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HEALTH WORDS / 用語解説

グリア細胞株由来神経栄養因子

Glial cell line-derived neurotrophic factor

グリア細胞株由来神経栄養因子とは、ラットの神経膠腫(グリア腫瘍)細胞株の培養上清から見出された、神経系の生存や分化を支持する生理活性物質である。1

本物質は神経栄養因子ファミリーに属するタンパク質の一つであり、中枢神経系および末梢神経系において多様なニューロンの軸索伸長や機能維持に対して強力な薬理作用を示すことが明らかにされている。2

生体内においては、ドパミン作動性神経細胞に対して特異的な生存維持作用および保護作用を持つことが知られており、パーキンソン病などの神経変性疾患の病態やその治療法の研究において極めて重要な標的分子として位置づけられている。2

遺伝子レベルおよび生化学的解析により、本因子は受容体複合体を介して細胞内シグナル伝達系を活性化し、アポトーシスを抑制することで神経細胞を様々な細胞傷害から守る役割を果たしていることが実証されている。3

参考文献・出典

  1. 神経研究所 財団法人神経研究所 昭和微細脳動脈瘤研究会: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jibirinsoshiki1958/89/3/89_3_317/_pdf ↩
  2. J-STAGE: https://www.j-stage.jst.go.jp/article/faruawpsj/35/6/35_6_585/_pdf ↩1 ↩2
  3. J-STAGE: https://www.j-stage.jst.go.jp/article/fpj/122/4/122_4_319/_pdf ↩