健康用語WEB事典

血清(serum)

血液から血球凝固因子フィブリン)を取り除いた成分。血漿から凝固因子を除いた成分とも言える。黄色い透明な液体。*1*2

赤血球数等の血球数や凝固因子の量などを知りたければ、採血時に抗凝固剤を入れる必要がある。そうしなければ、血液が固まってしまって血球数を数えることができない。抗凝固剤を入れて採血をすると、血液は凝固せず、遠心分離すると血漿を分離できる。... 一方機能検査等をする際には、抗凝固剤なしに採血をして血清を取り、血清中のGOT値やGPT値を測定する。もし抗凝固剤を入れておくと、測定まで血液を貯蔵している間に血球からGOTGPTがもれてきて正確な測定ができなくなってしまう。*3

血清中のタンパク質電気泳動によって分離すると、大きく以下の5つの成分(蛋白分画)が得られる。*4

抗体γ-グロブリンに含まれる。

*1技術評論社 奈良信雄 知りたいサイエンス とっても気になる血液の科学(2010/1/5)
*2生命活動を担うタンパク質 血漿タンパクの種類と機能: http://www10.showa-u.ac.jp/~biolchem/H20-P2protein-8.pdf
*3北海道医療大学 成人病態論 III 講義ノート1: http://www.hoku-iryo-u.ac.jp/~mkobaya/kobayashi/Internal_Medicine_III.html
*4ナツメ社 埼玉医科大学リウマチ膠原病院 教授 三村俊英 基礎からわかる免疫学

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このページの最終更新日時: 2017-12-04 (月) 18:11:27