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液胞(vacuole)

植物の細胞が持つ細胞小器官。植物細胞内の約90%の体積を占める。

植物細胞内の液胞と液胞膜

細胞内に取り込まれた物質の分解などを行う。動物の細胞におけるリソソームに相当するが、液胞の場合、種子の発芽に必要なタンパク質を蓄えたり、色の決定や浸透圧の調整、細胞の形態維持など、リソソームにはない役割も持っている。*1

植物の細胞は動物の細胞よりも大きくつくられています。これは、植物細胞が水分含量の高い「液胞」という構造を発達させ、細胞の充填材として利用していることに因ると考えられます。酵母などのカビ細胞にも液胞は存在しますが、大きくはなく、液胞が細胞の体積の9割以上を占める植物細胞とは状況が異なります。*2

*1植物の液胞へ物質を運ぶ仕組みを解明: http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/56092/1/rgn46_3_4.pdf
*2生物エッセイ│埼玉大学 生体制御学科 / 生体制御学コース: http://seitai.saitama-u.ac.jp/essay.html

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:10:07