健康用語WEB事典

メラノソーム(melanosome)

メラノサイトにのみ存在する、直径が最大500nmの大きな細胞小器官メラニン合成酵素を含み、メラニンの合成および貯蔵を行う。*1

その成熟度合いによって、以下のような4つのステージに分類される。*2

ステージメラノソームの状態
無色の未成熟メラノソーム。Pmel17繊維が形成される
メラニン合成酵素が輸送され、メラニンがPmel17線維に沈着して色が付き始める
成熟した黒いメラノソームとなる

細胞核周辺で成熟したメラノソームは、細胞内の微小管アクチン線維に沿って細胞膜の直下まで輸送され、最終的にメラノサイトから出て、隣接する皮膚ケラチノサイト毛母細胞に受け渡され、の暗色化が起こる。

*1Melanosomes at a glance Christina Wasmeier, Alistair N. Hume, Giulia Bolasco, Miguel C. Seabra: http://jcs.biologists.org/content/121/24/3995
*2東北大学大学院生命科学研究科 メラニン合成酵素をメラノソームに受け渡す仕組み解明へ メラニン合成酵素の受け渡しに関わる膜融合装置 SNARE: https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press_20130422_01web.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-05-07 (火) 10:09:20