HEALTH WORDS / 用語解説
短角果
Silique
短角果とは、アブラナ科植物に見られる果実の形態の一つであり、乾燥果のうち裂開果に分類される蒴果の一種である。1
一般的に果実の長さがその幅の約3倍未満であるものを指して用いられることが多く、縦長に発達する長角果に対する対義語として扱われることが多い。2
短角果の基本的な構造は、2個の心皮から構成されており、子房が二室に分かれている特徴を持つ。3
成熟した果実は、外側の果皮が乾燥して裂開する性質があり、下部から上部に向かって果皮が2枚に剥がれるようにして裂け、内部にある種子を外へ散布する構造になっている。2
この裂開の際、左右の果皮が脱落したあとにも中心部分には隔膜(偽隔膜)が残り、種子はその隔膜の表面に付着したまましばらく残るという特異な形態的特徴を示す。3
アブラナ科に属する植物の分類や形態学的な同定において、果実の形状が長角果であるか短角果であるかは、属や種を決定するための極めて重要な分類群の形質として利用されている。2