健康用語WEB事典

モルヒネ(morphine)

ケシの実の乳液を固めたアヘンから精製される有機化合物オピエートのひとつ。

モルヒネの化学構造

1806年 Serturner がアヘンの水溶液にアンモニアを加え放置したところ無色の結晶が得られた。この結晶は、アヘンと同じ麻酔作用が確認されモルヒネと名付けられた。*1

オピオイド受容体に結合して鎮痛作用を発揮するオピオイドのひとつ。アンタゴニストナロキソンがある。*2

細胞内のcAMPを減少させたり、神経末端カルシウムチャネルを閉じて痛みの伝搬を遮断する。ドーパミン神経を活性化することによる依存症便秘呼吸困難などの副作用がある。

また、連続して使用することで効果が弱まる。これはオピオイド受容体リン酸化されることや脱共役が起こることによって細胞内の情報伝達が滞るためである。

*1中村学園大学学術リポジトリ マカ(Lepidium meyenii WALP)の成分分析法について 治京玉記: https://nakamura-u.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=310&item_no=1&page_id=13&block_id=17
*2(株)化学同人 京都大学大学院薬学研究科 くすりをつくる研究者の仕事 薬のネタ探しから私たちに届くまで 2017/3/30

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このページの最終更新日時: 2018-01-16 (火) 10:11:09