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*終末槽 [#wd41e147] [[終末槽]](しゅうまつそう、Terminal cisternae)とは、[[骨格筋]]の[[筋小胞体]]において、[[T管]]([[横行小管]])に隣接して存在する袋状の膨大部のことである。((生化学辞典 第4版: https://kotobank.jp/word/%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%A7%BD-75571)) [[骨格筋]][[細胞]]内において、[[筋小胞体]]は[[筋線維]]を取り囲むように発達した膜系[[オルガネラ]]であり、その構造内には[[カルシウムイオン]]($Ca^{2+}$)を高濃度で貯蔵する機能備わっている。[[筋小胞体]]は[[筋節]]([[サルコメア]])の構造に対応して様々な部位に[[分化]]しており、そのなかでも[[T管]]を挟むように両側に配置された扁平な袋状の領域が[[終末槽]]と呼ばれる。[[T管]]と、その両側を取り囲む2つの[[終末槽]]が組み合わさった特殊な構造は三連構造(トライアド)と称され、[[骨格筋]]の興奮収縮連関において極めて重要な役割を果たしている。((南山堂 医学大辞典 第20版: https://kotobank.jp/word/%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%A7%BD-75571)) [[神経筋接合部]]を介して[[運動神経]]からの興奮が[[筋膜]]に伝達されると、その[[活動電位]]は[[T管]]の[[細胞膜]]伝播を通じて[[細胞]]内部へと急速に伝えられる。[[T管]]の[[膜電位]]の変化は、そこに存在する[[電位]][[依存性]]の[[ジヒドロピリジン]][[受容体]]によって感知される。この[[受容体]]は、隣接する[[終末槽]]の膜上に存在する[[リアノジン受容体]]($Ca^{2+}$[[チャネル]])と機械的または機能的に連関している。[[T管]]の興奮が伝わると、[[終末槽]]の膜に埋め込まれた[[リアノジン受容体]]が開放され、[[終末槽]]内に高濃度で貯蔵されていた[[カルシウムイオン]]が[[筋]][[形質]]([[細胞質基質]])内へと受動的に大量放出される。((生物学辞典 第5版: https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E9%80%A3%E6%A7%84-95493)) [[終末槽]]から[[筋]][[形質]]へと放出した[[カルシウムイオン]]は、[[アクチンフィラメント]]上に存在するトロニンなどの調節[[タンパク質]]に結合する。これにより、[[アクチン]]と[[ミオシン]]の[[相互作用]]を阻害していた構造が変化し、クロスブリッジが形成されて[[筋収縮]]が引き起こされる。[[筋収縮]]が終了した後は、[[終末槽]]の膜上に豊富に存在する[[カルシウムポンプ]]([[SERCA]])の働きによって、[[筋]][[形質]]中の[[カルシウムイオン]]は再び[[終末槽]]内へと[[能動輸送]]され、[[筋小胞体]]内に再取り込みされる。この[[カルシウムイオン]]の素早い回収と貯蔵のサイクルにより、[[骨格筋]]の円滑な弛緩と次なる収縮への備えが可能となっている。
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*終末槽 [#wd41e147] [[終末槽]](しゅうまつそう、Terminal cisternae)とは、[[骨格筋]]の[[筋小胞体]]において、[[T管]]([[横行小管]])に隣接して存在する袋状の膨大部のことである。((生化学辞典 第4版: https://kotobank.jp/word/%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%A7%BD-75571)) [[骨格筋]][[細胞]]内において、[[筋小胞体]]は[[筋線維]]を取り囲むように発達した膜系[[オルガネラ]]であり、その構造内には[[カルシウムイオン]]($Ca^{2+}$)を高濃度で貯蔵する機能備わっている。[[筋小胞体]]は[[筋節]]([[サルコメア]])の構造に対応して様々な部位に[[分化]]しており、そのなかでも[[T管]]を挟むように両側に配置された扁平な袋状の領域が[[終末槽]]と呼ばれる。[[T管]]と、その両側を取り囲む2つの[[終末槽]]が組み合わさった特殊な構造は三連構造(トライアド)と称され、[[骨格筋]]の興奮収縮連関において極めて重要な役割を果たしている。((南山堂 医学大辞典 第20版: https://kotobank.jp/word/%E7%B5%82%E6%9C%AB%E6%A7%BD-75571)) [[神経筋接合部]]を介して[[運動神経]]からの興奮が[[筋膜]]に伝達されると、その[[活動電位]]は[[T管]]の[[細胞膜]]伝播を通じて[[細胞]]内部へと急速に伝えられる。[[T管]]の[[膜電位]]の変化は、そこに存在する[[電位]][[依存性]]の[[ジヒドロピリジン]][[受容体]]によって感知される。この[[受容体]]は、隣接する[[終末槽]]の膜上に存在する[[リアノジン受容体]]($Ca^{2+}$[[チャネル]])と機械的または機能的に連関している。[[T管]]の興奮が伝わると、[[終末槽]]の膜に埋め込まれた[[リアノジン受容体]]が開放され、[[終末槽]]内に高濃度で貯蔵されていた[[カルシウムイオン]]が[[筋]][[形質]]([[細胞質基質]])内へと受動的に大量放出される。((生物学辞典 第5版: https://kotobank.jp/word/%E4%B8%89%E9%80%A3%E6%A7%84-95493)) [[終末槽]]から[[筋]][[形質]]へと放出した[[カルシウムイオン]]は、[[アクチンフィラメント]]上に存在するトロニンなどの調節[[タンパク質]]に結合する。これにより、[[アクチン]]と[[ミオシン]]の[[相互作用]]を阻害していた構造が変化し、クロスブリッジが形成されて[[筋収縮]]が引き起こされる。[[筋収縮]]が終了した後は、[[終末槽]]の膜上に豊富に存在する[[カルシウムポンプ]]([[SERCA]])の働きによって、[[筋]][[形質]]中の[[カルシウムイオン]]は再び[[終末槽]]内へと[[能動輸送]]され、[[筋小胞体]]内に再取り込みされる。この[[カルシウムイオン]]の素早い回収と貯蔵のサイクルにより、[[骨格筋]]の円滑な弛緩と次なる収縮への備えが可能となっている。
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