健康用語WEB事典

肺内シャント(intrapulmonary shunt)

血管の拡張によって肺胞での換気(酸素二酸化炭素の交換)が行われない血液が増える状態のこと。肝肺症候群の症状のひとつ。*1

β刺激薬によるβ受容体への刺激は気管支拡張と同時に血管拡張を起こし、肺内シャントを増加させる恐れがある。*2

肝硬変になると、血管に異常がおこることがあります。一つは肺内シャントと呼ばれ、の末梢血管が太くなり肺胞での酸素の交換にあたらない血流が増え、その結果体内の酸素が不足する場合であり、肝肺症候群と呼ばれています。*3

コントラスト心エコーによって診断される。*4

*1日本内科学会雑誌 呼吸不全を来たし,肝肺症候群と診断した1例: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/7/105_1282/_article/-char/ja/
*2アメリカ心臓協会(AHA)の心肺蘇生法ガイドライン 2005 第10.5部 致死的喘息: https://plaza.umin.ac.jp/GHDNet/05/aha-105.htm
*3肝臓と肝疾患、肝移植|移植外科|診療科案内|信州大学 医学部・医学系研究科 外科学講座(外科学第一): http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/medicine/chair/i-surgery/shinryo/isyoku/liver-transplant/
*4日本内科学会雑誌 呼吸不全を来たし,肝肺症候群と診断した1例: https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/105/7/105_1282/_article/-char/ja/

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このページの最終更新日時: 2019-05-02 (木) 16:25:07