HEALTH WORDS / 用語解説
ビスフェノールAF
Bisphenol AF
ビスフェノールAFとは、ビスフェノールの一種であり、化学式 $C15H10F_6O_2$ で表される有機化合物である1。分子構造中に2つのフェノール性水酸基を持ち、フッ素原子が結合した構造式を有していることから、BPAFと略されることもある。主として高分子化合物の原料や架橋剤などの化学物質として利用されている。
ビスフェノールAFは、フッ素樹脂やフルオロシリコーンゴムなどの硬化剤または架橋剤として、産業用の製造工程で広く用いられている2。また、ポリカーボネートやポリエステル、エポキシ樹脂といった合成樹脂の共重合成分としても活用されることがある。その耐熱性や耐薬品性に優れた特性から、様々な工業製品の部材製造において利用されてきた歴史を持つ。
一方で、近年の学術研究や公的機関による毒性学的な調査において、ビスフェノールAFは内分泌かく乱作用(環境ホルモンとしての作用)を示す可能性が指摘されている2。動物実験などの安全性評価においては、生殖毒性や内分泌系への影響に関するデータが収集されており、ヒトの健康や生態系に対する潜在的なリスクについて継続的なモニタリングや危険性評価が行われている化学物質である1。
参考文献・出典
- 職場のあんぜんサイト: https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/card/fpj/124707_1.html ↩1 ↩2
- NTP Toxicity Report on the Toxicity Studies of Bisphenol AF: https://ntp.niehs.nih.gov/sites/default/files/ntp/htdocs/st_rpts/tox082.pdf ↩1 ↩2