健康用語WEB事典

ホスファチジルエタノールアミン(phosphatidylethanolamine : PE)

2つの脂肪酸を持つグリセロリン脂質のひとつ。ケファリンとも。

ホスファチジルコリンと共に生体膜脂質二重層の構成成分となる。エンドソームリソソームなどの細胞小器官や一部のウイルスの膜を構成する。*1*2

ホスファチジルエタノールアミンの化学構造

極性部に対し非極性部の占める割合が大きく、コーン型の分子構造を取る。*3

ユビキチン化によってユビキチンと結合する性質を持つ他のタンパク質を引き寄せる働きをしていると考えられている。

タグ: 脂質 リン脂質 エンドソーム リソソーム ウイルス ホスファチジルコリン ユビキチン

*1栄養学で用いられる借用語について(その4)坂田美和 池添博彦: https://ci.nii.ac.jp/els/contentscinii_20180320093022.pdf?id=ART0010003429
*2細胞小器官の膜リン脂質の新規修飾様式の発見 ホスファチジルエタノールアミンのユビキチン化: https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400195175.pdf
*3京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻 梅田研究室 リン脂質の比較生物学: http://www.sbchem.kyoto-u.ac.jp/umeda-lab/research/hikaku.html

ご意見・ご要望をお聞かせください。


ホスファチジルエタノールアミンに関する情報を検索
[学術機関を検索] [政府機関を検索]



添付ファイル: filephosphatidylethanolamine.png 閲覧数 1625回 [詳細]

この用語を編集/画像添付
このページの最終更新日時: 2022-09-01 (木) 17:00:32