。PPファミリーに属する。

主に食物中の脂質による刺激によって回腸結腸など(L細胞)から分泌され、膵臓外分泌抑制作用、排出遅延、小腸内通過遅延作用などを示す。

コレシストキニンと同様に求心性迷走神経活動を増加させる。その情報は延髄孤束核を介して視床下部へと伝達され摂食抑制作用を示す。ペプチドYYの受容体弓状核神経細胞にも存在し、末梢組織に投与したペプチドYYは弓状核神経活動を変化させる。*1

CCKPYYは、外分泌消化管運動(蠕動運動)を制御するとともに、満腹感を惹起して食事量(ミールサイズ)を規定する役割を持つ。*2

*1中枢性摂食調節機構について 空腹・満腹のメカニズム 太田一樹(管理栄養学科・教授): https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20170530175924.pdf?id=ART0009880616
*2消化管内分泌系調節ペプチド 北海道大学大学院農学研究院 原博: http://www.jsnfs-chubu.jp/mt-img/file/61abstract4.pdf

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このページの最終更新日時: 2018-09-03 (月) 07:00:59