健康用語WEB事典

ラクトトリペプチド(lacto tripeptide : LTP)

乳酸菌によってカゼイン発酵される過程で生じるペプチドトリペプチド)。1つのバリンと2つのプロリンからなるもの(VPP)と、1つのイソロイシンと2つのプロリンからなるもの(IPP)の二種類が存在する。

アンジオテンシン変換酵素を阻害することで血圧を下げる作用が報告されている。ラクトトリペプチドの摂取と同時に有酸素運動を行うことで、その効果が高まる。*1

ラクトトリペプチドの摂取と運動の組み合わせは、血管内皮の機能を改善することが知られている。また、運動の有無に関わらず、その継続的な摂取が前頭前野)の活性化を促し、認知機能の改善に関係することが報告されている。*2

「ラクトトリペプチド(LTP)」と呼ばれる成分が血管細胞に働きかけることで、血管の柔軟性を向上させ、血管年齢を下げる可能性があることが分かってきました。… ヨーグルトなどの発酵乳から得られるペプチドで、タンパク質カゼインから生まれたアミノ酸が三つ結合した有効成分。整腸作用、血圧低下、血管状態の改善などに効果がある。*3

*1KAKEN — 研究課題をさがす | 運動とラクトトリペプチド摂取の併用が動脈伸展性に及ぼす影響とそのメカニズムの解明 (KAKENHI-PROJECT-09J00970): https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-09J00970/
*2筑波大学|お知らせ・情報|注目の研究|乳由来の「ラクトトリペプチド」は脳を活性化させる!: http://www.tsukuba.ac.jp/attention-research/201901161400.html
*3福井大学医学部附属病院 情報誌フロンティア アンチエイジング入門7 血管年齢を知って体の内側から健康に: https://www.hosp.u-fukui.ac.jp/wp/wp-content/uploads/No_f07.pdf

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このページの最終更新日時: 2019-02-10 (日) 07:41:32